18年スペインW杯:町田瑠唯 藤岡麻菜美 本橋菜子
直近3大会においてPG登録で出場した選手だ。
三好選手はホーバスHCが就任以後の2大会には出場していない。
アジア杯後吉田選手は実質代表引退状態となり、18-19シーズン限りで選手生活を終えた。
その間に本橋選手が台頭し、W杯ではPGの中で一番ホーバスHCの信頼を得ていたように思う。
というのが近年のPG陣である。
ではなぜ三好選手はホーバスHCの下では代表の国際大会に出場出来ていないのかを中心に考えていきたい。
リオ五輪でフレッシュな活躍を見せてくれた三好選手ですが、一発を期待されて思い切りやれば良かった当時と比べて立場も役割も複雑になり、悩むこともあった様子。でも今は「吹っ切れた」と代表生き残りに燃えてます。スペシャリストの意地に期待大!#三好南穂 #AkatsukiFivehttps://t.co/KQsF4lElfc
— バスケット・カウント (@basket_count) 2019年5月6日
リオ五輪では内海HCはPGというよりスポットシューターとして期待し、選んだようだ。
本人も一時期抱えていた迷いのようなものを振り切り、シュート力を活かしていきたいようで、「スリーポイントシュートでやり切って落ちる分にはいい」と言っている。
しかし今の日本にはリオ五輪で大活躍した栗原選手(現在は代表では藤髙姓)、リオ五輪以来3年ぶりに代表復帰した本川選手、スペインW杯にも出場し、三菱電機の18-19シーズン大躍進の原動力となった根本選手などシューターや快速ウィングの人材が豊富。
三好選手や17年アジア杯決勝で大活躍した水島選手が5/31,6/2に行なわれる強化試合の候補メンバー18人から漏れており、伊集選手、篠崎選手に至っては26人の大枠にも入っておらず、3×3代表に回っている層の厚さが日本の現状である。
となると誰を選ぶのかはもはやHCの好みである。
男子代表で何故金丸選手がいないんだとの意見は常に拝見しているし、サッカーでも一昔前は「Jリーグで毎年活躍している佐藤寿人選手や豊田選手が選ばれず、海外クラブでベンチ温めてる選手が入るのはおかしい」なんてことがよく言われたものだ。
なので三好選手がホーバスHCの信頼を掴みきれないのも同じような話で、致し方ないのかもしれない。
しかしこれだけの結論ではブログ書いた意味がないので、客観的に(たぶん無理←)分析していく。
ディフェンス力でやや下回り、PGとして見るとコントロール能力、ウィングだとサイズで劣る三好選手。
個人的にはトリノス前HCの下で周りを活かすプレーやドライブからの得点が増え、格段に進化した印象がある。
個性派PGとして存在感を発揮してほしいと思っているが、さらに今年は18-19シーズンで大ブレイクした川井選手が加わり、ライバルが増えた。
(水島選手に関しても本川選手とタイプが被る上、本川選手の方がサイズ、身体能力で上回る)
やっぱり致し方ないのだろう。
(あくまで納得はしていない、理解はしています)
しかしどうしても腑に落ちないことがある。
それは昨年以降ホーバスHCはとにかくスリーポイントシュートを重視していることである。
渡嘉敷選手、河村選手など生粋のセンタープレーヤーや所属チームではほとんど打たない髙田選手も含めて全選手に要求するくらいである。
その中でPGの藤岡選手、町田選手は所属チームでの試合も含めてスリーポイントシュートのアテンプトすら少ない。
藤岡選手の強靭なフィジカルを活かしたクロスオーバードリブルは男子選手のような魅力がある。
町田選手にはスピードという絶対的な武器があり、速い展開を増やさなくてはサイズで絶対的に劣る日本は戦えず、町田選手の存在自体が武器となる。
しかし藤岡選手、町田選手のウィークポイントを考えると、三好選手にもチャンスは与えられるべきではないか。
あれだけ広いシュートレンジを持つ日本女子選手では三好選手と5人制を引退した落合選手くらいで、18人の候補にも三好選手が入らないのは不思議でならない。
怪我をしているのなら仕方ないが、トヨタで元気よく練習している姿をInstagramにアップしている(トヨタの選手は怪我をしているとSNSの更新が止まる/笑)
何より3×3の代表候補合宿に選ばれており、怪我とは考えられない。
と三好選手が代表に定着しきれない理由は分かるし、枠が12人と限られているという点もある。
(三好選手にしても先述の金丸選手にしても枠があと1,2人多かったら絶対選ばれるはず)
個人的には代表の国際大会で三好選手が活躍しているところを見たことがないので、見たいのです。
トヨタの試合で三好選手の外が当たりだすとチームの士気が一気に上がり、他の選手もシュートを落とさなくなる。
強化試合でもどこか縮こまっていて、トヨタのときのようなイキイキとした感じが見られないが、代表で膠着状態を打開し、チームに勢いを取り戻すなんて姿を見たいです。
まずは土俵に上がってほしい。そして自分のプレーを出し尽くしてほしい。
今後チャンスが与えられることを願っている。
結果として三好選手が生き残れなかったとしても、シュート力ある彼女の存在により、藤岡選手や町田選手がスリーポイントシュートへの意識を高め、本橋選手が更に進化し、川井選手も存在をアピールしたのであれば、私はトヨタの三好選手を応援するのみ。
健全な競争が行われることを切に願っている。