女子バスケW杯メンバー予想

では早速…

 

  • PG 安間 宮崎 町田(山本)

恩塚HCは7月以降代表活動に参加している15選手+町田選手がW杯の選考対象だと明言している。町田選手はよっぽどコンディションが芳しくないかWNBAでファイナルまで進出しない限りは選ばれるのではないか。Twitter界の有識者の方々の意見を総合するとワシントン・ミスティックスのファイナル進出は厳しそうで、コンディションはアメリカに慣れる中で上がっているようだ。

安間選手出場時の安定感が抜群でどう考えても外せない。恩塚HCは昨秋の始動時から宮崎選手のスピードを高く評価しており、3ptシュートの積極性も増しており、選ばれるだろう。本橋選手も5,6月と比べると格段にコンディションが上がってきているが、3年前の輝きは取り戻せていない。個人的には町田選手は無理させず、世界で戦うにはフィジカルを活かしたドライブとディフェンスが強みの山本選手が見たい!

 

  • SG 東藤 平下 

スペシャルワンなシューターである林選手の長期離脱は痛い。しかし彼女と同等に近いシューターはWリーグサマーキャンプでも見つからなかったと思う。SGはディフェンス力も高いオールラウンダーのこの2選手ではないか。

 

  • SF 赤穂 馬瓜 

𠮷田選手、野口選手も能力は高いが、序列を覆すだけのインパクトは与えられなかったか。

 

恩塚HCからの評価が高そうなオコエ選手が一番手だが、シュートの調子が上がってきた宮澤選手も高いピーキング能力を持つだけにW杯までにはさらに上げてくるに合わせてくるに違いない。五輪のベルギー戦のような活躍が期待できる肩になれば宮澤選手をSFにして、髙田選手・渡嘉敷選手との共存もあるかもしれない。

 

  • C   髙田 渡嘉敷 朝比奈

朝比奈選手が献身的なプレーでどんどん評価を上げていると思う。当落線上にいるガード・フォワード陣が決定的な何かを残せておらず、ならばサイズで劣る日本はファールトラブルになりやすいので、インサイドの層を厚くした方がいいのではないか。

 

スタメンは安間・東藤・赤穂・オコエ・髙田か。オコエ選手は元デンソー、宮澤選手と渡嘉敷選手はENEOS、日本代表で長くともにプレーしている。馬瓜選手と平下選手はトヨタ自動車のチームメイトでともに桜花学園高卒。恩塚HCは阿吽の呼吸的なところも考慮しているのではないか。

 

※W杯は決勝or3位決定戦まで進むと10日間で8試合を戦う超過密日程なので、15人登録で試合ごとに12人選ぶ方式にしてほしいが…

バスケ女子日本代表強化試合 vsラトビア game2

チームとしての根幹は良くも悪くも(どっちかというと悪くも)昨秋のアジアカップから変わっていない。

ラトビア戦で考えると5,6月のトルコ戦では不在だった3選手が加わってからの2試合目でオフェンスの連携はスムーズになったかと思う。その前に昨日当ブログでは最後にディフェンスに注目みたいなことを書いたので、まずそちらから。

 

ジャパニーズビッグラインナップの失敗を潔く認めた恩塚HCは柔軟性とか臨機応変さがあると思います、私の声も届いたようで何よりです(何様w)東藤選手をスターターで起用、ひまわり選手SG、ひまわり選手とステファニー選手併用の時間帯はなかった(はず)

前から当たっていくディフェンスは控え目にし、3ptシュートを打たせないディフェンスとその後のカバーも効果的で、成果はあったのではないか。ただラトビアもアジャストし、ポストアップなどインサイドを強く攻めてきた。カウンターバスケを発動出来ず、1Qはやや重たい展開となった。

 

そこを切り開いたのが朝比奈選手、東藤選手、山本選手だろう。1Qのラストオフェンス、パスとドリブルを織り交ぜて宮澤選手が3ptシュートを決めた。その流れの中でほとんどボールには触れずも常に顔を出し続けてパスをもらえる状況を作り続けた朝比奈選手の献身さは見逃せない。

※その他彼女の良さは↓の記事をご覧くださいw

 

