Wリーグ東地区所感

Wリーグの西地区は先週末山梨×三菱電機の1試合のみが行なわれ(トヨタ自動車×アイシンAWトヨタ紡織×デンソーは10/31・11/1 開催)、東地区は3試合が行われた。そこで東地区について開幕週、2週目も含めて感じたことを連々と書いていきたいと思います。

まず地区全体で見ると西地区の方がレベルが高いというのが第一印象。東地区はこれまでの9カード全てでどちらかのチームが連勝している。星を分け合ったカードがない。西地区も分け合ったのは7カード中2カードのみで、最後の最後まで手に汗握る展開だった試合はデンソー×三菱電機game1のみだが、東地区は前半で大勢決着してしまっている試合が多い。会場に足を運んで3試合全て観るなら、西地区の方が面白いと思う(それでもリーグ全体的にクロスゲームや一進一退の攻防な試合は少ないのが正直なところではあります…)

ちなみに東西それぞれの格付けをすると↓のような感じだと思っています。

 

東地区

ENEOS

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富士通

日立ハイテク

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シャンソン化粧品

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東京羽田

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新潟

 

西地区

トヨタ自動車

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デンソー

トヨタ紡織

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三菱電機

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アイシンAW

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山梨

 

若手が輝く富士通インサイドとアウトサイドのバランスが良い日立ハイテク、ディフェンスの連携が素晴らしいシャンソンなどなど魅力はあります。また西は贔屓目ありなことご了承いただきたいですが(笑)、デンソー三菱電機に連敗を喫した山梨もカラーがハッキリしていて、能力の高い選手も多く、魅力的なチームです。なので通りすがりでこのブログを見てくださった方は是非西地区の試合を観に来てください(笑)

10/10,11 ウィングアリーナ刈谷

10/24,25 東祥アリーナ安城安城市体育館)

10/31,11/1  豊橋市総合体育館

 

特にトヨタ自動車×デンソーの頂上決戦を含む3試合が行われる安城開催がオススメ。観客数はキャパの20%くらい、ソーシャルディスタンス確保されまくってて、安全・安心な環境なので、普段会社や学校に行くときと同じような感覚でお越しいただければ全く問題ないです。

さて話を東地区に戻しまして笑笑、チーム別に感想を。

 

ENEOSサンフラワーズ

主力に怪我人が多い。その中で富士通との開幕週は2試合とも前半は苦戦したが、3Q立ち上がりにエナジー全開で一気に勝負を決めるお馴染みの展開。その後も余裕の戦いぶりで6連勝中だ。

怪我人続出も若手を育成し、チームケミストリー強化に繋がっており、怪我の功名とはまさにこのことか。インサイドに高さがある次週日立ハイテク戦は若手選手にとって真価が問われるところだが、もしもの時は宮澤選手や岡本選手が登場して事を収めるだろう。

PGの経験不足はマイナスポイントであり、東地区での戦いでそこを高めていくことは正直難しいかもしれないが、チーム全体で見れば誤差の範囲内。皇后杯を逃す、リーグファイナルが3戦目までもつれることはあるかもしれないが、女王には変わりないだろう。

 

 

日立ハイテククーガーズ

こちらも6連勝中のチーム。日本代表谷村選手ら大型補強を敢行、HCはおなじみの内海知秀氏が就任して、大きく生まれ変わった。谷村選手、鈴木選手、村山選手でローテーションするインサイドはリーグ屈指(ENEOS以外では)の高さ・強さを誇り、シンプルなオフェンスで得点を重ねられる。しかしインサイドに頼らず交代で出てくる選手含め皆シュート力が高いので、3ptシュートのアテンプトが多い。ただタフショット気味なケースが多く、シューターを揃っていることを考えると成功率は高いとは言えない。薮内前HC時代の良さも活かして、もっとオープンを作り出せると成功率は必然的に上がっていく。そうなれば相手は警戒度を高めてくるので、北村選手や曽我部選手のドライブインやさらにはキックアウトからの3ptも出てくるだろう。ここまで完成していけば後半戦ではENEOSから金星もあり得るし、ベスト4進出も見えてくる。

ここからが内海HCの真の手腕が問われるが、気になったのは同ポジションの選手が似通ったタイプであること。自分たちの戦い方を貫く上ではプラスだが、悪い流れを打開したい出来る選手が不在な感は否めない。この点も含めてHCの腕の見せ所だと思う。

 

