新しい様式下で初のスポーツ観戦をしての感想

Wリーグ開幕まで1ヶ月を切りました。基本的に有観客での開催です。そのあとBリーグも開幕します。両リーグとも本気を感じさせてくれました。

https://www.wjbl.org/static/topics/22nd_pdf/200828_announcement.pdf

その中で私はサッカー観戦をしました。屋内と屋外では事情が違いますが、参考までにご覧いただければと思います。

 

まずお伝えしたいことは主催者は確実に赤字です。目先の利益だけ考えれば無観客にした方が絶対良いです。その中で様々な対策を施して、人員を割いて、開催しています。

ノベルティ配布やマスコット出演のイベントなど少しでも観客を楽しませる工夫もされています。飲食売店もアルコール類は販売していないものの、それなりにあります。
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おかげでJリーグプロ野球の観客席からクラスターは発生していません。しかしルール違反も見られ、一歩間違えれば観客間でのトラブルや試合中止、以後の無観客開催もあり得ます。そこを皆が共有していかなければなりません。

 

続いて私の観戦記です。

観戦した試合は8/23名古屋グランパス×川崎フロンターレ@豊田スタジアム、試合開始は18時でした。全席指定で、私が購入したゴール裏席は2席間隔でした。本当はバックスタンド(バスケでいうベンチ反対側)の上段から俯瞰したかったのですが、バックスタンドだと座席幅が広い等の理由で1席間隔になり、何となく嫌だなと思い、ならばとお値段の安いゴール裏にしました(笑)

座席は決まってるので、何時に来ても良かったのですが、ガチャガチャで選手のネーム・背番号入りマスクがあるので、それが開始される14時半に行きました。


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こういった案内看板1つとっても今まで無かったものです。経費が掛かっています。ガチャガチャコーナーでは列に並んでいる人は距離を空けています(中には無頓着な人もいます…)

いかんせんスペースが狭いのもあって、スタッフ同士の距離が近いのは気になりました。室内競技ではこのあたりはより課題になると思います。

ガチャガチャをして、ファンクラブの来場ポイントを付与したあとは近くのイオンで涼んでいました。スタジアムより人の密度は高いかもしれないけど、暑さ対策です。これからは過ごしやすい時期になっていきますし、アリーナ内は快適ですが、その分空気循環の面ではよろしくないと思います。ドーム球場やショッピングモールのような設備はないはずです。なので入場後ずっと会場内に居るのは避けた方がいいでしょう。時間を潰す場所を見つけておいた方がいいです。ウィングアリーナ刈谷だと天気良ければ外でご飯食べたりとかできますね。

 

試合開始1時間半ほど前にスタジアムに戻り、入場しました。ゲートでもソーシャルディスタンス確保、検温等は確実に行なわれていました。

体育館の入場ゲートは狭いところが多く、前後の距離を空けても密が発生しそうで、ここも課題ですね。

 

私の席はこちら。

自分の前を横切って席につく人が居ないのは快適で、この席にして良かったと実感しました(バスケだとほぼ無理だと思います 笑)

 

こうしてクラブ側が徹底しているにも関わらず残念な人たちはいます。ガチャガチャコーナー脇で交換や譲渡を求めてウロウロする人(実際私も尋ねられました。。。)、使用禁止のスペースで休憩する人、仲間同士で集まってノーマスクで談笑する人。これらの人たちほとんどが本来シーズンチケットを購入していた人かファンクラブのハイグレード会員なんですよね。中にはメル●リとかで手に入れたも人いるでしょうが、定価以上の価格で購入して見ず知らずの人に利益をもたらすくらい観たいと思う好きな人たちです(褒めてません)

「すべてのジャンルはマニアが潰す」なんて名言もありますが、熱心なファンのこうした行動は残念でなりません。さらにはチケット難民だと思われる人が柵越しに観てる場面も目撃しました。

中でもガチャガチャコーナーの件は本当に残念でなりません。私の子供も並んでいる間に「25番がいいな~」とか「27か1が欲しいな~」などと言ってましたが、実際出なくてももっとやりたいとかましてここにいる人誰か持ってないかなぁなんて言いませんでしたよ...いい歳した大人たちがこのご時世それくらい我慢できませんか?

そういう行動により物販が制限されてしまう可能性だってあるのです。そうなると主催者側はただでさえ激減している売上がさらに減ります。

 

隣り合って座ってるカップルは警備員に注意されてましたが、これは可哀想な部分もあるなと思いました。チケット購入時に間隔を空けてるのか他の客が購入済の席なのか分からないのです。このカップルは近接した席だと思って購入したら、そうではなかったのでしょう。この問題はチケット会社にも協力してもらい、分かりやすい・買いやすいシステムが求められます。

 

試合開始が近づいてきても全然盛り上がりがなく、直前になってもスタジアムDJの語り等もなくなり、不気味な静けさです(笑)大型ビジョンか照明器か何かのファンが回ってるような音が響きます(笑)

試合が始まって、グランパスがビッグチャンスを迎えてもあまり沸きません。

このシーンなんかバスケでいうとワンポゼッション差で迎えた前半ラストオフェンスってところですけど、皆さん我慢できますか?😂

それでもさすがに点が入るとドッと盛り上がりますし、周りの観客とエアグータッチとかもします。グランパスが逃げ切りを図っていた終盤にはレフェリーの判定や相手選手の荒いプレーに不満も出てきます。ここまでは個人的には許容範囲内ですが、さすがに野次のようなものは勘弁してほしいです。ブーイングに発展しそうになって、拍手で掻き消された時はイイなぁと思いました。

首位を独走する相手の10連勝を止めるという感動的な勝利でしたが、それでも試合後は控えめな雰囲気。

 

