女子バスケW杯予選日本代表候補選手発表

開催されるのか不透明な中で観戦チケットが発売開始されて、代表候補選手は唐突に発表されて、合宿は既に始まっているといういつも通りのパターンですねwそういうとこ相変わらずプロモーション下手だなぁと思います。。

 

さてさてこれはなかなか心躍るメンバーではないでしょうか。

12月くらいにメダリスト、アジアカップで活躍した選手、Wリーグで活躍している若手で合宿して、そこを勝ち抜いた選手で今回の合宿が出来れば理想だろうが、スケジュール的にトライアウトをしている余裕がなかった。また今予選は4チーム中3チームが本大会に出場できるレギュレーションだが、1勝だと4位になってしまう可能性もあり、計算できる選手を求めるのは当然だろう。ここ2年代表で実績のある選手を中心にベテランの復活、今までも候補合宿には呼ばれているルーキーとバランスは良いのではないかと思う。

その中でサプライズ選出はシャンソン化粧品で現役復帰した藤岡選手とトヨタ自動車からの移籍3シーズン目の近藤選手か。ともに多くのファンが納得の選出だと思うが、所属チームでスタメン出場は少なく(近藤選手は今シーズンに関してはスタメン機会が多い)、世代交代を考えると驚きの方が大きい。近年の代表での実績を重視しつつ、純粋に今活躍している選手も選ぶ方針は他のベテラン選手にとっても励みとなることだろう。

 

  • PG

町田 本橋 宮崎 山本 藤岡

 

五輪で中高生を中心に大人気となった町田選手とて生き残れるか分からない最激戦区。恩塚スタイルを考えると町田選手は序列こそ下がるかもしれないが、最高のプレーメーカーが外れることは考えにくい。残る2枠を宮崎選手、山本選手、藤岡選手で争う形か。スピードスター宮崎選手、センタープレーヤーにも当たり負けしない屈強なフィジカルで攻守にタフにプレーできる山本選手、大胆なドライブとキラーパスの藤岡選手。皆見たい(笑)

今シーズンプレータイムを制限しての出場が続いている本橋選手は新チームでの顔合わせ程度かと推測。

藤岡選手とチームメイトの小池選手を推す声が多く私も昨秋推していたが、他の選手たちと比べると個性・特長が不足しているのだろうか。

 

  • SG

林 三好 東藤 近藤

 

メダリストが順当に選ばれそうなこのポジションだが、東藤選手は所属のトヨタ紡織が非常事態にあり、予選までにコンディションが整うかは微妙なところか。

年明け好調三菱電機の渡邉選手、根本選手の名前はなかった。篠崎選手、本川選手にもチャンスがあるかと思っていたが、こちらも選外。恩塚体制で近藤選手の復帰は意外だった。どのあたりを評価して・期待しての選出なのかを聞いてくれるメディアが出てきて欲しいが、恩塚HCがWリーグ中継の解説で「ドリブルしながら3ptシュートを打てる選手」を高評価していた。近藤選手はミートが上手く、オフボールの動き出しから1,2回のドリブルでシュートまで持っていくプレーが巧みでステップバックからのシュートは職人芸。アウトサイドからだけでなく、プレーの選択肢も豊富。このあたりが評価ポイントなのかと私は思う。

 

  • SF

宮澤 赤穂 ステファニー 𠮷田

 

今合宿の中で唯一国際大会出場経験がない𠮷田選手に注目。大卒ルーキーながらシャンソン化粧品では不動の地位を築いており、新人王最有力候補。年上選手や審判にも物怖じせず自らコミュニケーションを取り、FT成功率も高いなどメンタルの強さも魅力な長身ながらアウトサイドシュートが得意なシューターである。

宮澤選手の肩の状態次第でメンバー構成が変わってくるだろう。また渡嘉敷選手が復帰した今なら赤穂選手のSG起用に再チャレンジするのもありか。

 

  • PF・C

髙田 エブリン オコエ 中田 渡嘉敷 谷村

 

常連が名を連ねた。長岡選手の選外は驚いたが、選手層が厚すぎるトヨタ自動車でプレータイムが減っており、致し方なしか。五輪を断念した渡嘉敷選手が恩塚体制でどう活かせるかはバスケファン注目のポイントだろう。

谷村選手のスリップ、3ptシュートは魅力だが、大黒柱2人がいるので、短い時間でも結果を出せる選手をベンチに置きたいところではないか。さらにはSFの選手もインサイドプレーに対応できる。

エブリン選手は15日の試合で負傷し、翌日はアップに参加せず、選手紹介時などで走ることも出来ない状態だった。今回は見送りか。

 