富士通レッドウェーブ

開幕から4試合はオコエ選手をセンターでスタメン起用していたが、シャンソン化粧品との2試合では田中選手をWリーグ入り後初のスタメンに抜擢。オコエ選手はオーストラリアのビッグマンにも当たり負けしないフィジカルの強さが武器でポップしての3ptシュートも光るが、他の得点パターンが少ない。また時折集中力散漫になり、イージーミスが出ることがある。篠原さんが引退、栗林選手の前半戦の間での復帰も厳しそうな中でテーブスHCは試行錯誤しているのだろうが、田中選手が期待に応えた。元来スクリーン、ボックスアウトなどスタッツに表れない部分を常に頑張ることが出来る選手で、その役割は果たせていたが、得点が取れなかったgame1。からのgame2も引き続きスタメン起用されると外からのシュートも積極的に放ち3ptを一本沈めるなど15得点・9リバウンド・2アシスト・3スティールの大活躍。この試合のMVPではないか。

game1では藤本選手、game2ではオコエ選手が結果を出し、センター争いが幕を開けた感がある。三者三様の良さがあるが、ベスト4・ファイナルを目指す以上は高さの面で物足りなさは否めず、後半戦は栗林選手の力も必要となってくるし、インサイドを4選手でローテーション出来れば内尾選手のウィング起用も可能。宮澤選手や赤穂ひまわり選手、馬瓜エブリン選手対策に有効であり、他チームとしては脅威でしかないし、内尾選手もタイムシェアの仲間に入れてもらえるのではないだろうか(笑)

ガード陣では3ptシュートを積極的に打っていく今季の戦い方において篠崎選手の忍者ぶりを見る機会が少なく、コンディションも万全ではないのかもしれないが、新潟戦以降谷口選手の活躍が目立つ。比江島選手のようなというと大げさかもしれないが、独特のステップからディフェンスの間をすり抜けてのレイアップシュートは巧いっ!としか言えない。岡田選手も周りとの連携が高まってきており、チームケミストリーはどんどん上がっていくだろう。

それだけに繰り返しにはなるが、栗林選手の復帰が待たれる。

 

 

シャンソン化粧品シャンソンVマジック

ロスター12人、Wリーグ経験乏しい選手も多く、下馬評は高くなかった。8月末には大卒ルーキー細貝選手が謎の退団。さらに石川選手、坂田選手は開幕から欠場が続いており、小池選手、水野選手、野口選手はほとんどの試合でフル出場。その状況で東京羽田に連勝したのは李玉慈HCの指導力、プレータイムが長い選手の戦術遂行力に他ならない。特に同じメンバーで何年もやってるかと思うくらいの洗練されたディフェンスでショットクロックオーバーを誘発する光景は芸術の域に達している。

しかしこのロスターでは限界がすぐにきてしまうのは誰の目にも明らかだ。Wリーグでプレーしたい意向がある選手はたくさんいると思うが、何故このチーム編成しかできなかったのか?基本バスケ専念の企業チームなら選手にとっては魅力的で、しかも古豪シャンソンなら高校・大学とのコネクションも多数あるはずだが、何か会社が問題を抱えているとか勘繰ってしまう。シーズン中の補強は出来ないなどやれることは限られているリーグだが、まずは石川選手、坂田選手の復帰を待つしかない。そして取りこぼさず、後半戦の東京羽田との対戦で1つ勝てばおそらくプレーオフに進める。今季の現実的な目標だろう。

 

 

東京羽田ヴィッキーズ

開幕から6連敗の東京羽田。昨季のvsデンソーgame2では強豪チームにあと一歩のところまで迫った。結果的に最終戦となってしまったものの、新シーズンへの期待は高まった。どこで歯車が狂ったのだろうか。丹羽さんが引退し、フロアリーダーが不在の影響もあるのだろうか。チームに一体感が見えない。思いっきりの良さが見られない。

全てはここに集約されると思う。

日立ハイテクとのgame1では相手の高さ・強さに対抗すべくこのようなスタメンを組んだが、この5人でどういうバスケをしたいか・交代も相手のどういう部分に対応してのことなのか意図が見えなかった。大きなビハインドを背負って折り返したが、後半も同じ5人でスタートし、さらには翌日も同じスタメン。これではベンチメンバーのモチベーションは上がらない。昨季のアイシンAWを見ているようで辛いです。

本来コート内外で元気な選手たちの活気を取り戻すこと。ここに尽きる。取りこぼししない上で次のシャンソン戦である程度点差をつけた上で連勝すればプレーオフ。これが目標のチームではないはずだが、現実は厳しい。

 