という感じで試合中の観戦ルール・マナーは概ね守られてますが、途中で羅列した通り、試合前はう~んと思うことが多々ありましたし、こういうのバスケでもというかバスケだともっと酷そう(偏見?←)で心配です。なのでWリーグがこのように明文化しているのだと思います。

選手の身内や恩師くらいマスクつけて距離保った上で挨拶したり多少コミュニケーション取るくらいいいでしょと思いますが、「ずるーい」とか「さっき〇〇選手誰かと写真撮ってた」なんてことを防ぐためですよね。それくらいリーグは神経質になっているのでしょう。

 

ここまでネガティブなことも書きましたが、スポーツ観戦には人を元気にする力があります。スポーツ観戦が感染リスクの高い行動とも全く思いませんでした。

バスケ界が掲げている「バスケで日本を元気に!」、素晴らしいキャッチコピーだと思います。しかし有観客で開催してもルールが守られなかったら、無観客にせざるを得なくなります。バスケを、自分たちの好きなコミュニティを守るためにもルールは遵守しなければいけないです。なのであえて悪い事例を画像まで掲載しました。

(出待ちとか駅などでのファンサービス要求とか以ての外ですよ!)

体育館の広さ、構造などを考えるとサッカー場や野球場と比べて確実に密が発生します。豊田スタジアムは最大4万人以上を収容する屋外型ですが、体育館だとルールを守らなければ大クラスターが発生する可能性だってあると思います。

 

最後に。

今までと観戦様式はガラリと変わります。制約は多いです。でもそれは受け入れざるを得ません。観に行きたくても家族のこと、仕事のこと、金銭的なことなど考えて、行けない方がたくさん居ると思います。観戦できるだけで幸せですし、応援に関しては認められている範囲内で少し上の行で載せた動画のような雰囲気が出せます。これはこれでイイですよね?(バスケだと試合中も多少は音楽かかるとは思うので、また違うでしょうが、イメージとして)

皆がルールを守れば安全な場所、守らなければたとえクラスター発生しなくてもバスケの括りで悪く見られます。だから私はこういうのがどうしても許せないのです。

子供向けのクリニックはいろんなスポーツチームがやってますがら大人が楽しめるイベントとか今要らないですよね?

※削除されたようですが、選手とファンがフツーにBBQしたりもしてました…

 

拙いブログですが、共有していただければと思います。

Wリーグ有観客試合での開催が決定  

https://www.wjbl.org/static/topics/22nd_pdf/200828_tickets.pdf

他のスポーツでは実業団チームやセミプロチームが主体のリーグは無観客開催が主となっている。その中でガチガチの実業団リーグ(クラブチームもあるが)であるWリーグがこのような決定を下したことはファンとして非常に嬉しい。一部無観客試合もあるが、それに関しても理由を説明し、日程変更も行い、極力ファンに観てもらう方針を確認することが出来た。お金を掛けて、様々な調整や交渉を経て、今日に至ったと考えると尽力されたリーグ関係者の方にはただただ敬意を表したい。

 

  • 全試合・全指定席、Wリーグチケットでのオンライン販売のみ

NPBJリーグ等でも行なわれている。全指定席の必要があるのかは疑問だが、自由席を設けると自由な行動をし始める人が出てくる懸念があるので、妥当なところだろう。野球場やサッカー場と比べて会場が小さく、その中で自由な行動により会場内で密が発生してしまえば...(あとはご想像にお任せします)

なぜスマホチケットは東地区のみなのだろうか...名古屋飛ばし的なやつですか←

 

  • チケット料金設定の是非

SS指定席はガチ中のガチな人しか選ばない席で、これらの方々は不満があっても貢いでくれるのでこれで問題ないでしょう。スタンド席も含め3試合セットでの料金と考えれば(3試合最初から最後まで観ることはコロナ対策上問題があるとは思うが)むしろお値打ちなのかもしれない。購入者情報も管理されるので、悪さも出来ず、お金だけ納めてくれる(以下略

 

  • アリーナ席の開放率をもう少し上げられなかったか

ベンチ反対側はロールバック席・ひな壇席を設けても良かったのかなと思ったりするが、まずは安全に試合開催する。でも収入も確保しなければいけないところでギリギリの判断だったのではないかと思う。

 

有観客で開催すること自体が英断ではあるが、上記3点に関しては走りながら考えて、1・2月の開催時に改善されている部分もあると良いなと思います。そしてすぐでもおこなってもらいたいのがスタンド席に子供料金を設けることです。

地域のバスケ少年少女の招待やリーグ加盟企業の社員やその家族への優待販売がないと予想される中で年齢関係なく1人3,500円では子供が観に行く・子供を連れていくのはかなりハードルが上がる。未来のWリーガー・Bリーガー、5年後10年後のコアファンのために小中学生1,500円、高校生2,000円くらいまでで観られるようにしてほしい。安全な試合運営が一番大切なのは言うまでもないが、未来への投資も大切である。そもそもこの料金設定では1~2人での来場者ばかりになり、スタンド席がガラガラになってしまう可能性すらある。早急に検討してもらいたいです。

Jリーグ 名古屋グランパス×川崎フロンターレ

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サッカーブログを書くのは10年以上ぶりです。当ブログにも他のサービスで書いていたものが一応残っています(笑)

何故超久しぶりに書こうと思ったかというと純粋に試合が面白くて、バスケファンの方にも興味持ってもらいたい・見てもらいたいと思ったからです。

 

まず両チームの現状を紹介しておきます。

川崎はコロナ中断明けから10戦10勝、Jリーグの同一年内における連勝記録を樹立しました。圧倒的な攻撃力を武器にゲームを支配続けます。詳しくはこちらを参照(笑)