大黒柱はいるが、パリ五輪後のことを考えると心配なインサイドWリーグには留学生選手が増えており、今後は彼女たちの中から帰化して日本代表入りするケースが出てくるかもしれない。ただ帰化選手は1人しか起用できず、元から日本国籍の選手の台頭も不可欠。梅沢選手や赤穂さくら選手、三間選手らに期待したい。彼女たちが2年半の間で割って入ってくるようだと日本代表の未来は明るいと胸を張って言える。

 

これを踏まえて(?)メンバー予想

  • PG 町田 山本 藤岡
  • SG 林 三好 赤穂
  • SF 宮澤 ステファニー 
  • PF 髙田 オコエ 中田(𠮷田)
  • C   渡嘉敷

 

今回代表候補に選ばれた選手、この記事で名前を挙げた選手、それ以外にも能力の高い選手がたくさんいるが、日本代表入りだけが選手としての価値ではない。Jリーグ川崎フロンターレのレジェンド・中村憲剛さんですら代表では準レギュラー格の存在で、W杯出場は1回に留まった。代表選考には監督の好み、同ポジションのライバルなどなど様々な要素が絡む。 応援してるチームの選手を代表でも見たいという気持ちは誰もが持つ。私もそうです。でも代表には縁がなくても私にとってはスーパースター、それで良いんじゃないかと思います。本当に凄い選手は引退後も記憶に残り続けますから。

Wリーグ2021-22 第9週 デンソー×東京羽田 game2

デンソー●74-79○東京羽田

この試合はダラダラとお正月を過ごしている中で何となく見ていたが(笑)、前半は「今日もデンソーが勝ちそうだな」と思いながら見ていた。実際にデンソーが6点リードで折り返している。後半東京羽田が追い上げを見せ、3Q終了時には東京羽田8点リードに変わった。最大14点くらい差がついたと思うが、終盤デンソーも粘りを見せて、最終5点差。今季初黒星となった。

主要因として髙田選手欠場を挙げる方は多いが、同じく欠場となった前週の三菱電機戦では2勝、東京羽田とのgame1も勝利している。よって要因の1つではあるかもしれないが、主ではないはず。ここを探りたいので少し真剣に見直してみました。

 

立ち上がり稲井選手のシュートタッチがよく、デンソーが主導権を握った。と思いきや東京羽田もオフェンスに改良が見られ、得点を重ねていく。今までは各駅停車なパス回しからの打たされたミドルシュートか単騎アタックで何とかすることが多かったが、軸丸選手が常に動いてパスを受けて出している。周りも連動しオフボールの動きが活発化し、自然とパススピードも上がっている。チームで作り出してのショートコーナーからのミドルシュートドライブイン、そして外が空いて3ptシュートとバランスのいいオフェンスを展開した。スコア上ではデンソーが前に出ていたが、十二分に戦えていた。

そしてデンソーは稲井選手が5分ほどで2ファール、交代を余儀なくされた。これが1つの敗因かと思ったが、高橋選手がアグレッシブなプレーで見事にカバーし、6点リードで2Qへ。そのエナジーを継続出来ればデンソーらしい勝利が見られたはずだが、不思議なものである。2Qではゲームをコントロールするはずの高橋選手のボールタッチが減った。本川選手がハンドラーの役割を担い、近藤選手がサポートし、高橋選手は消極的なプレーに終始した。その中でもアウトサイドシュートは決まっており、9点リードで東京羽田がタイムアウト。普段なら渡部選手投入で整えるところだが、リードしてるからか動かなかった。タイムアウト明けもリードはしているものの流れは良くなく、近藤選手→篠原選手、本川選手→近藤選手、高橋選手→木村選手と頻繁に交代。色んなラインナップを試す・若手を育てる意図を感じた。裏を返せばこの試合に絶対勝つというチームとしてのモチベーションはやや低かったかもしれない。

一方の東京羽田はgame1でデンソーの特徴を掴み、game2の1Qで手応えを感じたか。パススピードをさらに上げ、ハードショウをいなして、3ptシュートを仕留めていった。1Qから点差は縮まらなかったが、東京羽田のテンポのいいオフェンスが目立った2Qだった。

2Qの流れそのままに小笠原選手の連続3ptシュートでデンソーを捉えると津村選手の飛び込みリバウンドからのバスケットカウントで完全に東京羽田の流れに。その後も本橋選手の華麗なパス、レイアップなど東京羽田の好プレーで沸き、会場の雰囲気も東京羽田を押しているようだった。デンソーのハードショウと赤穂さくら選手のアジリティが噛み合っていない点も露呈された。あの守り方をするなら畠中選手や園田選手を使った方がいいのかもしれない。

4Qの出だしでも津村選手が3ptシュートを決め、津村劇場で11点差。デンソーが2分でようやく4Q初得点も東京羽田がクイックリスタートから澁谷選手が右コーナーから3ptシュートを沈め、実質これで勝負ありだったのではないか。ここまで相手に流れを持っていかれてから渡部選手ら3選手を投入しても時既に遅し。この交代自体は成功で追い上げて、東京羽田がタイムアウトを取ったが、明けての東京羽田オフェンスで3ptシュートを決め、ダメ押し。デンソーもさらに粘りを見せ、篠原選手の激しいディフェンス、本川選手の3ptシュートなど執念を感じ取ることはでき、現時点で今シーズンのナイスゲームベスト3に入ると思う。