新潟アルビレックスBBラビッツ

シャンソン化粧品以上に苦しい台所事情だが、チームの目指すスタイルが見えず、選手の躍動感も感じられない。ベンチにも活気がない。トップカテゴリーのチームを率いるのは男女通じて初めての老将に多くを望むのは酷かもしれないが、このコーチングスタッフ体制しか組めなかったとなるとこの先クラブがどうなっても驚きではない。選手たちがモチベーションを切らさないことを願うばかり。見てる人は見てるので、努力は報われます。

 

さて今週の東地区は無敗対決日立ハイテク×ENEOS、さらに日立ハイテクは来週富士通との対戦。ENEOS相手にどこまで戦えるか。そして富士通戦は西地区のファンとしてもプレーオフの相手がどこになるかを占う上でも注目です(気が早い?笑)

Jリーグ 名古屋グランパス×清水エスパルス


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先制すれば強い。選手交代枠を使い切る試合がほとんどないくらい選手層が薄いので、先制点が早すぎるとかえって悪循環に陥ることもあるチームだが、この日は前半の間に追加点を挙げられた。

そうなれば後半はこちらの思うツボ。丸山-相馬ラインで相手の右サイドに蓋をする。反対サイドはマテウス選手が開いて起点を作る。

そしてセットプレーを中心にさらなる追加点の機会を窺う。見事に後半29分に3点目。最終盤で清水に1点返されたのは余分だったが、ほぼ完璧な試合だった。

 

と自分たちのプラン通りに進めば強い。メンバーが揃えば強い(というかマテウス選手がいれば何とかなる。セットプレーかミドルシュートで点がとれるし、中盤で体張って相手からボールを奪い返してくれる 笑)。山崎選手がフィットしてきてスタメンでも使える目処が立った・阿部選手が復調気配・サイドバックの陣容充実などポジティブな要素はある。でも稲垣選手はクリスマスキャロルの頃まで駆け抜けるだろうし、丸山選手が居ないとリードしてて全く安心できない。まぁ首位川崎とは大きく離れてるし、今年は6位以内に入れればいいんじゃないかと思います。来年ACL出るとか罰ゲームにも程があるので笑笑

サポから掻き集めた資金で(言い方)来年はCBとボランチディープストライカー獲って、優勝しましょう。アンテロープスも2冠で続きます←

 

Wリーグ西地区2週目レビュー


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トヨタ自動車アイシンAWの試合のみです。一部方面からの苦情は受け付けません←

 

三菱電機コアラーズ×トヨタ自動車アンテロープス

 

トヨタ自動車は2日間通して3ptが当たっていなかったが、オフェンスリバウンドでカバー。ガード陣は臆することなく外から打っていけた。外の確率が悪かったことを考え、game2では3試合プレータイムに恵まれていなかった(ローテーション外だった?)栗原選手をスターターで起用。栗原選手の3ptは0/2、三好選手ら他の選手にも当たりは来ず、スタッツ上では改善出来なかったが、三菱電機ディフェンスの3ptへの警戒感を高める効果をあったのではないだろうか。game2の三菱電機はペイントエリアを固めて、とにかく中に入れさせない・セカンドチャンスを与えさせない守り方をしていたが、栗原選手を起用してきたことで出鼻をくじかれた格好となった。トヨタ自動車は3ptを見せつつ、パス回しとドライブで中を切り崩して得点を重ねた。

という具合でgame1は三菱電機が1点リードで折り返し、game2もトヨタ自動車の6点リードに留まった。後半の入り方も悪かったが、ここでモンデーロHCの采配が光った。ハンドラーを安間選手から山本選手にスイッチ。左45度からの3pt、同じ角度から今度は切り込んでバスケットカウント。髪型がオシャレな山本選手の連続得点でトヨタ自動車の流れに。そのまま主導権を渡さずに勝利した。

トヨタ自動車はコート内外で規律と自由のバランスが取れているように見える。チームの雰囲気は非常に良いが、4試合ともローテーション外の西澤選手、どこか遠慮気味で特長を出し切れていない永田選手のメンタル面は気掛かりなところ。全員が力を発揮すれば練習の質が上がるし、怪我などアクシデントが起きてもチームは揺るがない。そうなればデンソーにも負ける気はしないし、タイトル獲得も夢ではなくなってくる。

 

三菱電機は開幕戦で接戦を制したが、その後は3連敗。打てる手は1つしか残っていないのかもしれない。

 

 

トヨタ紡織サンシャインラビッツ×アイシンAWウィングス

サイズ不足をカバーするべく試行錯誤しているアイシンAW。game1ではハイピックからの崩しを多様したが、フィニッシュが宮下選手・上長選手頼みとなり、後半は相手に読まれて使えなかった。またパスの回りが悪くなり、連動性に欠けた。タフショットが増え、3pt成功率は下がった。game2は開幕週のようにパスを回していく意図が感じられたが、キックアウトでこじ開ける形が中心となった。