 

ホームに迎え撃つ名古屋は1試合消化が少ない状況ではありますが、リーグ最少失点。イタリア人監督が率いるチームらしく堅守が武器です。とは言っても前節も2位セレッソ大阪に圧勝した川崎相手となると相当分が悪いだろなと思っていました。正直私も日曜ナイターということもあり、当初は観に行く予定はしてませんでしたが、こういうマスクが販売されるってことで観に行きました(笑)
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まぁ素材も機能性もイマイチ、このご時世においてヲタク心をくすぶる商売としてはもってこいの一品です←

 

それはさておき、マスク購入が当初の目的となってしまうくらい川崎が強い理由を私なりにも…

  • 選手層の厚さ

W杯出場、JリーグMVPなどチームの象徴である#14中村憲剛選手が長期離脱中(まもなく復帰らしいですが)でもそれを微塵も感じさせない戦力の充実ぶり。誰が出てもスタイルは変わらず、同じ11人がスタメンに並ぶ試合はほぼありません。今季はコロナ禍の特別ルールで選手交代が通常3人のところ5人まで認められていますが、川崎はほぼ毎試合フル活用してきます(名古屋は選手層が薄いので3人の交代に留まることが多いです)

 

  • 個々の技術の高さ

川崎は約5年、名古屋は約2年半風間八宏氏が率いていました。風間氏の志向の下で両チームとも選手はボールを止める・蹴る、相手のマークを外す動きを徹底して練習していたそうです。その練習の強度が高すぎて、両チームとも風間氏が就任した当初は股関節等の筋肉系の負傷が相次いだなんて話もあるくらいです。風間氏の志向はバスケにも相通ずるものがあると思っていて、バスケでもキャッチ&ミート、ボールを受けて、次のプレーに移りやすい・選択肢を増やすということは重要です。

話を戻しますが、川崎は風間氏から受け継いだ鬼木監督の下で常勝軍団となりつつある一方で、名古屋は2シーズン大苦戦を強いられ、風間氏は解任されました。これはズバリ継続性・一貫性の差です。川崎には風間氏就任前も退任後も在籍してる選手が前述の中村選手など主力に何人か居ます。強化し始めたユースチームにも風間氏の志向を取り入れ、そこから上がってきた選手もいます。こうして新しく入ってきた選手にもすぐに志向が注入され、日々質の高いトレーニングができているのでしょう。

名古屋も主力選手は本当に上手いです。しかしチームが解体された状態で風間氏が就任し、その後も選手の入れ替わりが激しく、安定しませんでした。そこから昨季途中就任し、立て直したのがマッシモ・フィッカデンティ監督です。

 

選手層が厚い川崎とは言うものの、ゴールキーパーディフェンダーは固定傾向にあります。ゴールキーパーの#1チョン・ソンリョン選手とディフェンダーの中央に位置するセンターバックの#5谷口彰悟選手は全試合スタメンフル出場。他のディフェンダーも欠場は1〜2試合です。またもう一人のセンターバックである#4ジェジエウ選手は屈強なタイプではありますが穴も多く、サイドバックの#2登里享平選手、#13 山根視来選手はともに元々アタッカーで守備力が高いとは言えないです。個人的には川崎の守備陣に堅固とか脅威といった印象はなく、失点ゼロの試合は多くはありません。だが12試合で9失点というデータがあるのは何故か?

それはネガティブトランジション、攻→守の切り替えの速さにあります。川崎の攻撃陣は相手にボールを奪われてもすぐに奪い返します。奪えなくても相手の攻撃を遅らせる守備をします。バスケでもリバウンドをチップしたり、身体をぶつけて自分が取れてなくても相手に良い形で取らせなかったり、スローインを遅らせたりということを怠らない選手はどんなコーチからも重用されると思います。川崎の攻撃陣はその意識が高く、相手の攻撃時間は短いです。ハーフラインを越えることも少ないくらいのレベルです。ディフェンダー陣が固定傾向にあっても彼らに著しい疲労感が見られないのはネガティブトランジションの意識の高さに他なりません。

 

と川崎はめちゃくちゃ強いのですが、結果はというと名古屋の良さが出て、ロースコアゲームとか入りが慎重になりがちなプレーオフ初戦なんかが好きな方には楽しめそうな一戦となりました。またラフプレーが少なく、レフェリーは簡単にファールを取らず、流れが途切れないので、非常に見応えがありました。

 

名古屋の勝因としては主に3点を挙げたいです。

金崎選手は元々ミッドフィルダーです。鹿島アントラーズ時代は点取り屋の役割を担ってましたが、それでも相手ディフェンダーを背負って泥臭いプレーをするようなタイプではありませんでした。谷口選手とは3センチ、ジェジエウ選手とは6センチの身長差があります。いわばミスマッチなのですが、名古屋のスタメンアタッカー陣の中で一番大きいのが金崎選手。一見川崎のセンターバック陣が優位に思えます。普段通り高い位置で奪って攻撃に繋げられそうですが、金崎選手には四苦八苦しらファールで止めるのが精一杯な場面が何度も。逆に名古屋としては金崎選手の頑張りでフリーキックを得られ、他の選手はひと呼吸置くことができます。90分間屈せず戦い続ける姿は2018年スペインW杯の高田真希選手を思い出しました。連動して#25前田直輝選手、#16マテウス選手も守備を怠らず、名古屋の得点は川崎のお株を奪うような形でした。

 