 

とツラツラと書いて、デンソーの敗因をまとめると…

  • 2Qで消極的になった高橋選手を使い続けたこと
  • 試す・育てる意図からチームとしてこの一戦に懸ける気持ちがやや弱かったこと
  • 東京羽田のモチベーション、スカウティング

ってところだと思ったが、見直すとなんだかんだ主要因は髙田選手不在だと感じざるを得なかった。それだけ髙田選手の存在は偉大で、得点、リバウンドなどアスレティック能力だけでなく、背中で引っ張れる選手。五輪銀メダルと2回のアジアカップ優勝を経験した赤穂ひまわり選手が殻を破り、髙田選手のようなオーラを手に入れてほしい。

髙田選手がいないから負けたと言われることはデンソーアイリスに関係する全員が悔しいはずだが、怪我やアクシデントはいつ起こるか分からないし、いつか引退する。ポスト髙田真希としてひまわり選手に期待したい。

Wリーグ2021-22 第9週 トヨタ自動車×ENEOS game2

game1が27点差、game2は31点差と2試合ともトヨタ自動車が圧勝という予期せぬ結果だった。その最大の要因は采配力。戦力としては同等、190センチ前後の選手が3人いる圧倒的な高さを考えればENEOSが上といっても良い。しかしこれだけ点差がついてしまったのは相手の弱いところを突けるトヨタ自動車と自分たちの強み(ツインタワー・ツインシューター)に固執しすぎたENEOSの違いだろう。

まず前日にあの負け方をして同じスタメンで臨むことが信じられない。渡嘉敷選手は捌けるしスクリーナーとしても機能するがあくまでフィニッシャー。そして梅沢選手がファールトラブルになり、代わりにコートに立ったのがヤシン選手。この時点で無策を露呈してしまっている。岡本選手をPGにする、あえてシックスマンにする、宮崎選手・岡本選手・髙田選手同時起用でスピード強調、渡嘉敷選手3番ポジションでトリプルタワーなど素人が思いつくだけでも色々あるのに…

無策で倒れて、決着がついても若手選手にチャンスを与えない。「負けが財産になる」とはいうものの、さすがにこの2敗から立て直して優勝する姿が想像できない(組み合わせの妙でトヨタ自動車と当たらなければ可能かも)今シーズンはこの戦力のまま。HC交代は考えられない。考えられることとすればトム・ホーバス氏をアドバイザーとして招聘するくらいだろうか?笑

時代は変わっている。吉田亜沙美さんはいない。宮澤選手は移籍した。藤岡選手が一度引退したときの言葉が響きますね。。

上位の一角で良いのなら今のままで構わないだろう。学閥とか人のネットワークを大切にしているのかもしれないが、2位が許されない組織をずっと構築していたのではないか。なら世界的名将とまでは言わないまでも普通に策を打てる指揮官にすべき。

 

連勝したトヨタ自動車、相手が変化してこなかったのでgame1のやり方を継続。キーパーソンに川井選手と髙田選手を挙げたが、全くキーにならなかった(笑)

game2はそこまで出来が良かったわけではない。死闘から休養日なしでさすがに身体が重く、前半はシュート成功率がやや低かった。1Q残り1分からの中田選手、宮崎選手(バスケットカウント)がスピードを活かした得点でビハインドになってからはENEOSのペースだった。2Qは単騎攻めばかりになる悪癖が見え始め崩れかけたが、山本選手、ステファニー選手が3x3仕込みの暴力的なフィジカルを活かしてタフショットを決め続け、踏み留まった。そして上手くファールももらいながらジワジワと点差を広げ、game1のように躍動出来ていなかった三好選手が前半のうちに3ptシュートを決めることが出来た。これも大きかった。

前日の発言が効果を発揮したのか(?)ジャッジがトヨタ自動車寄りに見えたが、ジャッジの有利不利など吹っ飛ばすトヨタ自動車の破壊力が見られた。その中でもソハナ選手の存在感!名将の下で判断スピードが段違いな選手たちと日々トレーニングしているので、それはそれは成長する。解説の藤井美紀さんも驚きの声を挙げていた。元々ショートコーナーからのシュートは上手い。加えてgame1で捌けるところを見せており、ファストブレイクにも対応していた。相手としてはお手上げ…さらにはウォーミングアップを見る限りでは河村選手の復帰も近そうで、フロントコートの厚みが増す。ここまでくると何と形容していいのか分からない笑

