Wリーグ 18-19 トヨタ×東京羽田

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チームの雰囲気の良さが感じられる2試合だった。

皇后杯準々決勝、準決勝で掴んだ手応え、決勝で叩きのめされた悔しさを胸に充実したトレーニングが重ねられていることが十二分に伝わってきた。

12月の日立ハイテク戦では10/27アイシンAW戦以来久々の15選手全員がベンチ入り。

皇后杯では水島が約2ヶ月半ぶり、東京羽田戦では森が今季初出場を果たした。

1戦目で森が得点を決めた際のベンチの様子からはチームの一体さを感じられた。

それだけでは当然結果には繋がらないが、各選手のコンディションがどんどん上がってきて、より質の高いトレーニングの下で連携が構築出来ている様子が見て取れた。

2戦目の3Qは津村の積極果敢なプレーに翻弄された感はあったが、ほぼ主導権を握り、完勝だった。

トリノスHCの采配にも良い意味で驚かされた。

皇后杯準々決勝で2分ほど出場したものの、3ptシュートのチャンスを2回ともエアボールにしてしまうなど試合勘を取り戻せず、そのあと出番がなかった水島をこの2試合ではスターターで起用。

一般論で考えるとスターター復帰は時期尚早かもしれないが、プレーオフを見据えた采配には度量の大きさを感じた。

安間の急成長でプレータイムが減っている山本、さらには脇にも早い時間帯からチャンスを与えるなど来季以降も見据えた選手起用はリスペクトしたい。

そして起用された若手もそれに応えた。

特に皇后杯ではプロの洗礼を浴びた格好となった山本には今後の飛躍に期待している。

試合内容に関して。

水島の完全復活でオフェンスのバリエーションが広がったように思う。

彼女の得点自体は2試合で計10点だが、1戦目のファーストオフェンスでシュートを託されるなどチームからの信頼の厚さを感じた。

ディフェンスを広げるドライブやそこからのキックアウトは大きな武器となる。

それにより安間のスピード、三好のスリー、エブリンのドライブもさらに活きてくる。

そしてこの試合を語る上で外せないのが安間、エブリン

今季安定したプレーを続けているこの2選手の成長・進化が確かなものであることを感じさせられた。

安間は水島、ヒルの負傷離脱によりスターターで出場する機会が増えた選手だが、今季このチームで一番伸びた選手ではないか。

得点、アシストだけでなく周りを動かせるようになり、外のシュート力も向上。

ツーガード体制を長く敷くことができ、ボールの回りは非常に良い。

トリノスHCが理想としているであろうスタイルの具現者となっており、今や安間がチームの中心といっても過言ではない

エブリンに関しては基本ウィング起用となり身体能力の高さをより活かせるようになってきた。

得点パターンは豊富で、ウィングから飛び込んでのリバウンドで強みを発揮できており、Wリーグでは手がつけられないレベルになりつつある。

東京羽田戦は2戦とも欠場した馬やステファニーもサイズのある相手と戦う上で必要不可欠な選手だ。

チーム内での競争が激化しそうだが、相手や時間帯等により特長が異なるラインナップを作れるのは大きな魅力。

日本代表でも見られたエブリンを2番寄りのポジションでの起用するビックラインナップも考えられ、トリノスHCの采配にも注目だ。

さらには10人で回していると想定出来るローテーション内に入る争いも激しくなりそうだ。

東京羽田戦では馬が欠場し、脇がここに入った。

栗原とともにこのチームでタイトルを獲得した経験がある森も復帰。

チーム内に活発な競争があることはより刺激が加わるだろう。

という具合にチームが強くなっていることを実感でき、三菱電機との2位争い直接対決に期待が膨らむが、JX-ENEOSとの差はここぞという場面でのシュート精度

ミドルシュートやイージーレイアップを確実に・淡々と決めるJX-ENEOSに対し、トヨタは不安定な時間帯がある。

特に皇后杯準決勝で解説の永田氏にも指摘されていたが、長岡にそういう場面が特に見られ、勝ちきれない・突き放せない要因ともなる。

ディテールにこだわっていかなくては(ファイナルまで行けば)4試合あるJX-ENEOSとの対戦で勝利することは夢でしかない。

最後に相手の東京羽田に関しても少し。

先に触れた通り、津村の活躍は光ったが、終始試合を落ち着かせることが出来ず、もったいないターンオーバーも多かった。

棟方HCは1戦目の試合後インタビューで「トヨタの選手はバスケを知っている。プレッシャーをかけるところは激しく、離すところは離す」と語っていたが、若い選手が多い東京羽田においてはコーチ陣がバスケを知っている相手にどう戦うかの導きを試合中も逐一おこなっていかなくてはならないのではないか。

皇后杯は二次ラウンドで敗れ、約1か月ぶりの公式戦となったが、あまりトヨタ対策のようなものが感じられず。

若手の活きのいいプレーと言えば聞こえはいいが、単調な試合運びを続けていたのは残念だった。

開幕週で富士通を破るなど台風の目となる期待感は抱かせたチームであり、ポテンシャルの高い選手は多い。

今後も見守っていきたいチームではある。

PS

昨秋のU18アジア選手権を見て、才能ある選手だと感じていた東藤なな子がアーリーエントリーでトヨタ紡織に加入し、鮮烈デビュー。

安城学園高3年の野口さくらもシャンソンで早速デビュー。

男子でも愛知県のBリーグクラブや高校に期待の選手が多くいる。

愛知県バスケ界熱いです!!