  • ロングボール、サイドチェンジの有効活用

川崎は相手ボールを奪って素早く攻撃することに長けていますが、じっくり組み立てて、機を見てギアを上げる攻撃も上手いです。要はファストブレイクもハーフコートオフェンスもどちらもスゴく、大事に繋ぎすぎるとダブルチームで奪われるし、相手から逃げるために安易に蹴り出してしまったら、簡単にマイボールにして支配出来ます。

その中で名古屋の選手たちはマイボールを大切にする時、縦に速く攻める時、大きな展開を用いる時と使い分けることができていて、全選手で意識共有も出来ていました。中でも丸山選手の正確な左足のキックを活かした展開は効果的で、手詰まりになった時に打開できていました。相手の守備陣を押し下げることが出来ていました。バスケで説明すると比江島選手、橋本選手、桜木選手がいたころのシーホース三河が分かりやすい例でしょうか。困ったら比江島選手や橋本選手は桜木選手に収めます。桜木選手はポストアップして、相手ディフェンスの動きを止めます。自らレイアップもあれば、カットインしてきた選手に捌くこともあれば、パスアウトからの3ptシュートもあります。それらが出来なくてももう一度作り直します。ピッチが広く選手の人数も多いサッカーでは1本のロングフィードが決定機に直結することはあまりありませんが、流れを変える上では非常に効果的です。

この場面は川崎に押し込まれていて、試合終盤ですが、このようにサイドを攻略して、前半はフリーキックコーナーキックを多く得られていました。今年の名古屋はセットプレーも強力な武器で、そこからチャンスも作れていたので、川崎としては前半は攻められていた印象が強いかもしれません。

 

  • この一戦に賭ける気持ち

前節で2位のチームに圧勝した川崎の連勝が続けば優勝争いは折り返し地点を前にして決まってしまう感もありました。名古屋としては是が非でも連勝を止めたかっただろうし(他の16チームとしても止めてほしかっただろう)名古屋の選手、監督、その他コーチングスタッフの気持ちが伝わってくる勝利でした。

柔軟性のある攻撃だけでなく、守備での約束事も徹底されていました。マークがズレた時のスライド(バスケでいうローテーションですね)、相手ボールを前から積極的に奪いに行く時と引いてブロックを敷いて守る時の意識共有も出来ていました。守備戦術・体系を整えることはフィッカデンティ監督の長けている部分ではあるが、いつも以上に整備されていたように思います。

後半は川崎がメンバー交代により本来のリズムを取り戻しましたが、と見るや#27相馬勇紀選手を投入し、サイドで圧力を生み出そうと試みました。しかし今季不調の相馬選手はこの試合でも起用に応えられず、攻撃が停滞。すると今度は引いてブロックを敷き守備意識を強めました。そしてロスタイム含めて残り10分強ある中でサイドバックの#34オ・ジェソク選手を投入し、逃げ切りへ。限られた手駒の中でやりくりが光りました。

また前節から中3日、8月は毎週2試合開催という過密日程の中で選手たちが大一番でベストパフォーマンスを発揮できるようサポートした監督以外のコーチングスタッフたちの働きも見逃せません。少ない準備期間で相手を分析し、選手たちに落とし込んだスカウティング担当。フィジカルコーチなどコンディショニング関係のスタッフは川崎と比べて選手層で劣る中でリスペクトしかありません。

川崎は全試合フル出場を続けている谷口選手が疲労の色が濃く、ややパフォーマンスも悪かったが、それ以上に金崎選手の特徴を把握しきれておらず、抑えられませんでした。また#10大島僚太選手、#25田中碧選手がベンチスタートでしたが、これにより本来のリズミカルな攻撃が出来ていなかったように思います。大島選手、田中選手が後半出てきて改善はされましたが、相手は堅守を誇る3位名古屋。良くない流れを一変させるには至らず、攻め込んでいるようでミドルシュートなどが増え、崩し切れていませんでした。

 

手駒が限られているがゆえにあの手この手で勝利を手繰り寄せようとした名古屋と豊富がゆえにいつも通りの戦いをしすぎて、最後まで崩せなかった川崎。スポーツって面白いものです。名古屋は主力にけが人がいたものの、次の対戦時にお互いがベストメンバーで戦ったとしても真っ向勝負を挑んだら完敗でしょう。それくらいチームとしての完成度も戦力差もあります。しかしそれを戦術・戦略・采配等で崩しにかかるのがスポーツで、昨日の一戦ではその醍醐味を感じることが出来ました。10月の川崎ホームでの再戦が楽しみです☆

そのときには山村選手か車屋選手が名古屋に居たりしないかな。ポジション的には山村選手が欲しいけど、名前的には車屋選手ですよね。だってTOYOYAだもの←

 

Wリーグが東西カンファレンス制に変更

Wリーグ全12チーム+招待4チームが一堂に会するという開催発表時点で無理があったオータムカップを代案なしに中止にした時は不信感しかなかったが、今回は素直に感謝申し上げたい。変更、調整に尽力してくださった方に敬意を表したい。

卓球Tリーグは年内の無観客開催、バドミントンS/Jリーグは今季公式戦の中止を早々に決定した。Wリーグも無観客開催、加盟各チームの練習施設での開催、観客は各チーム運営会社従業員や地域のバスケ少年少女のみなどもっとリスクを下げる方法はあったはずだが、選手からのヒアリングも実施した上でこの方向性を出したとのこと。非常に嬉しいし、試合会場・日時等の微修正をする程度だと思っていたので、意外でもあった。

 