3Q早々に試合は決着を見たが、モンデーロHCはENEOSを徹底的に叩きのめしたかったのだろうか。1Qの出来にも納得できておらず、試練を与える意図もあったか。手綱を緩めず、スターターが長く出場した。ただ一番の課題はガードのタイムシェアが出来ていないこと。このままでは対デンソーは難しくなりそうだ。ステファニー選手のガードを試す価値があるかもしれない(苦笑)

 

安定感、山本選手・三好選手の過労と課題はあるが、皇后杯の悔しさを晴らし、リーグ連覇の期待を膨らませる2試合だった。

Wリーグ2021-22 第9週 トヨタ自動車×ENEOS game1

両チームのスタメン10人中7人が昨年末に行なわれたウインターカップでも優勝した高校バスケ界の絶対女王・桜花学園のOG。井上監督の功績の大きさをここでも感じることができる。

さて昨シーズンのリーグファイナルと同カード、立ち上がりから高いインテンシティでぶつかり合い、TVで見ていても熱量が伝わってきた。レギュラーシーズンの一戦とは思えない闘いだった。中でもトヨタ自動車のディフェンス。激闘の中にありながらマンツーマンのようなゾーンのような何とも形容しがたい冷静沈着なディフェンスでENEOSを錯乱。(サッカー的な表現をすると)ディフェンスラインの上げ下げという感じだろうか。前からプレッシャーを掛けたり、ゴール下を固めたり。その判断スピードも凄まじい速さ。ENEOSは渡嘉敷選手・梅沢選手に収められず、起点が作れない。キャッチアンドシュートが基本の岡本選手、林選手の3ptシュートアテンプトも増えなかった。そして焦りからかファストブレイク時のリスキーなパスが増え、ポゼッション機会を活かせない悪循環に。

個で見ると三好選手の出来が素晴らしすぎた。最初の3ptシュートを決められると乗れる選手だが、この試合は乗るなんてレベルではなかった。3ptシュートだけでなく、ドライブイン、膠着状態を打破するミドルシュート、そして何よりもディフェンス。五輪を経て総合力の高いSGへと進化している。銀メダルを獲得したとはいえ決勝トーナメントでは林選手の控え。悔しい思いをしているはずで、林選手に追いつけ・追い越せの気持ちが進化へと導いているのだろう。高校の先輩でもある岡本選手が3ptシュートでエアボール、3ptシュート時のファールからのFTを3本中2本外す。彼女には考えられないことが起きていたのは三好選手とのマッチアップで心身を削られていたからに違いない。

ソハナ選手のリムプロテクターとしての働きも見逃せない。ENEOSインサイドで起点を作らせなかったこと、ファストブレイク時のリスキーなパスが増えたことも‘番人’がいるからこそ。渡嘉敷選手についていけるクイックネス、梅沢選手に当たり負けしないフィジカルで支配した。オフェンス時のミドルエリアでボールを持っているときの判断力も向上。2アシストを記録している。

 

こうしてトヨタ自動車14点リードでハーフタイムへ。しかしこのリードでも全く笑顔は見られない。やっぱりファイナルのようだ。気持ちが高ぶるのも当然だが、モンデーロHCの審判批判はいただけない。ENEOS寄りのジャッジとは思えず、エブリン選手のオフェンスファールは今シーズン何度も取られているので、アジャストする必要がある。またベンチ入り停止の懲戒処分が下る可能性もある。HCがイライラしていてはチームが機能していない時に修正できない。皇后杯もそうして敗退した。この試合のTV中継でゲスト解説を務めた日本代表恩塚HCがアジアカップ決勝のタイムアウト時に選手へ冷静に伝えた「判定は変わらない。プレーに集中しよう」、この言葉をモンデーロHCにも送りたい。

(選手もスタッフもそういう性格だと分かってはいると思うが)そういう性格のHCをコントロールできる人、ここが最大の補強ポイントかもしれない。

 

後半はさらに肉弾戦へ。3x3と5人制の異種格闘技のようだった。もし選手の顔を映さない中継があって、それを詳しくない人が見たら、Bリーグだと思ったかもしれない。強度は上がったが、両チームとも戦い方のベースは変わらなかった。ENEOSが変化をつけられず、点差は縮まらない。4Qはさすがに両チームとも息切れ気味。得点が入らずにポゼッションが入れ替わる時間が続いたが、ルーズボールへの執念は持続していた。見ている側の気持ちが持たなくなるくらいの激戦に終止符を打ったのは馬瓜姉妹。タイムアウト明けのエブリン選手のバスケットカウントとステファニー選手の連続スティールでENEOSのメンタルをへし折った。

ENEOSは宮崎選手、渡嘉敷選手がほとんど休めなかったことも響いたか。

 