良い流れで1Qを終えると2Q開始から山本選手を投入。コートを広く使うコントロールで東藤選手の2本の3ptシュートを演出するなどチームをギアアップさせた。その東藤選手がラトビアとの2試合通してのMVPに輝いた。

ディフェンスエグくて、カッティング巧みで、ドライブ鋭くて、さらにgame2では3ptシュートが3/5の高確率。広がりそうで広がらない点差、3Qは両チームとも悶々とした感じではあったが、ラトビアは2Q半ばでお手上げだったかもしれない…東藤選手は3ptシュートまである、調子悪そうだった山本選手がグイグイ攻めてくる。しかもこの選手たち22歳くらいってなると絶望的な気分になりません?笑

 

以下連々と。

game1で安間選手がPG1番手の信頼を得た印象だが、game2では宮崎選手が躍動。得意の高速ドライブでゴール下を切り裂くだけでなく三好選手ばりのディープスリーも沈めた。本橋選手も良かったし、山本選手も少し怪我を抱えているのかもしれないが、持ち味は見せた。

さらに町田選手もいる。恩塚HCはツーガード、山本選手や本橋選手をシューター・スコアラーとして起用することは考えていなさそう。となるとPGは3人、この5人の中から3人。この緊張感を楽しめてる選手もいるのかもしれない。

選ぶコーチたちは悩みまくって頭皮とか胃に異常起きそうです。。

 

4Qに3ptシュートを3本決めたオコエ選手。シュートの好不調が大きい選手だとは思うが、打ち続けるメンタルがいいですね!あと見る度にハンドリングが向上していて、それによりプレーの幅が広がっている。

 

W杯は良くて3位、グループステージ敗退もあり得ると思うけど、東京五輪の時も自分はそう言ってたっけな(笑)

コーナースリーを警戒しつつ、40分インテンシティの高いディフェンスからのカウンターバスケを続ける。そして3ptシュートの当たり日が増えればチャンスはあります。

期待はそんなにしてないけど、楽しみにはしてます!近々12人の予想しようと思います!

 

 

バスケ女子日本代表強化試合 vsラトビア game1

5月のオーストラリア遠征、6月のトルコ戦と合宿・強化試合を重ねるごとに良くはなっている。世間には世代交代できていない、メンバー選考が出来レースだとか言ってる人もいるようだけど、東藤選手、平下選手はこのチームに必要不可欠な存在となっている。朝比奈選手、野口選手(今回は負傷のため欠場)もいる。5,6月は江村選手もいた。ポジションは与えるものではないし、代表は最強メンバーを集めるチームだとも思う。その中で世代融合を図り、中堅・ベテランに刺激を与えている恩塚HCのマネージメントは評価されるべきである。

まぁざっくりと表すならば、世代交代できてないとかちょっと何言ってるか分からないですねw

 

チームとして、個々として良いところ、ワクワクするところはたくさんあったが、まず触れなくてはいけないのが3ptシュートの確率の悪さ。野球では打線は水物と言われるようにどんなスポーツでも攻撃には波があるが、試合トータルで8/36(22.2%)しかもうち5本は相手がバテた4Qに決めたもので、3Qまでで3/26(11.5%)とは目を覆いたくなる…ここまでくると林選手、三好選手が居ないとかW杯に向けて隠してるなんてレベルではないです。。そういう日もあるんじゃなくてそういうオフェンスを作っていないんです、、、

ホーバス体制時の良さがなくなってしまってるんです…セットオフェンスは相変わらずなく、パスでの崩しやカッティングの動きも少ないので、相手ディフェンスにギャップが生まれにくい。意図してシューターをフリーにして打っているのではなく、ドリブル・ドライブの中で何となくフリーになって打っていてはそりゃ確率も上がりませんよ。。。。。

今から新たにコーチ加えるなんて大赤字の協会がやるとは思えないしW杯は3x3の時のように鬼スコアラーと化す山本選手とか大怪我前のパフォーマンスを取り戻してMVPを獲得した3年前のアジアカップを思い起こすスコアリングマシーン本橋選手とかピーキングの天才宮澤選手とか個の爆発に期待するしかないのだろうか。

良かったところから述べたかったが、正確な3ptシュートはサイズで劣る日本の生命線であり、これを先送りすることはできなかった…

 