疑問に感じる点や残念なこともある。全試合リーグ主管になったことで、ホームゲームを失ったクラブチームとしては致命的だ。

コロナ禍で夏祭りなど地域イベントへの参加やクリニック開催等もほぼ出来ず、シーズン開幕後も地元での試合が0や2試合では存在価値・意義を示していくことは容易ではない。企業チームにしても地元での試合が無くなったケースがある。東京、神奈川、愛知での試合が基本となり、地方開催はゼロとなってしまった。プロ野球も各チームの本拠地開催のみとなっているが、Wリーグだと富士通旭川開催が好例で、選手の親族や出身ミニバスチームの後輩たちが詰めかけて賑わっている試合も多く、楽しみにされていた方のことを考えると切ない。一部会場未決定の週があるが、そこは是非クラブチームのホームタウンや企業チームの拠点でありながら開催がなくなってしまった千葉県、茨城県名古屋市で確保できればと思う。もしくは飛行機をチャーターして北海道や九州で開催できれば尚良い。

 

また別カンファレンスのチームとの対戦、いわゆる交流戦は行われず、ENEOS×トヨタ富士通×デンソーなど目玉カードが組まれないのは残念である。個人的には富士通、東京羽田が愛知県で観られないことが残念で、東カンファレンスの試合も可能であれば観に行きたいと思っている。

交流戦なし、1会場3試合開催なら同一カード連戦ではなく、1日目・2日目で対戦カードを変えられたらより楽しみが増えたのにってのは欲張りすぎですよね...すみません。

 

1会場3試合開催により、安城、静岡など小さな会場では特にロッカールームなどコート外での密が懸念される。横浜アリーナさいたまスーパーアリーナのような大規模会場が使えればそれに越したことはないが、使用料が莫大であり、会場到着時間、アップでのコート使用時間など細かくルールが設けて、極力密を発生させないようにしていくしかない。

 

↓がカンファレンスごとのチーム振り分けだが、東は新潟の大苦戦が予想される。それにより東は他のチームの勝率が上がるのではないか。

 すると東の5位より西の4位より勝率が高いという事態が起こりうるが、両カンファレンス4位以上がプレーオフ出場とのことだ。カンファレンス制である以上仕方がないのだろうか…

 

と言い出せば色々あるが、今シーズンに関しては不公平や誰か・どこかが不利益を被ることは飲み込んで、リスクを低減させつつ、バスケで日本を元気にすることが必要で、ギリギリの着地点ではなかろうか。

感染予防のため心身ともに気を遣っているであろう選手・スタッフの移動負担を軽減させたこと、とにかくこの点である。また使用会場が減り、利用料が削減できる。会場ごとに導線等異なってくるが、運営オペレーションは練りやすくなるだろう。

個人的にはアンテロープスの試合が愛知県で最大16回観られて、ウィングスも無条件に同会場。四国開催の予定だったアンテロープス×デンソーアイリス安城で観られる。これらが非常に嬉しい。毎回3試合あるのは嬉しいような疲れるようななので、程々に場外で休憩を挟みつつ楽しみたい。あとウィングスの試合で碧南での開催が予定されていたが、これがなくなったのはホッとした。

 

以下は私が期待していること・妄想していることです。

  • 全試合リーグ主管→チケットは全試合Wリーグチケットで販売?

Wリーグにも一応BリーグJリーグのようなチケット販売システムがあるが、各チームのホームゲームや地方開催には対応しておらず、昨季の大田区総合体育館での開幕戦のようなリーグ主管試合、オールスター、プレーオフでしか利用できないシステムだった。全試合リーグ主管になったことで、理論上は全試合Wリーグチケットで販売することが可能となった。リーグとしては観戦者管理が出来て、万一の時に対応できる。Jリーグでもコンビニ等の端末では購入できない。ファンとしてもこれまでは試合ごとに発売日や席種、料金を各都道府県協会HPで確認し、場合によっては担当者の携帯に問い合わせることもあったが、この手間と精神的負担が軽減されたら非常にありがたい。普段Wリーグをあまり観ることがないBリーグファンもBリーグより)買いやすくなれば来てくれるかもしれない。

これまでのチケット料金相場から大幅に上がることが懸念されるが、そこは会場使用料を少なく出来ているはずなので、値上げは最小限に留めていただければと思う。

 

  • Bリーグ開幕に向けた運営シミュレーション、五輪に向けた実績作り

BリーグはB1、B2とも10月1週目に開幕する。それまでに日本バスケ界では天皇杯皇后杯の1次ラウンド中止が決まるなど有観客での試合が予定されていない。本来であれば各チームが公式戦会場を使っての公開練習や紅白戦、プレシーズンマッチを行うべきだし、オータムカップも分散開催でリーグ戦に向けた諸々のシミュレーションをしてほしかった。しかし秘密主義の日本バスケ界であり、コロナ禍で各チーム経営は厳しく、公式戦会場を借りる出費が惜しいだろう。Wリーグ序盤戦が行われるのはウィングアリーナ刈谷大田区総合体育館アリーナ立川立飛とどろきアリーナなどBリーグクラブのホームアリーナが多い。五輪に向けて運営力を国内外にアピールしていくチャンスでもある(と島田チェアマンが仰っていました 笑)

 

  • 全試合リーグ主管→企業従業員や地元協会向けの割り当てなし?

某企業では「運動部の応援はオンラインで」というお達しが既に出ているそうだ。会場は純粋にバスケが、Wリーグが好きなファン中心になっていくかもしれない。雰囲気もガラリと変わるだろう。声出し応援が出来ないからシャッター音が鳴り響くかな...(笑)

 

  • 1会場3試合開催→バスケットLIVEの配信の質向上?

人や機材のコストは抑えられる。基本東京、神奈川、愛知での開催なので、移動もしやすい。実況解説付き、マルチアングル、ハイビジョンなどへの期待が高まる。

DAZNでの配信への期待も?

