Wリーグ2021-22 プレーオフ 平塚ラウンド雑感

先週末はWリーグ以外のスポーツ観戦をしていたので、まさに雑感で手短に終わるはずです(笑)

 

セミクォーターファイナル

3月に4試合中止(不成立)となり、試合勘が心配された富士通だったが、なんのその。速攻と3ptシュートで日立ハイテクを圧倒し、実質1Qで試合は決してしまった。

日立ハイテク富士通のスピードを封じるか自分たちの強みであるインサイドの高さ・強さを活かすかを徹底出来ていなかったように感じた。インサイド起点で主導権を握ろうとダラーメ選手を投入したが、時既に遅しだった。

 

こちらは予め決まっていたスケジュールとはいえ、1ヶ月以上試合間隔が空いたシャンソン化粧品。調整は難しかったと思うが、どの選手もコンディションは良く、レギュラーシーズンを戦い終えた時点で三菱電機との対戦になる可能性が高かったため、スカウティングもバッチリだった。特に10センチ近く大きい西岡選手をシャットアウトした佐藤選手のディフェンス、ボックスアウトなど身体を張ったプレーは圧巻の一言。その佐藤選手、𠮷田選手のルーキーコンビは終盤のFTを落とさない強心臓ぶりも見せた。

三菱電機も根本選手が勝負強さを発揮したが、オンファイアが少し遅かったか…

 

クォーターファイナル

東藤選手のオンファイアが早かったか…リーグ屈指のディフェンス職人である内尾選手との1on1を制してのバスケット・カウントはクレイジーなレベルだったが、4Qトヨタ紡織のオフェンスは沈黙。富士通が見事にアジャストして逆転。ホームコートアドバンテージ(?)も味方したか。

試合中止が続く中でモチベーション維持が特に難しかったチームだと思うが、プレーオフで自分たちの特長を発揮し、セミファイナルに駒を進めたことはただただリスペクト。特にシーズン半ばで負傷し、そこからプレーオフに向けてコンディションを上げ、大車輪の活躍を見せた宮澤選手のプロフェッショナルぶりには言葉が出ない。

 

シャンソン化粧品のチームとしての遂行力の高さにただただ驚かされた。小池選手のゲームコントロール、𠮷田選手のクイックリリースから放たれる3ptシュート、佐藤選手の泥臭く献身的なプレー、千葉選手の高速ドライブ、大沼選手の安定感。個々でも輝きを放っていたが、ファトー選手のスリップにデンソーは終始対応出来なかった。

隔離明け後すぐに試合、1週間空かずにプレーオフ。フィジカルコンディションとしてはデンソーが一番難しかったかもしれない。本川選手の不調も痛かったが、攻守でアウトサイドの弱さが随所に見られた。プレーエリアが広いインサイドプレーヤーが今オフの補強ポイントとなるのではないだろうか。

 

これでセミファイナルはトヨタ自動車×シャンソン化粧品ENEOS×富士通の組み合わせとなった。

別途プレビュー記事を書こうかと思います。