8月中旬から2週間の活動休止。練習試合も満足に組めていないだろう。選手のコンディションに開きがあり、4試合通して安定したパフォーマンス良いのは梅木選手、上長選手、宮下選手とオフェンスリバウンド、ディフェンスでの貢献度が高い北川選手までだろうか。他の選手は安定感がなく、大事なところで走れない・ゴール下で踏ん張れない。怪我でプレータイムを調整したと思われる近平選手、板谷選手のリカバリーも含め1週間空くのでコンディショニングと戦術の微修正が必要だろう。

それでもgame2は十分勝機はあったが、4Q半ばの追い上げムードの中で加速出来なかった。宮下選手が3ptシュートを決めるも齋藤にすぐ返される。米谷選手が3ptファールを貰うもFTを2本落とした。

開幕戦勝利後3連敗となった。サイズ不足は否めないが(白選手の移籍は痛手ってのは半年で5回くらい言ってますね…)、ウィングの選手の個性を活かす戦い方は正しいと思うし、先に挙げた4選手以外もコンディションが上がってこれば昨季の上位とも対等に戦えるチーム。経験あるのみだ!!

 

トヨタ紡織は開幕週では齋藤選手の良さが出ていなかったが、早くも共存出来ている。昨季作り上げたハーモニーに平末選手がアクセントを加え、バージョンアップしてきた。

ただ白選手の良さをまだ活かし切れておらず、佐坂選手、髙橋選手は引き続き欠場。インサイドはやや心もとないのが現状。バックコート陣も平末選手、東藤選手への負担が大きいが、中川HCの傾向としてその試合で調子の良い選手は使い倒し(言い方)、悪い選手はスターターで起用しても3分しか出なかったなんてことはザラにある。割り切ったやり方でメリハリがあるともいえる。やがて躍動する齋藤選手、窮地を救う加藤臨選手が見られるだろうし、後半戦には中野選手や大橋選手の台頭もあるかもしれない。

 

PS1

西地区のMCさん、2週連続で全試合を担当と非常に過酷な労働をされています。だんだんと声が枯れてきて、間違いも増えてました。土日で人を変える、1,2試合目と3試合目で人を変えるなど要は2人でローテーションしてあげてほしいです。

ただファール数をアナウンスしたり、分かりやすい・聞きやすいアナウンスとシャウトするところ使い分けたり、試行錯誤している点は好感持てました。次回刈谷大会もまたお一人かもしれませんが、頑張ってくださいm(_ _)m

 

PS2 

西地区は今週末1試合のみ、トヨタ自動車アイシンAWの試合はないので、東地区の試合をチェックして、ブログも書こうと思います。個人的に楽しみなマッチアップが多いですが、シャンソン化粧品の石川選手が出場出来れば富士通と白熱した試合になりそう。さてはて…

Wリーグ西地区開幕週レビュー

スタメン予想も勝敗予想も難しいですね(笑)怪我人情報は入ってこないし、サマーキャンプもないし、公開での練習試合もないので、当然といえば当然なんですが、スタメンに予想してた選手がマスク着けてた時のショックといったら… 

toto当てる人ってホントすごいと思います。開始当初私も毎週のようにやってましたが、当選金1,000円くらいの当たりがやっとでした(笑)Wリーグ西地区は混戦の予感ですし、東地区にしてもシャンソンの連勝を予想した人は少ないと思います。それがスポーツの醍醐味なんですけどね。

 

それはさておき、開幕週を振り返っていきましょうか。

 

山梨クィーンビーズ×アイシンAWウィングス

  • game1 山梨64-75アイシン
  • game2 山梨75-62アイシン

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HCが代わり、桜木ジェイアールさんがテクニカルアドバイザー(TA)として加わり、チームの雰囲気がガラリと変わったアイシンAW。田中ACを含めた3人の役割分担がしっかり出来ているようで、それがチームの戦い方や選手の試合に臨む姿勢にも現れていたように思う。

bjリーグのチームやWリーグ新潟を率いた経験がある小川HCは選手起用の決断をし、桜木TAは実質ACの役割だが、戦術構築(主にオフェンス)は任されている感があった。タイムアウトや後半開始前など桜木TAが輪の中心に立っていた。試合の中でもハーフコートオフェンスではシーホース三河のそれを彷彿とさせるパターンが多く、普段の練習でも中心指導しているのかもしれない。長年チームマネージャーを務めていた荒川さんがサポートスタッフとなり、チームに常勤していないと思われる中でチームのことに精通している田中ACは小川HC・桜木TAと選手を繋ぎ、途中から出場する選手・交代する選手へのサポートが的確で、選手は試合に入りやすい・切り替えがしやすいだろうなと感じた。