 

  • 開幕戦のTV中継

当初スケジュールでは9/18の大田区総合体育館ENEOS×トヨタ自動車の1試合が組まれていた。現時点で決まっている分では他に金曜開催はないが、開幕週の大田区だけは金曜のENEOS戦が維持された(相手は富士通に変更)。昨季同様NHK-BS1での生中継に期待したいところだ。

 

  • 実質9,10月と1,2月の2ステージ制

昔のJリーグのようにステージ優勝の表彰があるといいですね(東は2ステージともENEOSだろうけど)さらに妄想するならばステージごとにスポンサーがついて、賞金が出たりすると...コロナ禍でついてくれるスポンサーなんているのかって話ですね...来季以降もこのレギュレーション継続すればスポンサー現れるかも??

 

 

とにもかくも関わる全ての人達が健康で開幕を迎えられること。プロ野球Jリーグなど他のスポーツが予定通り開催出来て、Wリーグも有観客で開幕を迎えられること。首都圏と他地域の往来をうしろめたさなく出来て皆が観たい試合を観に行ける状況であること。そしてレギュラーシーズン全試合有観客で開催出来て、プレーオフも有観客で開催できること。

これが今の願いです。

 


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WEリーグは成功を収めることができるか


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以前当ブログでも少し触れた女子サッカーのプロリーグ創設。

この話題がテレビ東京系のFOOT×BRAINというサッカーを多角度から研究する番組で取り上げられていた。Wリーグの発展、将来的なプロ化を望む私としては見ないわけにはいかない特集ですね(笑)この特集には興味あるけど、私のリーグ改革論とかに興味ない方は以下の記事を読んでみてください(笑)

掘り下げたい方は7/19深夜にBSテレ東で再放送がありますし、さらにマニアックな方は私の見解を読んでいただければと思います(笑)

 

 

番組では6つの疑問点を用意し、スタジオのコメンタリー陣が新リーグの幹部たちに質問をぶつけていた。

 

  •  なぜこのタイミングでプロ化?

日本では男子サッカーのプロリーグであるJリーグが1993年に開幕し、サッカーブームを巻き起こした。私もそのタイミングでのめり込んだ1人だが、女子はその中でも冬の期間を過ごしていた。

2011年にW杯優勝、翌年のロンドン五輪でも銀メダルを獲得。なでしこリーグの試合の観客動員も飛躍的に上昇し、人気・実力とも絶頂の時を迎えていたが、機を逃した。その後はなでしこリーグの観客動員は再び下降し、日本代表はリオ五輪の出場権を得ることも出来なかった。

 

バレーボールは手法の賛否はあれど90年代半ば以降代表戦で多くの観客を集めた。女子バスケットは日本代表の躍進やBリーグの人気を活かせていない。機を逃すとやがて衰退する。見向きもされなくなる。

 

女子サッカーはそうはさせないと立ち上がった。人気面よりも代表チームの低迷が大きいのかもしれないが、世界一の時の指揮官である佐々木則夫氏という知名度ある人物がリーダーシップを発揮したのはVリーグWリーグとの違いだろう。

 

  • 資金調達できる?

近年欧州ではユベントスレアル・マドリードなど男子の強豪チームを運営するクラブが女子サッカーにも投資する傾向があり、欧州の代表チームもレベルが上がっている。日本でも女子チームを保有するJリーグクラブやJリーグクラブと同都市にホームタウンを構えるクラブが増えてきており、さらなる連携強化に期待したいところだ。WEリーグも大口スポンサーと契約がまとまる可能性もあるようで、続報を待ちたい。

 

バスケもBリーグの発展により、興行向けの本格アリーナの建設計画が各地で浮上している。Bリーグは現状レギュラーシーズンは60試合(ホーム、アウェイ30試合ずつ)。ポストシーズンの試合やファン感謝イベント、さらにはコンサートなどに貸し出しても年間でイベント開催日は1/4ほどだろうか。稼働率を上げるためにWリーグなどアマチュアセミプロスポーツの発展・強化は望まれるところではないか。

資金に関してはBリーグが価値を高めて、JBAスポンサーや配信権利を高く売れるようになればWリーグにもお金が回ってくるのかなと淡い期待を(苦笑)

 

  • 選手の待遇は?

なでしこリーグなど日本のセミプロ・アマチュアの選手たちは実際どれくらいの給料を受け取っているのか公になることはない。これまでどのスポーツでも改革が進まなかったことを考えると代表クラスの選手だと1000万円まではいかないが、500万円も下回らない安定性はあるものだと想像できる。WリーグVリーグのクラブチーム所属の選手もスポンサー企業や地元自治体で勤務しながら活動することによって収入が保障されてきた。

プロ契約をして競技に専念できる半面、収入減や引退後の雇用確約がなくなることは選手にとってはリスクでしかなく、早い段階で軌道に乗せられなければ、サッカー少女たちも将来日本でプロサッカー選手になりたいとは思えない。女子サッカーでは既に何人かの代表選手が欧州や米国でプレーし、一定の成功を収めている。海外挑戦しなくても日本で夢や理想を叶えられる環境があることが新リーグの未来図なのだろうが、結局は金がなければ何もできない。待遇面、ここは最大の課題だろう。 

 

  • リーグの体制は?

WEリーグではJリーグが何度も移行を試みるも実現しなかった秋春制を導入する。初年度は9月開幕・5月閉幕とのことだが、WEリーグにも新潟など雪国クラブの参戦も予想され、ウィンターブレイクは必須となる。その中でシーズン何試合開催にするか・均等にホーム&アウェーで実施できるか(ex.10チームで2回戦総当たりだと試合数が少ないが4回戦総当たりだと多い。3回戦だと不均衡)

アメリカではNBAWNBAのシーズン期間をずらし、バスケファンが年間を通して楽しめる仕組みになっているようだが、WEリーグはウィンターブレイクを設ければほとんどの時期でJリーグと重複してくる。Jリーグファンの守備範囲を広げるのも難しいかもしれない。

 

  • スタッフの採用条件は?