とダラダラ書いてきましたけど、まとめると以下の3点じゃないでしょうか。

  • インテンシティレベルの高さ
  • ステファニー選手の万能性
  • 林選手のシュート力を活かせない時の次の策

岡本選手がエアボール、渡嘉敷選手へのロブパスが通らない。ENEOSはものすごく練習すると言われているし、タレント揃いでもあるが、その彼女たちでも普段やっていることが出来なかった。それだけトヨタ自動車のインテンシティ(+高さ)は脅威だったと言える。

屈強なフィジカルと高さ、機動力を併せ持つステファニー選手。彼女の存在だけで林選手がコートに長く立てない効果がある。スイッチしても渡嘉敷選手、梅沢選手も抑えられる。加えてベンチに下がっても・ポジションチェンジしても宮下選手が3番ポジションで同レベルの働き。リバウンド、ヘルプディフェンスでの貢献もあり、オフェンスでもドライブイン、3ptシュートなど10pt。皇后杯準々決勝では後半開始時にコートに送り込まられたが、仕事が出来なかった悔しさを晴らすとともに移籍後最高のパフォーマンスで影のMVP。今後も前チーム時のようなスタッツを残すことは難しいかもしれないが、移籍が正しかったと証明し続けてほしい。

林選手とステファニー選手のミスマッチは昨シーズンのファイナルでも見られたことだが、この試合でも最後まで打開策を出せなかった。奥山選手、藤本選手が20分前後プレーしており、トヨタ自動車を体感したはず。またデンソー相手には破壊力を発揮したツインタワーもトヨタ自動車なら中田選手のスピードの方が活きるのではないか。

 

皇后杯の悔しさを晴らすべくこの一戦に懸けるモチベーションの高さとENEOSの弱点を完璧に突いたスカウティング力も光ったトヨタ自動車だが、今シーズンは安定感に欠ける。ベストメンバーのENEOSがgame2でも同じ轍を踏むとも思えないが、全ては采配次第。自分たちのストロングポイントを出すことにこだわってしまうと連敗もあり得る。トヨタ自動車のウィークポイントは山本選手の過労状態か。彼女が下がるとオフェンステンポがスローになり、このチームの良さが出ないだけにもっとプレッシャーを掛けてすり減らせて、モンデーロHCを悩ませたいところ。

両チームの控えPG川井選手、髙田選手と彼女たちの起用法にも注目していきたい。

21-22シーズンWリーグアーリーエントリー選手発表

今シーズンもこういう時期がやってきましたね。ソハナ選手の衝撃デビューがつい最近のことのように思えますが笑笑

ウインターカップ女子決勝が終わってすぐに発表ということはもっと前々から内定してるわけで、決まり次第発表して欲しいなぁこういう発表スタイルならファンがワクワクできるよう予告制にしてほしいなぁ狸だか狐だか知らないけど情報漏えい対策してよと思うことはありますが、まぁ変わらないでしょう←

 

さて今シーズンの傾向として近年減少傾向にあった高卒が増えたことと留学生の増加。そして山梨で追加エントリーが認められたこと。

高卒はアーリーエントリーでの登録は見送っても来シーズン加入する選手がさらに居るはずで、1人でも多く居てほしいと願っている。留学生選手はソハナ選手やファトー選手の活躍によって他チームも高さ、強さに対抗していく狙いだろうか。単に日本人センターの人材不足かもしれないが、世界基準に近い高さを普段から経験できることはプラスだろう。3点目に関してはプレーヤーファーストで柔軟に対応しており、評価すべき点だ。

 

さて今シーズンアーリーエントリーを活用したのは10チーム。例年通りのENEOSに加えロスター充実のトヨタ自動車も見送った。来シーズンの新卒は無しなのだろうか。また山梨はアーリーエントリーは使わなかったが、前述の通り追加エントリーで大卒選手を迎えている。では各チームごとに少々。

 

#2 PG 田嶋 優希奈 昭和学院高校

#13 PG 木村 亜美 東京医療保健大学

#24 C バイ クンバ ディヤサン 拓殖大学

#26 PF 美口 まつり 安城学園高校

インカレMVPの木村選手、結び付きの強い昭和学院からウインターカップでも活躍した田嶋選手が加入。ガードの競争は激化しそうだ。インサイドには関東大学女子で数多くの個人賞を獲得してきたクンバ選手。ENEOSトヨタ自動車に対抗するための貴重な戦力となりそうだ。

一気に4選手が加わり、ロスターは17人となった。シーズンオフには主力の引退/移籍がありそうだ。

 

#17 C 山下 詩織 白鴎大学

マネージャー 大原 千佳 日本体育大学

栗林選手の負傷が長引いている中で学生バスケ界では日本人屈指のビッグマン山下選手が加入。アウトサイドからのシュート力もある選手で見事なピンポイント補強となった。

 