で良かったところは(以下箇条書きで笑)

 

  • インテンシティ高いディフェンスからのイージーバスケ

ティール18、相手のターンオーバー33を記録したダブルチーム、トラップなど人数を掛けて前から奪いにいくディフェンスとそこからのカウンター。

特に輝いていたのが6スティールの平下選手。奪って走って運んで、ハーフコートオフェンスでは潤滑油として機能。ヨーロッパからオファーきそうで不安…これ以上トヨタ自動車ロスター減ったら大変…(もしオファーきてもさすがにチームが断ると思う…苦笑)

前からいきすぎてコーナーに捌かれて3pt沈められるのは東京五輪からの継続課題。ジャパニーズビッグラインナップは肉弾戦には強いが機動力に難あり。東藤選手もしくは平下選手どちらかが常時コートに居てほしい。東藤選手の常に身体を当てにいくスタイルは相手としても嫌だろう。オフェンス面でも空中での体幹の強さが磨かれ、さらにスキルが活きている。

 

  • リバウンドへの意識

攻守で相手に自由を与えていなかった。特にオフェンスリバウンドが良かった。相手を上回る11、セカンドチャンスから13得点。ラトビアのディフェンスリバウンドが多いのは日本の3ptシュートのロングリバウンドだろうか。

 

  • 安間選手がコントロールしてる時間帯の安定感

ピックを使った人数・手数を掛けないオフェンスでサクサクと点が取れていた。かといって無理しているわけではなく、緩急・中と外の使い分けなども巧みで名は体を表すというべきか(?)安定感抜群。恩塚HCが求めるスタイルを一番体現できていたように思う。激戦区のPGだが、W杯メンバー当確ではないだろうか。

 

最後に…

日本などアジアやヨーロッパのリーグがシーズンオフの時期にアメリカではWNBAが開催されていて、そこに各国の精鋭たちが集まる。並行して各国は彼女たち抜きで代表チームを作っている。そういう特殊な環境にある世界の女子バスケ界なので、マッチメイクの苦労はあるだろうが、W杯を見据えた緊張感ある試合が出来ていないのは強化面でも普及・発展の面でも辛いところ。

日本国内でW杯出場国とガチな強化試合を見たいというファンの気持ちはここでは多くは語らないが(笑)、5月からの強化試合の中で中軸が定まらず、あらかじめ決めていたであろう交代に終始。タイムアウト後の戦術変更、交代で流れを変えるなどすることもなく、国内では試しながらでも点差をつけて勝てる試合が続いている。

W杯直前に現地でフランスとの強化試合が組まれているとの情報もあるが(そういうの日本で見たいw)、あと40日ほどでどういうチームに進化していくか。

3ptシュートはもう期待できないが(苦笑)前から当たりにいって、交わされることが続いた時にどういう策があるのか。ここに期待したい。

 

 

 

 

サッカー日本代表E-1選手権で初の男女ダブル優勝

今月の日本女子バスケ界ではWリーグサマーキャンプがあって、5人制代表はU17W杯、3人制はアジアカップにアンダーカテゴリーのミニ大会。盛りだくさんで、色々と掻い摘んで見てはいたもののブログ書くほど面白いチームはなかった…(苦笑)

3人制のU23代表・窪田選手の勝負強さには唸りました!日本の女子選手では珍しい感情を剥き出しにする感じがカッコいい!!

Wリーグに関してはオータムカップ後にでも順位予想的なことをしてみようかと思いますが、戦力で見るとENEOSが銀河系軍団とまではいかないけど充実してますね〜

 

さて今回の本題はサッカーです(笑)東アジア4カ国(日韓中と女子はチャイニーズ・タイペイ、男子は香港)にてタイトルを争う大会で、今回は初めて日本が男女ダブル優勝を達成しました〜👏👏

(女子バスケにもこういう大会あるといいですね…男子は近年試合が増えすぎなくらいだが女子は真剣勝負の場が少ない……)

 

男女とも国際Aマッチデーではなく、海外組は不在で(女子はスウェーデン勢と今大会後にアメリカに移籍する長野選手は招集されていた)新戦力の発掘と見極めをしつつ、タイトルを獲りにいくという位置付けだったはずだ。その中で男女とも1,2戦目は苦しい戦いを強いられたが勝ち点を確保し、3戦目は手応えある・今後に繋がる内容でタイトルを獲得した。では男女それぞれもう少し詳しく、まずは女子から。

