今日最後の試合ではJX-ENEOSが盤石の強さを見せ付けました。『女王』に勝つにはタフに戦い続けることが大前提。そこでキーマンとなるエブリン選手の「相手に合わせてはいけない」「もっとできる」は頼もしい言葉。明日のガチンコ対決、楽しみです!#全日本バスケ #皇后杯https://t.co/CDX8x4YG9l
— バスケット・カウント (@basket_count) January 10, 2020
試合の入りは悪く、5分ほどは紡織が主導権を握ったが、徐々にアンテロープスペースに。
三好選手の3pt、河村選手・エブリン選手のミドルなど外が決まり、リズムをつかむと東藤選手のドライブに対応できなかったディフェンスも山本選手を投入し、プレッシャーを強めることで出所を封じた。
ペリメーターでのディフェンス強度もこれまでとは格段に違い、ノーマークを作ってしまう回数は大きく減り、ディフェンスのケミストリーも向上している。
こうして自分たちのペースにしたところでステファニー選手を投入。
P&Rなど山本選手とのコンビネーションは吉田選手・渡嘉敷選手のような熟練さを感じさせた。
ステさんとのコンビプレーが特に✨ https://t.co/eYwwFe8iPC
— 車屋ガルシア🚗🦌 VAMOS🔥 (@LI_Garcia_10) January 10, 2020
この日アンテロープス最多得点のエブリン選手はドライブからの得点やファールをもらう場面も多く、その勢いに長岡選手、水島選手も続いた。
速攻からのきれいな形での得点もあり、オフェンスのバリエーションの豊富さを見せた。
二桁得点が4選手、出場10選手中栗原選手以外の9選手が得点とバランスもよかった。
各クォーター終盤に出場した脇選手や栗原選手も目立つ活躍はなかったものの、試合を引き締めるなどモンデーロHCの巧みな采配も光った。
準決勝は予想通りJX-ENEOSとなった。
ここまで褒め称えてきたが、パーフェクトではない。
フィジカルなプレー、ファールを誘発するプレーは継続していくべきだが、そこをかいくぐっての合わせから加藤優希選手や野町選手に決められる場面が多い時間帯もあった。
宮澤選手や渡嘉敷選手は合わせるプレーも上手いうえにサイズ、フィジカルもある。
インサイドに入れさせないという意識が強すぎて、足を使いすぎている感もあったので、修正は必要ではないか。
そして何よりも3ptでの得点の少なさ。
ここ1本欲しい!という場面でガード陣がとってくれたことは評価できるが、アテンプトも成功数も少ない。
JX-ENEOSは高さがあるが、河村選手ら信頼できるインサイド陣がいるので、臆せず打っていってほしい。
どれだけ打って、(セカンドチャンス含め)どれだけ点をとれるか。
相手は絶対女王だが、今季は盤石ではない。
ディフェンスでもオフェンスでもよりアグレッシブにミスを恐れず戦ってほしい。
明日は土曜日で多くの観客が詰めかけるだろう。
正直天皇杯目当ての観客も多いだろうが、その方々に「女子バスケスゲーな」「トヨタ去年と比べて強くなったな」「Wリーグも観に行きたい」などと思ってもらえるような試合をしてもらいたい。
残念ながら決勝進出を逃したとしても多くの観客に女子バスケの魅力が伝われば、喜びこの上ない。
(でも今季のJX-ENEOSなら勝ちたいし、優勝してほしい)