職員、役員、コーチングスタッフの女性採用を促進するルールを定めているが、日本の現状ではなかなか厳しい。WEリーグが日本の女子スポーツを劇的に変えるキッカケとなってほしい。

 

  • どうやってファンを増やす?

なでしこリーグ1部の昨季平均入場者数は1,200人ほど。WEリーグでは5,000人を目標とする。リーグ側が掲げる通り、サッカーをしている少女たちが家族で観戦に訪れてくれれば理想であるが、女子サッカーに限らずスポーツ少年少女はとにかく忙しい。まずは幅広い層に選手を、チームを知ってもらわないといけない。現状澤選手のようなカリスマも丸山選手のような個性の強い選手もいない。SNS活用でとにかく知ってもらうこと。

試合配信は以前はmycujooというマイナーなサービスで行われていたが、現在はYouTubeに移行したようだ。無料で見られる利点はあるが、YouTubeはどうしても短編動画を見るサービスというイメージが強いと思う。新リーグでは配信関係の改善にも期待したいところ。

そして現状の中心層であるおじさまもサッカー少女もインフルエンサーとなれる若者も共存できる界隈になれば必然と盛り上がってくる。Wリーグはバスケをしている女子中高生ファンは多いが、でもマイナーコンテンツである。ファン層が偏っていないことが理想だろう。

 

 

WEリーグの成否がこのあと2〜30年における日本での女子スポーツ発展のカギを握るといっても過言ではないが、佐々木氏が仰っている通りなでしこジャパン絶頂期に動くべきで、出遅れた感は否めないし、代表チームの成績低迷やなでしこリーグの人気低迷の起爆剤としてプロリーグ創設では理由がポジティブではなく、コロナ関係なく大きなお金は動きにくい。サッカーに限らず女子スポーツは迫力や豪快さで男子と比べて劣り、インパクトを与えにくい。またJリーグ創設からBリーグ創設まで25年ほど、ラグビーやバレーはなかなか話が進まなかった。それだけスポーツを発展させることは難しいという問題もある。

世間一般の女子サッカー、女子スポーツへの概念を覆すくらいのあっと驚く仕掛けをしないことにはリーグ側の思い描く理想像は叶えられないかもしれないが、成功すれば日本のスポーツ界は大きく変わる。Wリーグもそれに続いてビジネス化、プロ化していってほしい。出来るとして2040年代だろうか。私が元気な間に大発展してる姿を見たい。

好きの表現は自由にしたい!

コロナ禍でアスリートとかスポーツに携わる人のSNSでの発信が増えています。学生選手対象に研修を実施するくらいです。

 

スポーツ好きな有名人やファンも試合がない、イベントもない、得られる情報も限られる中で良くも悪くも新たな一面が出てきた方もいます。

例えばこの方。芸能人、さらに括るとお笑い芸人なのでしょうか。ただ芸人としてはあまり見ない気がします。関西など特定地域では幅広く活躍されているのかもしれないし、そもそも私があまりTVを見ないってのもありますが(笑)、私はバスケットLIVEやYouTubeBリーグ関連の仕事をされているのをよく目にします。バスケが大好きなのは伝わってきますし、Bリーグファンにはお馴染みですが、あまり評判はよろしくないですね。発言が軽い、デリカシーに欠けるといった部分からでしょうか。

 

私もあまり好きではないですが、かくいう自分自身も同じようなもので(笑)、フェミニズム論者にはウケが悪いと思います。昨春Wリーグがシーズンオフに入り、Vリーグ女子の試合を何度か観に行き、感想を呟いたり、写真をアップしていると、みるみるうちにフォロワーが減っていく現象が発生しました(笑)

女子バレーボール選手って単刀直入に可愛らしい方が多いんですよね。私は女子バスケ観戦がメインですが、女子バスケ選手とは違った魅力があると思います。バレーはフィジカルコンタクトがなく、精神の研ぎ澄ませ方が違うからでしょうか。また1点1点一喜一憂するので、色んな表情や仕草が見られるという点もあるのでしょう。

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という率直な想いをつぶやいていたらフォロワーが減っていった、しかもある程度やり取りしてた方からもです(笑)人それぞれ感性があって、嫌な方・嫌だけど是認はできる方・何とも思わない方・個性を尊重する方・共感できる方色々だと思うので、仕方ないです。

アスリートがバラエティ番組に出演したりファッション誌に掲載されることを是とせず競技に専念すべきと思う人もいるだろうし、アスリートに対してプレー以外のことを言及するのは非道だと思う人もいるかもしれない。

 

ジェンダー論絡み以外でもSNS(主にTwitter)において、「他人の独り言を勝手に見てるんだから文句など言うな」、「芸能人とか公認アカウントには責任が伴う」、「いや、素人もログは残るから同じだ」など色々意見はあるでしょう。確かに私も何年も前のつぶやきが晒されたり、いわゆるクソリプが送られてきたりした経験もありますので、言いたいことがあるにしても言葉選びは大切だなと反省もしたりします。。

ただ私はあくまで独り言だよな〜と思ってて、不快に思う人がいるとかまで考え出したら、キリがないと思います。不快に思う人がいるかもしれないから好きや楽しいの表現を控えるなんて一時期流行った運動会の徒競走に順位をつけないくらいナンセンスです(笑)

 