 

池田体制でのコアメンバーが多くスタメンで出場した初戦は韓国のフィジカル、パワーを前面に押し出したスタイルに対して大会の中で一番苦戦を強いられた試合だった。耐える時間が長かったが、中盤のセンター3人を中心に韓国に自由を与えず、GK田中選手がまさに最後の砦となりビッグセーブを連発。前半のうちに先制し、後半追いつかれたが、6分後に逆転し、そのまま逃げ切った。守備で耐え続けられたことだけでなく、少ないチャンスを決め切ったことも良かった。先制点は右サイド高い位置で数的優位を作り、裏を取って仕留めた。韓国守備陣も身体を張り、綺麗な形ではなく運も重なったが、なでしこジャパンが昔から得意とする崩しの型をチームで表現できたゴールだった。決勝点は奪って素早く攻撃に繋げる池田監督が目指す型。植木選手が強く・巧くキープしつつ前に運び、味方の攻め上がりを待ってからのクロスボールを長野選手が流し込んだ。池田監督というか恩塚HCが目指す手数を掛けない攻撃だった(笑)

 

2戦目は格下ともいえるチャイニーズ・タイペイ。代表経験少ない選手が多くスタメンで出場した中で立ち上がりに先制を許してしまう。GK平尾選手、飛び出したなら触らないといけなかった。立ち上がりだったがゆえに逆転する充分な時間があったが、守備を固めてセットプレーでチャンスを窺うのが格下にとってのセオリーで、もし長い時間スコアレスで進み、後半30分とかにあのやられ方をしていたら命取りとなってしまう。韓国戦の田中選手もビルドアップでは脆さを見せており、山下選手の牙城はしばらく崩れないだろう。6月の欧州遠征では招集されておらず、今大会出場した選手にとってはオフ明け。コンディションの難しさもあったとは思うが、アピールに成功したとは言い難いが、その中で目立っていたのが千葉選手。常に相手の背後の狙う姿勢、フィジカルの強さを活かして守備でも貢献。選手交代の中でポジションが代わっていったがサイドでもトップ下でもトップでも特長を発揮できるユーティリティ性も見せた。

試合はその千葉選手が同点ゴールを決めるなどセットプレーからのゴールで前半のうちに逆転。後半はニューフェイスたちに負けじとWEリーグ初代得点王の菅澤選手が貫禄のプレー。ダメ押しとなる4点目も決めた。

物足りなさはあるが、池田監督としては今後に向けて取捨選択ができたのではないだろうか。負傷退場した林香奈絵選手、この試合後にチームから離脱した北川選手の状態が気掛かり…

 

終戦は中国。今冬のアジアカップPK戦の末に敗れている(中国はそのあと優勝)だけに引き分けではなく勝って優勝してリベンジを果たしたいと今大会でキャプテンを務めた清水選手が言っていた。チーム全体でその言葉が体現されたような試合展開だった。ゴールへの意識が高く、可能性を感じるミドルシュートも多かった。

攻→守の切り替えも速く、奪われても複数人で奪い戻しにいき、すぐ攻撃を展開すると高いポゼッション率で終始敵陣で試合を進めた。池田体制になってから見た何試合かの中で一番面白い試合で(川澄選手もここ最近で一番まともな試合と仰ってました笑)、熊谷選手、長谷川選手など海外組が揃えばさらに期待が膨らむ内容だったが、如何せん決定力不足だった。セットプレーでの工夫もあまり見られず、個人的には林穂之香選手と猶本選手なら守備面で大差ないのでキッカーとして有用な猶本選手を優先してほしいと思った。また後半アディショナルタイムに菅澤選手を投入したが、せめてあと5分早く投入すべきだったのではないか。またその時に猶本選手なり中嶋選手なりを同時に投入すれば相手に脅威を与えられたはず。終盤の監督采配には疑問が残った。

 

大会通しての課題としてはGK、右SBのバックアッパーが見つからなかったこと。攻撃が清水選手起点の右サイドに偏り、中央や左サイドからの攻めが少ないことか。このあたりは海外組がいても解決しなさそうなので、WEリーグの中で選手たちがレベルアップしていってほしい。