ディフェンスでは特筆すべき点はなかったが、オフェンスはどちらかというと昨季のトヨタ紡織のようなイメージだろうか。オフボールの選手の動きが活発でよくパスが回る。エクストラパスを多用し、3ptシュートはコーナーから仕留める約束事があるのかもしれない。昨季の紡織と比べるとウィングにスピードある選手が揃っており、そこを活かしていく狙いも感じられた。パスを繋げないときはシンプルに宮下選手や近平選手に収める。結果ショットクロックオーバーによって攻撃権を失うことは大幅に減った。

 

game1では連携不足からもったいないターンオーバーは時折見られたものの、終始主導権を握り、勝利。前半は大怪我から復活の高原選手や昨季は出番に恵まれなかった上長選手の活躍が光り、後半は宮下選手がファールトラブルになってしまうも北川選手がカバーした。game2では脆さ・未熟さを露呈した。game1同様3Q半ばまでは理想の展開だったが、山梨のアグレッシブな姿勢に屈した。

  • (主にガード陣の)経験不足
  • ピュアシューター不在
  • 控えセンター不在

試合終盤のこれらが露見されてしまった。これまでのシーズンでもほとんどプレーオフに行けていないチームで、メインガードの梅木選手は高卒2年目。試合を重ねるごとにクロージングを覚えていくしかないだろう。ここぞの場面で決め切れる林選手や根本選手のような職人がいないが、ルーキー米谷選手に期待か。2試合ともプレータイムからして期待値は高そうで、game1の3Qでは相手を突き離す3ptシュートを決めている。Wリーグの水に慣れて、成長していくことに期待したい。白選手、濱口選手の移籍で手薄となったセンターは三間選手も戦線離脱中のようで板谷選手が控えセンターを務める苦しい台所事情。次週以降の相手はどこも大きいだけにコーチ陣の手腕が問われる。

 

そしてこれらのことよりも一番気になったのが劣勢時のメンタルか。山梨は2日間一貫して水野選手、若原選手がリングにアタックしていた。内堀選手は常にシュートを狙っていた。アイシンAWの選手は3Qで3点差に迫られたあたりからどこか萎縮してしまっていた。コーチ陣も選手交代はしていたもののタイムアウトは11点ビハインドとなってから、時既に遅しだった。コーチ陣も控え選手も勢いに乗っているときは元気で明るいノリだったが、苦しいときに鼓舞出来なかった。

 

と昨季からの変化、今まであまりプレーを見られなかった選手たちが躍動、若さ・脆さ、昨季までと変わらないひ弱さなど色々見られた2日間で今後追いかけていくのが楽しみなチームだと感じた。

 

インサイドのサイズアップに成功した山梨も昨季までより勝ち星を伸ばしそうだ。渡邊(愛)選手はザ・ストレッチ4の役割を果たし、日本女子のインサイドでは珍しい幅がある富田選手はしなやかな動き、柔らかいシュートタッチと本人も目標の選手と公言しているファジーカス選手のようなプレーを見せた。この2選手がさらにフィットしていけばプレーオフ進出も充分ありえる。

 

デンソーアイリス×三菱電機コアラーズ

※game1の後半しか見てません…

 

デンソーはマルコヴィッチ新HCがまだ来日出来ておらず、昨季率いたヴクサノヴィッチアソシエイトHCも9月上旬に再来日した模様。隔離期間を経て、チームに合流したのは試合当週だと思われ、新加入の本川選手や関根通訳は試合当日に初対面だった可能性もある。その状況では円滑なコミュニケーションは望めず、コート上にも現れていた。本川選手が打開しようとするも本人が語っている通り自分が自分がになってしまっていて、三菱のディフェンスにも読まれていた。

 

三菱は今季も川井、渡邉、根本の3選手への高負担は変わらず。その中でも競り勝ったのはさすがの一言だが、game2は(スコア見る限りでは)完敗。控え選手の底上げなくして2日間安定した戦いをすることは難しく、育てられないのなら京都ハンナリーズが強豪チームと戦う時のようにgame1に全精力を投じるしかない。

→game2も見ました。

本川選手が前日の反省を活かして周りを使いつつ、自身も突破力を披露。ディフェンスでも献身的な姿勢を見せ、またリーダーシップも発揮。髙田選手を休ませている時間帯に課題があってチームにおいてその時間帯も安定した戦いが出来ていたのは補強効果か。

