今週末ホームで対戦する #三遠ネオフェニックス
— 西宮ストークス (@NSNMY_STORKS) 2017年12月18日
現在10勝13敗で中地区3位。#西宮ストークス が勝つパターンを調べると…
その①「初戦がチャンス!」
三遠は初戦で「2勝9敗」と大きく負け越してるんですね~
まずは23日の初戦で絶対勝ちたい!
■県内小学生無料招待デーhttps://t.co/dbTYVgOStq pic.twitter.com/iR77x8ySJa
西宮ストークスがツイッターでの試合告知で対戦する三遠ネオフェニックスのことを「初戦がチャンス」と軽く煽っていた。
どうやら三遠は2マッチ開催のGame1を2勝9敗と苦手にしているようだ。
一方で千葉ジェッツは7敗中5敗を2マッチ開催のGame2で喫している。
他にもこのような特徴を持つ成績のチームはあるかもしれないが、上記2チームの例から世界的に見ても特殊な同一カード2日連続対戦について考察していきたい、
まず私論としてGame1を制するチームがその時点で実力上位だと考えている。
何度も対戦したことあるチーム、選手といえど皆日々トレーニングを重ねており、今まで通用してもその試合では通用しないことが多々起きる。
そこでモノをいうのは相手を上回るトレーニングを行い自分たちの戦術・技術を上積みしたかという点だろう。
そしてベンチの指示に頼ることなく、相手に対応する選手のバスケIQの高低だ。
一方Game2では上記要素も当然あるが、それ以上にスタッフの分析・対策・修正などスカウティング力とそれを選手に落とし込むコーチングスタッフの能力によるところが大きいと考えている。
その上でまず三遠について。
連携力が高く、オフェンスもディフェンスも組織的なのが三遠だ。
自分たちのペースで進んでいるときは田渡も言っているが、どこにも負けないくらいの強さがある。
それが崩れた時に脆いのがこのチーム。
特にオフェンス面で波があるが、弱点としてはまずセンタープレーヤー。
モリソン、太田とも不器用なタイプでシュートバリエーションは豊富ではなく、外のシュートもない。
また2,3番プレーヤーはサイズ、フィジカルで劣るため、オン1の時間帯で苦戦を強いられる。
1on1で圧倒され、点差をつけられ、4Q開始時点で試合が決まってしまっている展開が多い。
Game2に強いのはアシスタントコーチやスタッフに優秀な人材が揃っているのではと推測する。
また戦術にブレがないため、立ち返るところがあり、修正・対策を立てやすい。
シーズン序盤はドジャー離脱の影響もあり、同一カード連敗もあったが、ここ4節はそれがないのもスカウティング力、アジャスト力の高さではないだろうか。
それはチームとして評価すべきことだが、現状ではCS出場チームからの脱却は出来ない。
今季は京都から川島を獲得するなど補強を行った。
彼の能力に疑いの余地はないが、もうワンランク上のレベルの選手が必要だ。
平均二桁取れる選手だ。
(その点で考えると大阪は本来見事な補強をしたはずのチームであるのだが…)
もしくはカークのような万能型にして屈強なインサイドプレーヤーでもいい。
個の力上げればベスト4どころか優勝だって可能なチームだと思っている。
※先に煽った西宮も実はGame1に弱いことを白状しました。
いや、あの、実は西宮もGAME1は…1勝10敗なんです…あの…だから…その………(´;ω;`)
— 西宮ストークス (@NSNMY_STORKS) 2017年12月19日
お互い頑張りましょう!! https://t.co/meRSjljyik
Game1勝ち数率としては同じ?
苦手同士頑張ってくださいとしか言えないですね(笑)
続いて千葉。
クラブ公式サイトにも掲載されているくらいバスケスタイルがはっきりしているのが千葉だ。
粘り強いディフェンスからリバウンドを拾い、富樫のスピードを活かして、ファストブレイクを繰り出す。
3ptシュートの成功率も高く、ハマった時は大量点差で勝つこともある。
11月のアルバルク東京とのGame1はその典型例だ。
しかしスタイルが明確すぎるが故の脆さもある。
まずリバウンドを拾えないとファストブレイクを繰り出せないが、今季はインサイドプレーヤーのサイズが下がり、分が悪い試合が多い。
オフェンスでは基本小野、パーカーが起用され、サイズで上回れるオン1の時間帯はまだ良いものの、ハーフコートでじっくり攻めることは不得手としており、オプションが少ない。
ほぼ全ポジションでサイズで劣る試合が多いオン2の時間帯にどこまで踏ん張れるかがカギだがGame1では富樫のスピードなど個の力で押し切れることが多い。
しかし相手も対策を練ってくるGame2では富樫が激しいマークに遭う。
するとリバウンド力低下もあり、オフェンスは機能不全となり、富樫はイライラが募る。
それがチーム全体に伝播し、3ptシュートの早打ちが目立ち始め、相手が楽に攻める悪循環。
これが千葉の負けパターンだ。
半年のブランクを感じさせない活躍を見せているライオンズが更にコンディションを上げ、千葉のバスケにもフィットしてこれば、オフェンスパターンは増えていく期待はある。
東地区は大激戦区でもあり、ライオンズ次第で地区2位(優勝は東京で固いと思っている)も最下位もあり得るだろう。
というのをほぼ書き終えたところで大阪のデータも入ってきました。
計6勝中4勝がGame1とのことだ。
前節でいうと三河や名古屋、渋谷のようにGame1を制し、翌日は点差をさらにつけて連勝というのが最高の形だろう。
(もっとも三河のようなチームならどんな方式でも15連勝くらいしそうだし、連敗もせいぜい3だろう/笑)
連勝は難しいにせよ京都のようなGame1を制したものの、翌日大敗してしまうパターンはよろしくない。
もっといけないのは連敗するだけでなく、Game2を大敗するパターン。
これはもっとよろしくなく、メンタル的に次節まで尾を引いてしまいそうに思うし、スカウティング力の弱さ・戦術の引き出しの少なさなどチームの総力が足りないと判断せざるを得ない。
その点からGame2の勝利に価値を見出す方もいるのかもしれない。
日本のアリーナ事情や各クラブの経営状況を考慮した週末2マッチ開催だが、大型連勝・連敗が起きにくく、創設当初のリーグとしてそれはそれで面白味があるのかもしれないが、冒頭でも述べたように世界的に稀な方式だ。
W杯予選やアジアカップなど国際大会でも2日連続・2試合連続同じ相手と対戦することはほぼない。
選手が世界基準に適応するため、バスケ・Bリーグを文化として根付かせるためにも出来るだけ早期に水・日などの開催が基本となってほしい。
そのために我々ファンが出来ること・やらなければならないことはたくさんある。
これからも温かく・厳しくBリーグを見ていきたいし、可能な限りアリーナに足を運びたいと思う。