新HCといってもバスケファンにはお馴染みの方です。ざっくり言ってしまうと横滑りと昇格です。
この人事に関して多くの人が驚きました、私もその一人です。賛否両論あります。私も期待とファンが入り混じってます。代表チームってそういうものだと思うし個人的には皆が思いのままに語り合うのは好きです(笑)
そしてこの人事は上手く事を収めたと思っています。
まずラマス氏に関しては経験・実績豊富な方で、続投は無いと思っていた。仮に契約延長オファーしても受けてくれないだろうし、個人的にはもっと日本代表に寄り添ってくれるコーチが必要だと考えていた。W杯予選など采配には策士だと思わされることがあったが、Bリーグの試合を視察する機会が少なかったようで、彼が選んだ選手というより技術委員会がピックアップした選手から選んでいる印象を受けた。そこは世界的な名将だからだろうか。
とはいってもアンダーカテゴリーのHCも兼任していた佐古ACは五輪直前でレバンガ北海道のHCに就任し、他のACは非常勤で大会ごとに代わっていた。現在フリーで日本代表HCが務まるほどの日本人はいない。海外から招聘しようにもこのご時世において入国管理が厳しい極東のバスケ後進国からのオファーを受けてくれる人を探すなんて至難の業。ラマス氏と同等以上の実績がないと納得感も得られない。
となるとホーバス氏しかいない。男子チームの指導経験はなく、男女の代表監督を経験することも異例だと思うが、日本バスケには精通している。ホーバス氏としても代表の試合数が多い男子ならおそらく金銭条件は女子で続けるより良いだろうし、今後の指導者人生においても男子チームを経験することは仮に失敗したとしても意義のあることではないか。女子代表にはアメリカに勝って金メダルを獲るという野望を受け継いでくれる選手、コーチもいる。国際大会で勝利する男子代表の挑戦を引き受けたホーバス氏の心意気に期待したい。
ホーバス氏から女子代表を受け継ぐ恩塚氏。バスケに留まらず日本スポーツ界にとって革命的なことではないだろうか。代表監督というと国内リーグのチームで結果を出したベテラン、選手としても日本代表で実績がある方、外国籍の方がほとんどで、恩塚氏のような叩き上げの指導者が代表監督に就任することはこちらも異例。
恩塚さんはトップカテゴリーでの選手経験なし、自ら頼み込んで代表スタッフに入り、東京医療保健大学でバスケ部を創部し強豪に育て上げた。
— ガルシア🚗 VAMOS!FlyingHigh! (@LI_Garcia_10) 2021年9月21日
叩き上げの指導者が代表HCにまで上り詰めたことは若手指導者に勇気を与えると思うし、指導者が夢のある仕事だと印象付けられる。大きな意義がある。
ホーバスHC体制以前から女子代表に携わり、自身が創設した東京医療保健大学女子バスケ部を強豪に育て上げるなど日本女子バスケを知り尽くしており、いつか女子代表HCを務めるだろうとは思っていた。
女子バスケに詳しくない人の間では女子代表の今後を心配する声も挙がっているが、まずは来週行なわれるアジアカップを見てほしい。
次回はホーバスJAPAN(新)、恩塚JAPANへの期待と不安について詳しく触れていきます。さらに次々回では両JAPANへの選出を期待したい若手選手や代表から遠ざかっている選手をピックアップしていこうと思っております。
それでは。