 

 

 

続いて男子。

近年代表選手の9割方海外組のチームだが、今回は0人(正確にいうと大会後にスペインへ移籍する橋本選手1人)正直11月に開幕するW杯のメンバーはほぼ固まっているだろう。使える選手がもしいたらラッキーとか怪我人出た時に備えての保険的な選手を見つけたいとかそういう意味合いが強かったのではないか。女子は6月に欧州遠征、今月も大会前にある程度練習は出来ているが、男子は初戦の2,3日前にJリーグの試合があった。即席チームでぶっつけ本番に近い状態。チームとして見るべきポイントなんてないですよね…苦笑

その中で格下である香港相手に6-0、中国戦のスコアレスドローは残念だったが、日本同様W杯に出場する韓国には3-0。2試合はアタッカー陣が結果を出し、守備陣は3試合無失点。最高に近い成績を収めた。韓国戦では地元名古屋グランパスの相馬選手が活躍したのも盛り上がりを高めた。

大会MVPに輝いたその相馬選手、三笘選手など層の厚いポジションだが、パンチの力のあるシュート、プレースキック、守備でのハードワークは武器。W杯ではドイツ、スペインと格上との戦いが待っている。守備で耐えて耐えて、残り15分で投入し一発!の展開しか勝ち目はないと思うが、その時必要な選手ではないだろうか。

藤田選手も森保監督の高い評価を受けた模様。遠藤航選手と似たタイプだと思うが、まだ20歳と若いだけに26人の枠には入れなくてサポートメンバーなど何らかの形で帯同する可能性はあるのではないか。

 

サッカー専門誌はやたら客入りの悪さを絡めて批判したがるが、WEリーグにもJリーグにもポテンシャルある選手が多くいることはちゃんと見た人には伝わっていると思う。

ただ女子の海外組・代表常連組と新顔、男子の海外組と国内組ではパススピードがかなり違うように感じた。もっというと遅い・緩いんですよ…

国内ではそれでも充分戦える、勝てる。しかし練習の強度を上げすぎると怪我に繋がりかねない。しかししかし普段から世界を意識して取り組まないことには天井は見えている。

男子バスケでもBリーグには外国籍選手や帰化選手が2,3人いてゴールに近いところは彼らに任せておけばいいが、代表戦だとそうもいかないことが課題としてずっと言われているが、これってどのスポーツでも永遠の課題なんですかね…

かといって上を目指すために皆が皆海外挑戦したら国内リーグは空洞化していくばかり。何か良い方法はないのだろうか。

Wリーグの外国籍枠なしはベターなやり方なのかもしれない(それはそれでたぶん違う)

 

 

 

 

なでしこジャパン欧州遠征 vsセルビア

セルビアは五輪、W杯出場経験こそないものの近年欧州で力をつけてきている新興勢力との評価だった。そのチームとアウェーでの対戦とあって、骨のある試合が見られると期待していたが、結果は日本の圧勝だった。

純粋な気持ちで見ると日本の選手の上手さを堪能できて、手数掛けるに攻めるスタイルは恩塚JAPANのようで個人的に好みだし(結構批判してますけど行き当たりばったり感がウーンと思うだけでスタイルとしては好きですよ)最後推し選手がゴール決めて楽しかったですね。なんせ真夜中に起きて、外が明るくなってきた試合終了時まで見てたわけなのでw

 

池田監督が掲げる奪うや縦への速さを90分体現出来ていたと思う。アタッキングサードで奪われてもすぐ取り返し、広範囲に顔を出す長谷川選手を中心に再びチャンスを作り出す。ミドルサードでは長野選手ともう一人のダブルチーム(違)でサイドライン際に追い込んで奪う。そして長野選手のくさびのパスを起点に素早く攻撃に転じられていた。

こうしてセンターラインのバランスは良かったが、2列目の長谷川選手・杉田選手は比較的真ん中でボールを持ちたいタイプ。サイドを有効に使えていなかった(先制点など右の清水選手を活かしてのチャンスメイクは何度かあった)

