前週で負傷の水島、ヒル、さらには馬瓜エブリンが欠場したトヨタ自動車。
その中で1戦目は格の違いを見せつけた。
開幕から好調の三好は勝負所で3ptシュートを決め続け、開幕週は欠場したものの長岡は基本4番ポジションでの起用で水を得た魚の如く躍動している。
プレータイムは決して長くない近藤、栗原、出水田に控えPGの安間、山本ら各選手が持ち味を発揮し、快勝した。
正直個の力で殴り倒したという感じの試合だったが、その個の力が100%以上に出ていたように思う。
【Wリーグハイライト】11/3 トヨタ自動車 vs トヨタ紡織(第3週1戦目)|バスケットLIVE https://t.co/GR2b2nuIyn
— W LEAGUE(Wリーグ) (@wjbl_official) 2018年11月3日
2戦目は一転2Q以降厳しい展開を強いられた。
トヨタ紡織が要所でシュートを落とさなかったこともあるが、ディフェンス面も前日から修正し、トヨタ自動車にアウトサイドシュートを打たせなかった。
栗原、近藤が良い形でシュートを打たせてもらえず、決して3ptシュートが得意とは言えない馬瓜ステファニーや安間が打たされる形が増えてしまったが、それ以上に三好が川原の徹底マークをなかなか崩せなかった。
残り2分で一瞬の隙を突いて2本の3ptシュートを決めた三好も貫禄を見せ、最後のシュートが決まっていれば、オーバータイムで負けてもこの試合の最優秀選手といってもいい活躍はした。
しかし残り5分ほどでのエンドワンを演出するタッチダウンパスでも魅せた川原に軍配が上がった。
三好は2戦目に関してはPGとしてコントロールし切れていない面もあった。
小笠原ACが「サン!ボールムーブ!」、「トライしすぎだよ!外空いてるから!」などとしきりに指示を送っていたが、私も同じ心境だった(笑)
水島、馬瓜エブリンが欠場の中であのオフェンスでは手詰まりになるのも当然。
ベック体制時の良さも活かし、もっとボールを動かしてこそP&Rもドライブも3ptシュートも活きてくる。
2戦目のような展開ならインサイドでより体を張れる出水田や脇をもう少し使っても良かったのかもしれないが、長岡、馬瓜ステファニーがそれぞれ35分越えの出場。
HCも攻め急ぎな姿勢になっていた点は否めなかった。
デンソー、富士通も勝ち星を伸ばせていないが、そこにお付き合いしていては今季もJX-ENEOSの独走を許してしまう。
次週は連勝必須。
戦力的に考えればそれが可能なチーム。
1戦目の快勝で心の緩みがあったかもしれないが、もう一度気を引き締め、強豪との連戦、そして皇后杯に臨んでほしい。