game1では100点ゲームを達成
game1はトヨタが終始優位に試合を進め、圧勝した。
昨季同様日立ハイテクとの1戦目を機にチームが生まれ変わった感があるが、昨季はリーグ戦13~14戦目だったのに対して今季は5~6戦目。
トリノスコーチの下で各選手がスキルを上げ、土台を作り、今季モンデーロHCが就任し、組織力の強化に務めている。
河村選手、西澤選手も加入し、チーム内競争も激化。
それらが形となってきた感があり、期待のできるチームになってきた。
モンデーロHCはディフェンスに関して特に細かく・厳しく指導しているようだ。
1on1ではインテンシティレベルの高いディフェンスが増えてきた。
スイッチ・ローテーションもスムーズになり、ショットクロックオーバーやバイオレーションを誘発。
その良い流れがオフェンスにも繋がっている。
まるで3x3かと思うくらい各選手がアグレッシブに動いてボールを引き出し、速いパススピードでテンポよくボールが回る。
ペイントアタックもしていきながら3ptシュートを積極的に放っていく。
成功率が特段に良いわけではないが、河村選手・ステファニー選手がリバウンドを拾って、セカンドチャンスをモノに出来るのは強み。
リーグ屈指の高さを誇る三菱電機相手にも互角以上に戦えており、期待が膨らむ。
これらがモンデーロHCの目指す戦い方ではないだろうか。
game2も良いスタートを切ったが...
1Qは前日の流れそのままに戦えていた。
スターターに復帰した安間選手がこの日もエンジン全開、いきなりエブリン選手の4点プレーを演出した。
三好選手の3ptも立て続けに決まるなど、game1を上回るハイペースで得点を重ね、17点差をつけて2Qに入った。
2Q以降停滞した原因は?
横幅を確保してオフェンスを組み立てるトヨタに対して、三菱は1Qでコーナーからの3ptシュートを多く決められたこともあり、このゾーンを封じてきた。
相手の策に対してトヨタもgame1や1Q同様に選手の横の動きで変化を出せば良かったはずだが、それが出来ず、パススピードにも緩く一定でシュートチャンスを作れなかった。
その中でも粘れたのは山本選手、森選手の存在が大きい。
山本選手投入によりパスの回りはよくなり、その中でペネトレイト中心のオフェンスにシフト。
また森選手はプレータイムこそ短かったもののスクリーン、ボックスアウトで相手ディフェンスの自由を奪い、タレント集団を引き立てた。
オフェンスはチームのスタイルを体現出来なかったが、ディフェンスではインテンシティレベルを維持。
三菱電機は連敗中の焦りからかオフェンスファールやボール運びの段階でのミスが多く、単発でのミドルシュートが多かった。
これも粘れた要因だろう。
結果1Qから点差を縮められず、ハーフタイムで修正できるかと思ったが、流れを掴んだのは三菱電機だった。
トヨタはコミュニケーションミスが増え、オフェンスでは必然的にターンオーバーが増えた。
ディフェンスでは3ptシュートへのケアが甘く、立て続けに決められ、3Q終了時には5点差まで迫られた。
4Qは昨季セミファイナルgame3を思い起こす死闘
コアラーズも渡邉選手の巧みかつ大胆なドライブを軸に食い下がりました。 pic.twitter.com/0i8coxjlWK
— 車屋ガルシア🚗🦌 VAMOS🔥 (@LI_Garcia_10) October 28, 2019
コアラーズの粘り強さに屈することなく一度も逆転は許さなかったアンテロープス。
— 車屋ガルシア🚗🦌 VAMOS🔥 (@LI_Garcia_10) October 28, 2019
同点で迎えた残り0.3秒でエブリン選手がFTを獲得し、一本目を確実に決めた。 pic.twitter.com/h4a6L5AIpK
コアラーズのラストオフェンスを何とか守りきり、今度こそ試合終了。
— 車屋ガルシア🚗🦌 VAMOS🔥 (@LI_Garcia_10) October 28, 2019
アンテロープスWIN✨#トヨタ自動車アンテロープス pic.twitter.com/IqrfWXA0Jp
トヨタは水島選手のオフボールの動きで横幅を確保し、馬瓜姉妹のインサイドアタックとそこからの河村選手のセカンドチャンスで三菱電機はファールが嵩んだ。
一方の三菱電機は渡邉選手が変幻自在なペネトレイトでトヨタディフェンスを揺さぶり、エースキラー水島選手もフェイスガードがディフェンスには影響を及ぼしたのか振り切られる場面が多く、トヨタもファールが嵩んだ。
残り3分でトヨタは三好選手がファールアウト、その判定に抗議したモンデーロHCにはテクニカルファールが宣告され(おなじみの光景になりつつあるが)、ここからはFT合戦の様相を呈していった。
勝敗を分けたのはタイムシェア
連敗中だった三菱電機にとって昨季のような戦いを取り戻せたことは収穫で、小菅選手がFTを2本連続で外したことに関しては結果論でしかない。
勝敗を左右した最要因は紛れもなくタイムシェアが出来ているか否か。
トヨタは最もプレータイムが長かったのは残り3分のところでファールアウトとなった三好選手で31分。10選手を起用している。
三菱電機は川井選手で37分、8選手の起用に留まっている。
また川井選手と渡邉選手は今季ほとんどの試合でフルタイムもしくはそれに近い長いプレータイムが続いている。
そうなるとどうしても選手はセーブする時間帯もあるかもしれない。
常に全力ならクラッチタイムで本来の力を発揮できないだろう。
いずれにせよどこかで綻びが出てくる。
1ヶ月の中断期間で育成期間で戦力底上げをしたいところだが、川井選手に関しては決して調子がいいとは思えない中でトヨタ紡織戦以降全く起用されていない2,3年目の選手は古賀HCが見切ってしまった感もあり、厳しい状況に追い込まれている。
トヨタは苦しみながらも10月の8試合で7勝出来た。
11月も5人制代表の大会が組まれているが、9月までよりは選手が揃って練習出来るだろう。
アップ等を見る限りチームの雰囲気も良さそうで、連携を高めていきたい。
開幕して1ヶ月で中断を挟むのはファンとしては寂しい気持ちもあるが、その間で各チームがレベルアップして、さらに魅力ある試合が見られると思うと楽しみでならない。
チームが1つになるってこーゆーことなのかなって思う。
— 三好南穂 (@n12miyoshi) October 27, 2019
今日で10月の試合が終わり、1ヶ月休憩期間へ。最初はなかなか納得いく結果とはなりませんでしたが、少しずつアンテらしさが戻ってきたかな。
たくさんの応援ありがとうございました!
また12月にお会いしましょう!! pic.twitter.com/YFpmrlVSza