後半は長谷川選手と杉田選手が頻繁にポジションチェンジするなどして、左サイドにもスペースを作り出し、宮川選手の攻撃参加の機会を作り出してはいたが、サイドからのチャンスは少なめ。ハーフタイムに4-2-3-1の方が良いのになぁと思っていたら、後半15分宮澤選手を投入し、その通りのフォーメーションに。池田監督名将です(お前何様←)

そしてその2分後に宮澤選手のクロスボールから同じく途中出場の猶本選手のヘディングシュートで追加点。ここから長谷川選手、杉田選手がますます躍動し、日本の攻撃が活性化。3点目は長野選手とのマイナビ仙台ラインで宮澤選手、2点目のアシストも含めて伊東純也選手のような働きぶりだった。4点目も投入直後の代表初招集・千葉選手が決め、5点目はその千葉選手がニアで潰れて、成宮選手が嗅覚抜群のポジショニングから決めるという池田監督の采配がズバリ的中した結果に。特に千葉選手はWEリーグ後半戦で結果を出し代表に招集され、代表でもいきなり結果を出した。チームとして好循環であり、代表に選ばれていない他の選手たちのモチベーション向上にも繋がるのではないか。

 

試合を終えてサイドも使いながら縦に早く攻めるには改めて4-2-3-1が合うと感じた。

サイドハーフは宝田選手を1列上げたり来月のE-1では清家選手の招集も検討してほしいところ。

サイドバックも人材難の傾向で、特に右は清水、清水、雨、清水状態(伝わらない)守屋選手はまだですかー?左は北川選手を!

センターフォワードはチームの戦術的に田中選手、植木選手がスタメンを争う構図は続くだろうが、菅澤選手のパワー、ディフェンスを背負った時の強さにも魅力があり、どう使い分けるか。W杯までに最適解を見つけていきたいところ。

 

相手が思いのほか強くなかったが、色々試せて強化試合としては意義があり、E-1に向けて弾みをつけてほしい。

〜必然の敗退〜 3x3W杯女子日本代表

 

戦前はこのメンバーでグループステージ敗退など考えていなかったが、世界は進化していた。日本戦含む4戦4敗だったルーマニアだが、大敗した試合はない。バスケ後進国だが、着実に強化を進めている。ドイツは日本のタフなディフェンスに集中を切らさず最後まで戦い、競り勝った。紙一重の差ではあったが、日本は五輪後Wリーガーを招集してのフル代表合宿を行なっていなかった。いくら山本選手、ステファニー選手がいようとW杯前に2週間ほど合宿をする付け焼き刃では勝ち抜けない世界になっていた。

 

それでも山本選手は異次元のプレー、5人制でも十二分に凄いが3x3だとまさに異次元。日本で二刀流なのが勿体ないとすら思えるくらいに…

ステファニー選手は安定感抜群、永田選手も中国戦以降鋭いドライブを連発し魅了してくれた。

 

では何が敗因かというと先に挙げたようにチームとしての準備不足と中田選手を選んだこと。中田選手自体はポテンシャルの高さを見せてくれた。ハードワークし、ディフェンスは最高だった。10センチ以上大きな相手にも簡単に面を取らせず、ノーファールで踏ん張っていた。むしろ相手がオフェンスファールを取られることもしばしば。

3x3代表でも所属チームでも共にプレーしている山本、ステファニー、永田の選手だと人もボールもよく動き、アウトサイドシュートもあるので、相手は食らいつくのに精一杯。一方で中田選手がコートインしている時間帯はシュートを打つ選手が2人。これでは相手は守りやすい。トランジションの時などボールを持った時にパス出せないとドリブルも苦手なのか止まってしまう傾向は最後まで改善されなかった。

これらを考えると練習の中で出来ていたとは思い難い。中田選手の能力というより(FT2本の機会で2本とも外すのはよろしくないが…)3x3適性が備わったと判断しW杯に送り出したことに疑問が出てくる。中田選手ありきになっていなかったか。

この大会を勝ちにいくなら(候補合宿に招集されていなかったが)西岡選手、田中選手、センタープレーヤーではないが宮下選手など3x3で国際大会を経験している選手。育成に主眼を置くなら山本選手、ステファニー選手も起用せずオーストリアでの直前合宿に帯同していた今野選手、窪田選手にすべきで、JBAとしてこの大会の目的が不明瞭な感は否めなかった。

