ENEOSから覇権を奪うには

昨日の皇后杯決勝。ここ数年の決勝やリーグプレーオフファイナルとは別物で、ファン含めWリーグに携わる人たちは色々考えさせられたと思う。私も各所でポエムじみたことを吐き出しているけど、まだ続きます(笑)

 

ENEOSは本当に強かった。動じない、ふてぶてしい、したたか、しぶとい。カッコいい・華やかな言葉は全く思い浮かばないが、とにかく強かった。

メディア記事などから練習量がものすごい多いチームだと察することが出来る。

今は矢野さんが在籍されていたころのような練習量ではないことはこの記事を見なくても分かる。そういう時代ではないから。ただそれでも多いのだろう。またデンソーの小畑ACが解説者をされていた頃取材した際に「引き締まった特別な空気感だった」との旨話されていたことがある。戦術、技術の面での練習の質は想像のしようがないが、1本のシュート、1回のスクリーンなど1プレー1プレーを追究し、ミスが許されない環境かと小畑ACのお話しを聞いたときに想像した。日々日本代表の選手と極限状態で練習しているので、中田選手や中村選手、藤本選手が大舞台でも結果を出せたのではないか。

 

ただどこのチームもエリートたちの集まりだし、練習量も多いはずだ。レバンガ北海道の宮永HCが開幕直後のメディアインタビューで「富士通では日々3部練習で、練習の準備が大変だった」と語っていたくらい。トヨタ自動車デンソーは世界的名将が今まで日本女子バスケにはなかった発想で練習に取り組んでいるだろう。ではENEOSの壁を越えるために何が必要なのだろうか。

 

まず大前提としてWリーグは10年以上ENEOSの一人横綱状態で、大関も居ない。栗原選手がルーキーの時に皇后杯を制し、昨日の決勝でも30分近くリードを奪っていたトヨタ自動車が次の場所から大関に昇進といったところか。リーグプレーオフENEOSに勝利したことがある富士通が元大関、他のチームは関脇以下。それだけ実力差があり、その認識を持って、既定概念に捉われない発想が必要だろう。

大関や関脇が優勝することもあるが、誰の目から見ても対抗できるもう一人の横綱が必要。目下のライバルと土日連戦で星を分け合ってるうちは横綱は誕生しない。ENEOS以外にはどこにも負けない状態になって、ENEOSにレギュラーシーズンで連勝、プレーオフで1つは勝つ。そのレベルのチームが横綱だろう。

 

抽象的なことしか言えていないが、最後に。

得点をとるための手段をもっともっと身につけていかなくてはいけない。

昨日の決勝の3Q残り4:14エブリン選手が上手いファールの貰い方して、解説の萩原美樹子さんが「NBAの選手がよくやるプレー。日本女子ではほとんど見ない。」と評していた。↓のプレーにしてもそうだが、老獪なプレーをできる選手が増えてほしい(審判に見えないところでのラフプレーとかを推奨しているわけではない)

日本の女子選手は良くも悪くもスマートで真面目。BリーグNBA、欧州のリーグなど様々な試合がネット配信で手軽に見られる時代。選手もコーチも盗めるところは盗んで、取り入れてほしい。

 

ENEOS、日本代表HCの内海氏が率いる日立ハイテクも含め怪我人が多すぎるのは気になった。負け惜しみのようになってしまうが、優勝して、それを美談のように語るのは良くないと思う。ハードすぎる練習で怪我をしているのかもしれない。それを耐え抜いた選手がチームに必要とされるという考え方も一理ある。しかし大きな痛みを伴っているのなら選手それぞれの特徴に合わせた練習メニューも必要。渡嘉敷選手の怪我に関しても試合中のアクシデントではあるが、大怪我に繋がったことと練習の量・メニューに因果関係があるのかは検証すべきである。選手は使い捨てグッズではなく、人間。スポーツ、ましてやフィジカルコンタクトがある競技に怪我はつきものだが、2チームだけ極端に多いのは偶然では片付けられないだろう。

 

勝っているからといってENEOS式が全て正しいとは言えない。怪我人がこれだけいる以上ニュースタンダードを模索してほしい。