#0 C ハディ ダフェ 名古屋経済大学

マネージャー 岩崎 日奏 福岡大学

長年チームを支えた選手が引退し、層がやや薄いインサイドに大学2年生のダフェ選手が加入。岐阜女子高では今シーズン途中からメインガードに定着しつつある藤田選手と同級生で、チームにも早期フィットできるのではないか。

 

#10 SG 平下 結貴 桜花学園高校

#18 PG 伊波 美空 桜花学園高校

#30 C オドボ エンデュランス 武庫川女子大学

高校絶対女王から2選手が加入。桜花学園から直接トヨタ紡織は初めてのケースとのことだ。近年は大卒と移籍で強化を図っていたが、東藤選手以来の高卒。両選手とも派手さはないが、スキルが高く勝負強くて競技歴20年くらいかと思うくらい(笑)バスケIQが高い。トヨタ紡織にものすごく合いそうである。

 

#12 SG 鬼塚 彩乃 愛知学泉大学

#27 PF 大原 咲織 早稲田大学

インカレの3位決定戦で対決した2校の選手たちが加入。いずれも堅実でアウトサイドからのシュート力が高く、チームスタイルに合致した選手。ワシントン選手が今季絶望、ダラーメ選手は機動力に難があり、大原選手は即戦力として期待がかかる。

 

#8 C 橋口 樹 山梨学院大学

#22 C パレイ のりこ 東京医療保健大学

手薄なセンターに関東大学女子で下級生の頃から活躍していた実力者が一気に2人加わった。昨シーズンの吉田選手、佐藤選手同様いきなりの大活躍があるかもしれない。個人的には日本人女子にはあまりいない重戦車タイプのパレイ選手に特に期待。

 

  • 東京羽田

#14 PG 樺島 ほたる 筑波大学

本橋選手が本調子ではなく、軸丸選手に負担がかかっているPGに即戦力候補が加わった。桜花学園時代は山本選手(トヨタ自動車)らとしのぎを削り、筑波大でも実力者が揃う中メインガードとして活躍していた。コートネームのタフが似合う攻守に力強いプレーが持ち味だ。

 

  • アイシン

#14 PG 近藤 京 安城学園高校

#21 PF 梅田 彩香 立命館大学

#44 SF 峰晴 寿音 大阪人間科学大学

いずれも既存選手と似たタイプ。シーズンオフには中川色が強まりそうだ。峰晴選手はフィジカルが強く、攻め気もあり、個で戦術となれそうな選手。大阪人間科学大学トヨタ紡織で中川HCとともに仕事をしていた佐々木氏が監督を務めており、髙原選手、梅田選手、峰晴選手は系列の大阪薫英女学院高出身。このラインでの選手獲得が増えていくかもしれない。

 

以下2チームの選手はほぼ知らないのでノーコメントとさせていただきます苦笑

アランマーレ加入の奥村選手は上位チームでも活躍できそうな選手だと思っているが、プレータイムを優先か。2,3年後のステップアップに期待したい。

 

  • 新潟

#15 SG 田村 碧衣 鹿屋体育大学

#36 PF 飯隈 愛理 鹿屋体育大学

#39 SF 矢野 紗也佳 日本体育大学

 

  • アランマーレ秋田

#8 C ニアン ンディ クンバ 日本経済大学

#16 SF 高野 柚希 東京医療保健大学

#25 PF 嘉数 唯 筑波大学

#31 PG 奥村 鈴 大阪体育大学

#55 PF 高橋 悠佳 大阪人間科学大学

 

山梨の追加エントリーには↓のリリースにあるような経緯があるようだ。今後は特例ではなく9月以降も追加が可能なルールにしてほしいものだ。

 

年明けいきなり試合が組まれている。上記選手たちも何人かは出場するだろう。フレッシュな力に注目したい。

 

では皆さま良いお年を〜!

サッカー皇后杯での大番狂わせから考える準備の重要性

たまーに当ブログでも取り扱うサッカーのお話しです。元々サッカー好きではありますが、ミーハーで単純なのでWEリーグ開幕を機に女子サッカーにも目を向けて、INAC神戸レオネッサ(以下INAC)にあっさりハマっております(笑)

そのINACが(ネガティブな意味で)話題を提供してしまった。メリークルシミマスですね。。

これ確かに結構衝撃的なことですよね。個々の能力値の合計が結果に反映されやすく、番狂わせが起きにくいとされるバスケでは考えられないこと。実際皇后杯を振り返ってもENEOSは高知中央高、トヨタ自動車は岐阜女子高と今行われてるウインターカップにも出場している全国屈指の強豪校に危なげなく勝利している。男子サッカーでもJ1クラブが高校チームに敗れることはさすがにありえないが、女子サッカーだとカテゴリーでフィジカル差がそこまでなく、クラブチームだと中高生でもスキルや戦術眼もかなり高いようでそうしたところが今回の番狂わせの一因だろうか。

 