 

3x3は選手のプレーの幅を広げられる・選手が主体的に考え判断力を向上できるなど素晴らしい競技で、真剣勝負の場としても貴重であり、JBAは五輪とか関係なくいいかげん本腰を入れて強化してほしい。この競技の普及・発展のために貢献してきた先人たちのためにも……

そして山本選手、ステファニー選手がやり切ったと思える結果を出して3x3を卒業して、5人制に専念してもらいたい。今大会がその機会だと良かったが…5人制代表も彼女たちの力が必要だし、いつまでも二刀流は良くないがこの不完全燃焼な感じだと来年の3x3W杯にも出て欲しいと思うし、彼女たちもこのまま終われないはず。。

 

2018年から3x3女子日本代表の試合はかなり見ているが、センタープレーヤーを5人制代表に送り出せていない。5人制代表でもオコエ選手以外は育っていない。ここは日本女子バスケ界の大きな課題である。

強豪高校・大学では女子も留学生が増えているのがセンターの現状。留学生が仮に日本国籍を取得しても日本代表では1人しか起用できない。(15歳以下で日本国籍を取得した)日本人でアウトサイドシュート、出来れば3pt(3x3だと2pt)シュートが打てるセンタープレーヤーを育てていかないとパリ五輪後はアジアトップを維持することも難しくなる。5人制代表とWリーグでは場数が不足しているので、その意味でも3x3強化は必要だが、センターで3x3に適正ありそうな選手は誰か。

185センチ以上あって幅もあって走れて3pt打てて、なんて選手がいたら3x3経ずに5人制で主力として定着しているだろう(笑)この国においてセンタープレーヤーを育てることは非常に困難なミッションだが、3x3未経験者の中でピックアップしてみます。

 

大学1年生にして5人制A代表デビュー済の髙田真希二世。ディフェンスやリバウンド、オフボールでのポジショニングの良さが光る。走れて、集中力・遂行力が高くて、どんなHCにも好まれるであろうセンタープレーヤー。外はほぼなく、スキルはまだ未熟だが、磨きがいがある素材。大学でスキルアップは望めない。大学でバスケするのは4〜5月、11〜12月だけでいい。どんどん代表で磨いてほしい。5人制で今秋のW杯出場はさすがに非現実的なので3x3で国際舞台を経験するのは有効な手ではないか。

 

登録名はパレイ・ルセアネヘイララ・紀子、本名なのだろうか。身長179センチ、走れるイメージはない。外は全くないゴール下専門。この選手の最大の特長は身体の幅。いくら恩塚HCとて(パレイ選手は東京医療保健大学卒)現時点で5人制代表に招集するとは思えないが、これだけ幅のある選手は日本人女子では他におらず、3x3で試す・鍛える価値はあるかもしれない。

 

身長185センチ、センタープレーヤーとしてはやや細身だが三菱電機所属なら秋にはマッチョになってるはず(笑)走れる、20-21シーズンに前所属のアイシンで桜木ジェイアール氏の指導を受けてスクリーンの使い方や合わせの動きが向上。試合前ウォーミングアップや試合で決まったときのチームメイトの反応を見る限り外の練習をめちゃめちゃしてる。ディフェンスを鍛えれば進化系髙田真希になれる素材。

 

身長178センチ、センタープレーヤーではないが幅とパワーがある。外から打てて、トリッキーなプレーもできる。ステファニー選手に近いタイプ。

 

長々と書きましたが(佐坂選手のところ手抜き←)ザックリまとめると山本選手、ステファニー選手に栄光を!ってこととセンタープレーヤー育てないと数年後やばいよってことですw

 

3x3W杯 女子日本代表×リトアニア、中国

とにかく硬かった、それに尽きる大会初戦だった。あのマイヤマモトのレイアップシュートが決まらない。それでも山本選手頼みのオフェンス。カッティング等流動性が少なく、篠崎選手の偉大さを感じずにはいられなかった。あれだけ走れて外もある選手世界中探してもいないはず。

 