ジェンダー論絡みで気をつけないといけないのは、いつもプレー以外の事しか言及しない・身体の特定部位について語る・特定部位を接写した画像を載せるとかメディアだと本人が望んでいない謎のネーミング(プリンセスメグとか笑わない男とか)はやめようってことかなと思います。

あとは「勝利こそ最大のファンサービス」、「結果で示す」、「プレーで魅せる」といった考えの選手に対して要求・要望することが悪なのかなと。

 

性別問わずアスリートって名前・顔覚えてもらってナンボだと思うのです。じゃなかったらエブリン選手のYouTube配信も軸丸選手の面白い自己紹介も必要ないですよね。結果で示す系の考え方も一理ありますし、尊重はしますけど、応援したい選手・チームにはならないかなと…

 

ジェンダー論が飛躍しすぎるとファンは魅力を語れなくなり、メディアはありきたりなつまらない記事や映像しか出せなくなり、アスリート自身も‘課外活動’をためらうようになってしまい、かえってマイナスじゃないのかなと思います。

例えば俳優のことを演技力についてしか語ってはダメなのか。ロックバンドのことを歌唱力や演奏力、楽曲についてしか語ってはダメなのか。

好きや楽しいを語ることに対して、周囲の目を気にしていたら、あらゆる文化が潰れます。

 

なので私はセクハラにならないように・押しつけがましくならないように気をつけてながら、今のスタンスを続けていきたいです。

 

以上いつも以上の戯言でしたw

 

 

名古屋ダイヤモンドドルフィンズに注目!

たまにはBリーグネタを…

各クラブロスター編成が着々と進んでいますね。B1はだいぶ固まってきた感があります。コロナ禍で親会社を持たない地方クラブにとっては特に厳しい状況で、大企業傘下のクラブに実績ある選手や才能ある若手が集まった感があります。その中でも個人的には名古屋ダイヤモンドドルフィンズに注目していきたい。

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注目ポイントとしては主に4点。

 

  • ドナルド・ベックアドバイザーの役割

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Wリーグトヨタ自動車アンテロープスを率いた経験もあるベック氏の富山グラウジーズ退団が発表されたのが5/31。Wリーグでは基本的に6/1に新シーズンの各チームの体制が発表されるので、ベック氏のWリーグ復帰を期待してしまったが、名古屋Dのアドバイザーに就任した。

名古屋DはアソシエイトHCを務めた遠山氏が琉球に移っているだけに、ベック氏がどういう役割を担うのかは今季を占う上で最重要点。決して若いとはいえない年齢だけに文字通りアドバイザーの可能性もあるだろう。ただ富山からライオンズ選手も移籍してくるなどチーム史上最高戦力とも評されているロスターを揃えただけにベック氏が実質的なHCとなり、タイトル獲得に向かっていく可能性も充分あり得る。

梶山HC体制下で若い選手たちの速く、エネルギッシュなバスケは魅力はあるものの、安定感には欠けた。ベック氏の特徴としてはタイムシェアを徹底し、40分間インテンシティの高い安定したバスケといったところか。タイムシェアやセットオフェンスに拘りすぎるきらいがあり突出した個性は活きにくい、ディフェンスはオーバーヘルプ傾向といった面もある。

こういった特徴が上手く融合すれば名古屋Dの躍進は何ら不思議ではない。梶山HCとベックアドバイザーの役割に注目したい。

 

  • PG争い

Bリーグ開幕以後は笹山選手が中心を担った。セルフィッシュになりすぎる傾向があり、上位を狙うには厳しい。

今季は齋藤拓実選手が加わった。昨季は滋賀で全試合スターターで出場し、チームの躍進に貢献した。課題だったアウトサイドからのシュートにも向上の跡が見られた。速い展開を志向する名古屋Dならさらに彼の特長が活きるだろう。ビッグガード・木下選手も面白い存在で、PG陣が切磋琢磨し、レベルアップ出来れば、チームの安定感は増すだろう。

 

  • バーレル選手がフル稼働できるか

17-18シーズンはバーレル選手がシーズン通して活躍したことにより、CS出場を果たし、沖縄でのアウェイ戦であと一歩のところまで追い詰めた。しかし他のシーズンは彼が一時離脱する時期があり、その間はインサイドの攻防で苦戦を強いられた(はず、記憶が定かでない←)

今季は外国籍選手起用のレギュレーションが代わり、先述のライオンズ選手、さらにはエアーズ選手とBリーグ経験豊富な選手が加わり、バーレル選手の負担は減るだろうが、それでもカギを握る存在であることは間違いない。日本国籍取得のウワサもあるが、そうなった場合はなおさらカギを握る。

 

  • 張本選手の活かし方

W杯予選にも出場するなど日本代表経験豊富ながら名古屋Dでは満足なプレータイムが得られていない張本選手。今季はレギュレーション変更とバックコート陣の充実で競争は激化するだろうが、彼をシックスマンとして時にSF、時にPFで起用し、攻守をつなぐ潤滑油にできれば他の選手たちにとっても心強いのではないだろうか。

 

 

齋藤選手とエアーズ選手は昨季滋賀でも共にプレーしてますね!さらには狩野選手も!

ドルフィンズなのかレイクスなのか、三菱なのかトヨタなのかごちゃごちゃしてますが(←)、魅力あふれる選手が揃ったので、あとはシェフが素材をどう活かすかのみ。地区優勝、最低でも地区2位が求められる戦力ですね。

 

開幕しても収容制限がかかるでしょうが、6,000人収容可能なドルフィンズアリーナならね...(以下ご確認想像にお任せ)

さあみんな魅惑のドルフィンズを観に行こう(とシーズン最後まで言っていられるくらいのチームであってほしい。バスケの名古屋は中位から脱してほしい)