もう少し掘り下げて考えていきたいが、今回は番狂わせを演じたチームについて軽く紹介を。

日テレ・東京ヴェルディメニーナ(以下メニーナ)は女子サッカー界の名門日テレ・東京ヴェルディベレーザ(以下ベレーザ)の下部組織で中1〜高3の選手が所属している。皇后杯のような年齢制限がない大会には当然高校生が多く起用されるが、能力が高ければ中学生の飛び級もある。そこを活発にするために以前はU-15と18で分かれていたチームを統合したようだ。

しかし皇后杯と時を同じくしてU-15の全国大会も行われていた。

これも踏まえて、番狂わせの要因を分析していきたい。なお私はハイライトと公式記録しか見ていないため、かなりの憶測や想像、一般論の部分があり、普段のブログよりもさらに覚え書き程度の内容です。ご了承のほどを(笑)

 

  • スカウティング
  • コンディショニング
  • モチベーション
  • メンタル

試合に臨むにあたって様々な要素が求められる。技術、フィジカル、戦術、戦略。このあたりは中長期的な積み重ねもあるが、目の前の試合に向けて必要なことはリストで挙げた4点だと考える。

まずスカウティング、これはINACには不利だった。ネット配信で様々な試合が見られるご時世だが、さすがに中高生の試合はなかなか見られない。しかもU-15の大会が重なっており、出場選手の予想すら困難。対してトップカテゴリーは容易に試合を見ることができるし、秋に対戦したベレーザの選手から特徴等を聞くこともできる。このあたりは男子サッカー天皇杯サンフレッチェ広島を撃破したおこしやす京都のアナリストも仰っていました笑笑

 

コンディショニング、これもINACとしては不可抗力の部分があり、辛いところだっただろう。今般の社会情勢に振り回され、12/4に開催予定だったリーグ戦が延期され、皇后杯は約1ヶ月ぶりの試合だった。日本代表の欧州遠征に参加した選手は帰国後2週間の隔離を強いられ、隔離明けから10日ほどで試合を迎えた。

 

と色々と敗因は考えられるが、トップリーグで首位を快走するチームが中高生混合チームに負けることはよろしくない。この試合に対するモチベーション、メンタルでメニーナと差があったのではないだろうか。

(試合前日にファンから差し入れられた生菓子を食べてSNSで和気あいあいとした姿を披露するチームからはドーピング含めた危機管理やコンディション調整の意識が感じられず、翌日の試合に絶対勝つという意気込みも感じられなかった)

↑は競技も違う他チーム、しかも今シーズンこれまで負けを知らなかったINACとは真逆に近いチームの話だが(笑)、こういう緩んだ空気感があったのかもしれない。中高生に負けるわけがないという気持ちはなかったか。相手には既にWEリーグデビューし得点まで決めているくらいの実力者がいることは分かっていたか(大山愛笑選手は澤穂希二世と呼ばれている要注目選手です!)内容も突き詰めて中3日で迎える準々決勝に良いムードで臨む、日本トップチームの貫禄を見せつけるという意識はあったか。

メニーナはクラブとしてU-15の大会も皇后杯も獲りにいくという強い意志を選手たちに示して戦っていたように感じる。

(姉の敵は、妹が討つはややシュールな感もありますが…苦笑)

 

試合を決めたメニーナの2点目からも両チームの意識が感じられる。INAC・伊藤選手のバックアップはあまりにも軽率でリスキー。同格以上の相手ならあのパスは出来ない。そのバックパスを奪ったメニーナ・樋渡選手へのINAC三宅選手の対応もよくない。カバーに入った西川選手含めてイエローカード覚悟で阻止すれば回避できた失点だろう。三宅選手も西川選手もそれまでにイエローカードを貰っていないし、彼女たちのレベルであればレッドカードにはならない止め方は出来るはず。心のどこかに樋渡選手がシュートまでは持ち込めない、山下選手(INACのGK)なら止めてくれるという慢心はなかったか。

対する樋渡選手は味方の上がりを待つことなく一心不乱にゴールへ向かっている。その積極果敢な姿勢が決勝点に繋がった。勝負を決めるのは結局はメンタルなのだろう。

 

中高生相手のやりづらさ、一発勝負の怖さ等もあるが、サッカーだけでなく女子スポーツは大会数も試合数も少ない。ハーフタイムで2枠使うに留まった選手交代等監督采配も含め、1試合1試合を大切にし、常に貪欲に勝ちにいく姿勢を見せないことにはファンは増えない。どんな内容だろうがどれだけ苦戦しようがトーナメント大会であれば勝てば次に進める。勝てば(良くも悪くもだが)話題にならない。

 