年々身体能力が上がっていっているように感じる髙田選手、躍動感溢れる赤穂ひまわり選手。このお二人はもう人間離れしてます(笑)

コーチ陣の連携と篠原選手、笠置選手ら若手の調子が上がってこれば破壊力のあるチームが完成するだろう。

三菱は古賀HCにも選手にも迷いがあるように感じた。長くチームの土台に大きな変化がなかったが、王さんが引退した中で新たな色を生み出せなかったのはマンネリ化が始まっているのかもしれない。

 

 

トヨタ紡織サンシャインラビッツ×トヨタ自動車アンテロープス

トヨタ自動車の完成度が予想以上に高かった。オフェンスのバリエーションは無限大で目が離せない。常に魅惑のオフェンスが展開されるので離したら損をする。安間選手の進化には目を見張るものがあり、西地区週間MVPを選ぶなら間違いなく安間選手。

多くを語る必要がないくらい安定した試合運びで、モンデーロHCが声を荒げることもなく選手たちに任せていた姿勢が物語っている(審判には常にぶつぶつ言っていたけど、あれ審判にはどこまで言葉通じてるのかな 笑)

 

トヨタ紡織はルーキー平末選手がPGでスターティング5に名を連ねるサプライズ。試合が始まってすぐそれはサプライズではないことを自ら証明したが、一方で昨季このチームが作り上げた良さが失われている面もあった。パッシングでボールをシェアして、相手ディフェンスの穴を作り、一気に攻め立てるのがスタイルだったが、平末選手のスピードとテクニックがあるとパスを回さなくてもバックコートから1人でフィニッシュまで持っていける。要は良くも悪くも戦術平末。魅力的な選手だが、トヨタ自動車は割りきって守ればよく、チームとしての怖さはあまりなかったのではないだろうか。

昨季までのスタイルと平末選手を共存させる戦術を構築している段階なのだろうが、佐坂選手、髙橋選手が欠場した誤算もあったのかもしれない。

昨季の開幕週ではトヨタ自動車が3×3日本代表の大会の関係でベストメンバーではなかったが、今季はトヨタ紡織がそうだった。今季はリーグ戦で再戦できる。今度こそお互いベストな状態での対戦を見たい。

 

 

東地区にもついても少し(箇条書きで/笑)

ENEOSは怪我人多くても、宮澤選手が不調でも強い。高さは絶対正義。地区制ありがとう。

富士通はあまりにも高さ不足。マッチョな岡田選手ステキ☆

シャンソンはビックリ!ポジティブな要素がほぼなかったけど、ディフェンスの練度高すぎて感動。石川選手復帰したらもっと強そう。

羽田はあまり語りたくないけど、とりあえず軸丸選手を活かして!!!

日立ハイテク×新潟は全く見てないけど、ハイテクの雰囲気が良さそうでした。

 

 

開幕出来て本当に良かったです。選手の皆様、開催に尽力された関係者の皆様本当にありがとうございます。シーズン最後までやり遂げられるようファンもやることしっかりやっていきましょう!

 

 

Wリーグ西地区開幕戦スタメン&勝敗予想


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開幕が迫ってきました。東地区は好きな選手多数ですが、チームとしてはそこまで詳しくないので(←)、西地区のみ予想します(笑)

 

 

game1山梨

game2アイシンAW

 

山梨はシーズンオフも比較的順調に練習が出来たようで、伊與田HCのスタイルが浸透しているだろう。アイシンAWはHC決定が遅れたことに加え、8月中旬には2週間あまりの活動停止を余儀なくされた。完成度の差は当然あるだろう。その点からgame1は山梨の勝利と予想。個々の能力ではアイシンAWの方が断然上回り、game2は戦術宮下で巻き返すか。

 

 

 

game1デンソー

game2三菱電機

 

昨季ベースを作り上げたデンソーはそこに本川選手が加わった。強力な兵器である。選手層も厚く、圧倒する可能性すらある。一方でセルビア人コーチ陣の合流が遅れ、ディテールの部分で脆さはありそう。スカウティングを経てgame2は三菱電機に分があるか。

 

 

 

game1トヨタ自動車

game2トヨタ紡織

 

昨季をベースにバージョンアップを図っていくであろう両チーム。トヨタ自動車はディフェンス力低下は否めないが、外が入りだしたしたら止まらないチームで、西地区開幕カードの中で連勝の可能性が一番高いのはトヨタ自動車だと思っている(可能性ですよ、あくまで可能性)

game1はトヨタ自動車が圧倒するも若さで上回るトヨタ紡織がgame2は足でかき回し、勝利と予想。

 

と考えているだけでもワクワクしてきますね~!!