話をこの試合に戻して…

それでもインサイドのディフェンスで粘ってリトアニアに得点を許さず耐えていたが、すると相手はアウトサイド勝負に切り替えてきた。2ptシュートが立て続けに決まり、日本は微妙な判定でファールが嵩んでいき、劣勢に立たされた。残り3分から追い上げるも相手の試合巧者ぶりが上回った。

リトアニアは5人制では決して強豪国ではないが、3x3では世界ランキング3位。この1年で多くの経験を積んできたと推測される。対する日本は東京五輪以来の代表チーム結成、中田選手は3x3で大会に出場するのは初めてという状況だった。

 

  • 中国●14-17○日本

日本がらしさを取り戻して、スコア以上の快勝。戦力値で考えるとグループ最強と目される中国に勝てたことは非常に大きかった。

山本選手がいきなり2ptシュートを決めて先手を取ると永田選手がドライブでアタックしていき、加点していく。それにより山本選手、ステファニー選手が空き、流動性が生まれてきた。ディフェンスはリトアニア戦同様インテンシティ高くプレー出来ており、中国はファールが嵩み、日本が終始優位に試合を進めた。終盤は中田選手も得点に絡めるようになった。この動画の最後のプレー、ディフェンスからオフェンスの流れがパーフェクト!

そして仕上げはマイヤマモト!!

Wリーグファイナルgame1のクラッチタイムを彷彿とさせるキレキレのドライブだった。鋭いクロスオーバーでマークマンを揺さぶり、マークマンとヘルプマンがお見合いした間隙を縫って悠々とレイアップシュート。これぞFIBAがみんなが大好きなマイヤマモトの真髄です。

 

この大会で3x3やり切ったと思えるくらい力を出し切って3位以上になって3x3を卒業して、Wリーグや5人制代表で活躍してほしい。

と願っているが、ヨーロッパに拠点を置いて3x3メインでプレーすれば大スターになって、ものすごく稼げるかもしれない。コーチがフロアに入れず試合中に指示を出すことが出来ない3x3という競技において出場していない時も大きな声を出して指示・鼓舞できるので3x3向きでもある。それくらい凄くてスケールの大きな選手だと思う。

 

メダル獲得に向けての課題。

これ言ったところで人選者のセンスの問題なのでどうしようもないが、アウトサイドシュート皆無に等しい選手を2人選んだ意図って何なんでしょうね個人的に永田選手も中田選手もめちゃめちゃ好きな選手だし、ポテンシャル高くて5人制代表にも選出歴はあるものの開花していない選手を育てて送り出す意図があるのだろうが…中田選手に関しては今回の候補選手にインサイドプレーヤーが他にいなくて、彼女ありきになっていた感は否めない。

 

まぁこういう選考のアレさは3x3恒例なので置いておいて(笑)、永田選手はターンアラウンドからのジャンプシュートなどミドルレンジは上手いのでもっと自身を持って!

中田選手も2試合戦って3x3の国際試合の感覚を掴んだはずなので、ダイブとか合わせの動きをもっと!先に紹介したプレーみたいなやつを!その流れの中でミドルレンジでオープンになったら打っていってほしい、せめてフェイクだけでも。格闘技かと思うようなバスケで10センチ以上大きくて、国内での戦いでは経験できないような重さの相手をディフェンスしたりボックスアウトしたり。めちゃめちゃ頑張ってるのは分かる、分かるんです。だけどその中でオフェンスでも力を出せないとこの代表チームも彼女自身もステップアップできない。それが可能だと期待されての選出だろうから期待している。FTの確率が上がるとなお良いです(Wリーグでも成功率高くない印象なのでFT苦手なのかもですが…)

 

あとリバウンドを確保した時などポゼッションチェンジ直後に中田選手がボールを持った時に迷いが見られるシーンが多かったことが気になった。3x3ショットクロックが短く、トランジションの時に関してはその瞬間から攻守入れ替わるので一瞬の間が命取り。中国戦ではだいぶ改善されてはいまが、中田選手だけでなく、チームとして今一度整理して明日の戦いに挑んでほしい。

 

書いたことをまとめると…

  • ディフェンスは文句なし
  • マイヤマモトはマーベラス
  • 永田選手ミドルシュート打っていこう
  • 中田選手の得点力向上
  • オフェンスでの間をなくそう

 

VAMOS JAPAN!!!