とああだこうだ言ったが、監督も選手もクラブ幹部も不甲斐なくて悔しいに違いない。

この負けが覆ることはないので、WEリーグ初代女王に向けて邁進するのみ。ハイライト動画内のコメントにもあるように「リーグ優勝してもメニーナに負けたチーム」という辛辣な指摘を打ち消すくらい攻守に無敵なチームを作り上げてほしい。5月にINACすげぇな!女子サッカー楽しいな!と多くの人が思ってくれるチームになっていることを期待している。それだけのポテンシャルがあるチームであることはWEリーグを何試合か見たことある人なら理解していただけるはずだ。

PS

メニーナは続く準々決勝でも大宮アルディージャVENTUSに4-0で快勝した。

INACのモチベーションとかメンタルというよりは日本女子サッカーの育成年代のレベルが高く、プロのレベルが…という話かもしれない。大宮×メニーナの一戦はテレビ中継があったので私も見たが、パスの強さ・スピード、守→攻の切り替えの速さがメニーナの方が2段階くらい上だった。

WEリーグクラブとしてはこれを重く受け止めるとともに、ダイヤの原石たちの育て方も考えていかなければならない。

 

第88回バスケ皇后杯決勝レビュー

強いの一言ですね…選手起用法とか好きじゃないけど(笑)、強いとしか言えないですね…色んな選手使えばもっと強いだろうけど(笑)、相手がダブルチームを使いにくく、ヘルプにも行きにくく、さらにはオフェンスリバウンドに飛び込むこともためらってしまうツインタワーは強力すぎる。効率よく勝てる。実際林選手や岡本選手から疲労感とか全く感じないですから…苦笑

 

 

 

立ち上がりから林選手の3ptシュートが続けて決まった時はワンサイドゲームかと思ったが、デンソーもディフェンスで粘って徐々に取り返していき接戦。

分かれ目は2Q残り7分半のところ。ENEOSが調子の上がらない宮崎選手を下げて髙田選手、セカンドユニットだったデンソーは一気にスターターに戻した。この策が見事に失敗し、ここからは10点前後の差で推移していった。ギリギリのところで食らいついていたが、髙田選手のブザービーターで14点差での折り返し。正直なところこれで試合決まりましたよね。。ドライブで打開しての得点も多く、個人的には今大会のMVPは髙田静選手です。

ENEOSはPG以外タイムシェア出来てなくてもメンタル的な疲労デンソーと比べてかなり少なくハーフタイムを迎えられただろうし、この一撃は大きすぎた。

 

ENEOSは決着つくまで6人で戦うゲームプランだったのだろうか(中田選手は渡嘉敷選手、梅沢選手の負傷状況確認時の代打出場)前半から本川選手、ひまわり選手のドライブインには厳しくディフェンスしないなどファールリスクのあるプレーは避けているように見えたが、後半は点差も考えて、さらにリスクケアをしていた。デンソーの外角シュートは入り始めたが、そこは承知でディフェンスリバウンドに入りすぎないシフト。本川選手、近藤選手、ひまわり選手を同時起用し、走りたい・梅沢選手のところを突きたい意図だったのだろうが、ENEOSは難なく対応できていた。

 

昨シーズンリーグ優勝を果たし、馬瓜エブリン選手は「ようやく歴史を変えました〜!」と吠えた。少し動いただけで変わってはいないと当時から思っていたが、やはりそうだった。以前と比べ準優勝チームから悔しさ・不本意さが滲み出てることは大きな変化。だが日本代表はサイズの不利を跳ね返して銀メダルを獲得した中で国内ではあの采配のチームに太刀打ちできるチームがないことは由々しき事態。岡本選手や林選手、移籍した宮澤選手の凄みが際立つわけだが、何だか悶々とした気持ちになりますね…苦笑

 

世界の名将がここまでチームを作り上げたこと、渡嘉敷選手・岡本選手と髙田選手・本川選手の年齢を考えるとデンソーが数年の間でタイトルを獲得することは極めて難しいと思う。これだけ充実しているデンソーがこの結果に終わったとなると昨シーズンのリーグ戦5位以下、ましてやプレーオフ不出場チームは存在意義が問われるレベル(やはり2部制を…)

 

トヨタ自動車は今大会でデンソーENEOSと戦うことも出来なかった。デンソー富士通以上にフィジカルの強いインサイドプレーヤーが揃うだけに2週間でどう立て直し、昨シーズンの皇后杯プレーオフにはいなかったツインタワーにどう立ち向かうか。(考えたくないが)ここで連敗してしまうようだとリーグ連覇は大きく遠のく。

富士通は女王の強さ・厳しさを知る宮澤選手、中村選手の加入よりチームの雰囲気が変わりつつある。準決勝で活躍した岡田選手、同じく東京医療保健大学出身の赤木選手が町田選手、篠崎選手の負担を軽減できるとオフェンスにより怖さが出てきて、ENEOSにも脅威を与えられるチームになるのではないか。

 

本当に歴史を変えるチームが出てくることに期待したい(ENEOSJX-ENEOSを超えるチームになって歴史を変えるかもしれないが)