今のところ夜は寝られてますが、東地区の開幕戦見たら興奮で明日は夜も寝られないかもしれません←

 とにかく楽しみすぎます☆

 

PS.

こちらも加えておきました。というかこちらの方が数百倍重要ですw

www.wjbl.org

Wリーグ20-21シーズン順位予想 <西地区>


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続いて西地区。こちらは優勝を争う3チームとプレーオフ進出、あわよくば3位を狙う3チームの構図か。私の順位予想としては以下の通り。

  1. トヨタ自動車アンテロープス
  2. デンソーアイリス
  3. トヨタ紡織サンシャインラビッツ
  4. アイシンAWウィングス
  5. 三菱電機コアラーズ
  6. 山梨クィーンビーズ

以前はデンソーが一歩リードと見ていたが、時を経てこうなった。理由は後述します。

 

トヨタ自動車はスペイン人コーチ体制3季目を迎える。ルーキー2選手が加入したものの、上積みは少なく、継続路線。むしろ水島さんの引退、森選手の移籍でディフェンス力の低下が懸念される。その中でトヨタ自動車を推したのは世界各国で代表チームの活動が行えず、モンデーロHCが長くチーム全員の指導をできたから。昨季開幕直後はモンデーロHCのメソッドが浸透しておらず、戸惑いも見られたが、今季は開幕までに連携を深めてくるだろう。ルーキーたちの活躍次第では勝率9割も夢ではない。

 

デンソーシャンソン化粧品の大黒柱本川選手を獲得。今季キャプテンに就任した稲井選手や飛躍を遂げた笠置選手らと噛み合えば、西地区では手がつけられないチームになる可能性すら秘めている。ただマルコビッチHCの来日が遅れているのは懸念材料で、この点からトヨタ自動車を上にした。入国が認められるのは10月以降との一部報道があり、開幕に間に合わないどころか隔離期間含めると前半戦にすら間に合わない状況。昨季率いたヴクサノビッチアソシエイトHCを中心にチーム作りを進めていくだろうが、マルコビッチHC合流後は昨季のトヨタ自動車のような戸惑いも少なからず起こる可能性はある。引き継ぎがスムーズに出来れば正直なところデンソーが一枚上かと思う。

 

昨季躍進したトヨタ紡織は大卒ルーキーを4人獲得。さらにはアイシンAWからリーグ屈指のパワー系センターの白選手を獲得。弱点を見事に補う120点のチーム編成を行なった。戦力値で見ると3チーム同格だが、経験値で劣るため3位の予想。トヨタ自動車デンソーには日本代表で五輪など大舞台を経験した選手がいる。ENEOS在籍歴のある選手以外では数少ない皇后杯優勝経験者もいるが、トヨタ紡織にはそういった経験のある選手がいない。とは言っても若さが良い方向に進むこともあるし、昨季のベースは維持した上で補強しており、突き抜ける=地区優勝する力は充分持っているチームである。

 

アイシンAWの4位は私の期待値がかなり込められています(笑)白選手の移籍は相当なダメージ。才能ある選手たちを活かせなかった一色氏は退任したが、指揮するのが小川HCなのか桜木テクニカルアドバイザーなのかよく分からず、よってチームの方向性も見えない。それでプレーオフ進出の予想は出来ないだろというツッコミは甘んじて受けますが(笑)、桜木TAの下で雰囲気が良くなった感があるのは何よりの好材料。才能ある選手たちの特長を活かして、ノビノビとプレーさせれば結果は出せるはず。

でも白選手の移籍が痛すぎるので、プレーオフは厳しいかもしれないです(笑)

 

三菱電機も引退した王さんの穴を埋めるのが難しい。田代選手(東京羽田→)も移籍し、濱口選手(←アイシンAW)が加入したが、どちらかというと小菅選手、櫻木選手と似たタイプ。高卒ルーキーの勅使川原選手(←岐阜女子高)に託すのは酷で、西岡選手に獅子奮迅の活躍が求められる。日本代表での髙田選手のような働きがコンスタントに出来れば、プレーオフ進出だけでなく、さらに上も見えてくる。また昨季はバックコート陣の層の薄さも露呈し、川井選手、渡邉選手は毎試合のように35分以上出場していた。池谷さんの引退もあり、永井選手、篠宮選手ら昨季殻を破れなかった選手たちの成長が求められる。高卒ルーキーで大型PGの藤田選手(←岐阜女子高)にも注目。

