アンテロープス開幕節を振り返る

トヨタ自動車アンテロープスは開幕節をきっちりと連勝。

ただそこまでトリノス新HCのカラーはハッキリと見られず、また対戦相手との力関係を考えると何とも評価できない面はあるが、それでも思ったことを羅列していきます(笑)

○選手起用

スターターに土曜日は三好・水島・脇・馬瓜(エ)・脇・馬瓜(ス)

日曜日は脇に代わって、馬が務めた。

2試合ともスターターが7分強は出場し続け、後半開始時もスターターと同じ5人を起用し、ある程度使い続けた。

タイムシェアありきではなく、スターターとして送り出した選手を信頼して、責任を持たせている印象を抱いた。

その後開幕節ということもあるとは思うが、ルーキーの山本や出水田がプレータイムを得て、昨季出場機会に恵まれなかった角畑、ヒルらも起用する一方で経験豊富な近藤、栗原を短めの出場。

選手の力量を見極めていたのだろうか。

この2試合で見えてきたのはトリノスHCは馬瓜姉妹を軸に据えたいと考えているのではないか

2試合ともDNPとなりコンディション面に何らかの問題を抱えているのだと思われる長岡、森の存在を考慮する必要はあるが、多くの選手を起用する中で長いプレータイムを得た馬瓜姉妹への期待感は大きいと感じた。

○ディフェンス

全員がしっかりディナイしてボールの出所を抑えるスタイルから相手に身体をぶつけ1on1を制していくスタイルへの転換を目指している印象を受けた。

昨季の試合ではオーバーヘルプ気味になっている場面も多く見られたが、ヘルプにいく回数は少なかったように思う。

それによってミドルエリアのディフェンスは堅くなったと思うが、外に開いた選手へのケアが遅い・カットインされると脆いなど新たな課題も出てきたように感じた。

このあたりは連携を上げていくことによって改善していきたいが、いかんせん短期決戦だけにトリノスHCの手腕が問われるところだ。

○オフェンス

従来はスクリーンと堅実なボールムービングを軸にしたオフェンスだったが、コートを広く使っての長い距離のパス・速いパス回し・ドライブでのペイントアリアへのアタックが増えているように感じた。

こうしたオフェンスから躍動感溢れるプレーが持ち味の馬瓜姉妹が軸になるのではないかとの印象を受け、またこの2試合はDNPだった森より当たりに強い出水田や外のシュート力がある脇が重用されるかもしれない。

3ptのアテンプトは減っているかもしれないが、キックアウトを多用することで近藤、栗原はより持ち味が出せるのではないか。

ファストブレイクも増え、PGは三好より安間の方がハマるのかもしれない。

ディフェンス面同様連携が噛み合わず、パスがズレ、選手たちが首をかしげる場面が何度か見られた。

前体制時と比べハイリスクハイリターンな面があるので、オフェンスでの合わせの面をまず詰めたべきか。

正直この2試合は練習試合のようなレベルなことは否めず、ここから精度をあげていってもらいたい。

10/27アイシンAW戦、11/4トヨタ紡織戦は私も現地に観戦しにいくが、そのあとには富士通デンソーとの試合がある。

そこで自分たちの力をどれだけ出せるか。注目していきたい。

11/3、11/10、11/18の試合はバスケットLIVEでも実況解説付きでのライブ配信がある。

是非多くの方に見てもらいたい。