 

山梨は年々力をつけており、昨季は伊與田HCのイズムが浸透。16試合で3勝を挙げた。今季は課題だったインサイドのサイズアップにも成功し、さらなる飛躍が期待されるが、そのインサイドが他のチームと比べるとまだまだ劣る面は否めず、引き続き平面でのバスケを追求していくこととなるだろう。PGは星田選手(富士通→)、横井選手(地元長野県で新チーム設立に向けて活動中)が移籍し、大卒ルーキーの土田選手(←武庫川女子大学)、山本選手(←山梨学院大)にかかる期待は大きい。ルーキーPGがWリーグに早期適応出来ればプレーオフ進出も見えてくるのではないだろうか。

 

ということで上位予想の3チームは横一線でしょう。プレーオフのフォーマットは決まっていないが(開催されるかも未定)、普通に考えると東1位×西4位、西1位×東4位という感じでしょう。なので西地区のチームとしては4位にはなりたくない、1〜3位ならあまり変わりはない(Bリーグのように地区優勝したところで賞金ないだろうし←)といったところか。

→(公式には未発表な情報ですが)東地区某チームの告知ポスターによると、たすき掛けでセミQFを3位×4位で行ない、勝者が翌日に2位と対戦。地区優勝チームはスーパーシードという近年のレギュレーションを踏襲する模様。地区順位は大きく影響しますね、地区優勝しても賞金ないとか言ってる場合じゃないですね←

(東地区の3位と4位なら4位の方が良さげですが…)

→リーグからも正式に発表がありました。

 

 

例年のように開幕までの間で合宿も練習試合も満足に行えないだろう。他のスポーツの傾向からすると開幕直後は慎重な試合の入り方をするチームが多くなるような気がする。個人的にはピリピリとした空気感での守り合いも好きなので、それはそれでありだと思ってます。

とにもかくも無事に開幕を迎えられますように。

Wリーグ20-21シーズン順位予想 <東地区>


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スケジュール等が大幅変更され、初の2地区制にてリーグ戦が開催される。地区内での4回戦総当たり=各チーム20試合でレギュラーシーズンが行なわれ、その後両地区の上位4チームずつでプレーオフを実施する予定となっている。各チームのロスターも確定。

Wリーグはこれ以降移籍も新規入団も出来ないなかなかアレなシステムなのです(以前は5月末までしか登録できず、レジェンドが1年間プレーできなかったりもしたそうですが、一応改善はされています。翌シーズンの加入が内定している学生選手が卒業前にプレーできるアーリーエントリー制度もあります)

 

それはさておき、今回は東地区の順位予想、戦力分析等をしていく。以下は私の東地区順位予想です。

  1. ENEOSサンフラワーズ
  2. 富士通レッドウェーブ
  3. 東京羽田ヴィッキーズ
  4. 日立ハイテククーガーズ
  5. シャンソン化粧品シャンソンVマジック
  6. 新潟アルビレックスBBラビッツ

 

無敵女王ENEOSの絶対優位は2地区制でも揺るがない。というかむしろENEOSの優位性は高まったと言えるのではないか。レギュラーシーズン全勝もあり得るだろう。

今季に関しては吉田選手退団、藤岡さん引退も大きなマイナスにはならないのではないか。(春から緊急事態宣言下でもチーム練習を継続しており)代表合宿を実施する見通しも立っておらず、開幕まで全員でのトレーニングが出来そうで、連携は高まっているだろう。懸念材料としては梅嵜HCの采配か。絶対的司令塔不在の中で現有戦力の良さを引き出せず、従来のやり方やチームの伝統に固執してしまうようでは時に足元をすくわれることもあるかもしれない。

とはいえ渡嘉敷選手、宮澤選手が万全であれば大きな問題にはならないだろう。今季もENEOSは圧倒的に強いに違いない。

 

富士通は長年チームを支えた山本さん、篠原さんの引退により経験値ダウンは懸念材料だが、星田選手(←山梨)、岡田選手(←東京医療保健大)の加入によりPGに厚みを加えられたことは大きい。バックコート陣のラインナップは多彩となり、速い展開のバリエーションも増えそうだ。インサイドは昨季は怪我に泣いた栗林選手に期待。さらにはオコエ選手、内尾選手の得点力が上がれば昨季を上回るチームが完成するだろう。

 

東京羽田軸丸選手(←白鴎大)、澁谷選手(←早稲田大)とPG補強に成功。本橋選手の負担は大幅に軽減できそうだ。インサイドの大黒柱が不在だと私は見ているが、前所属の三菱電機では分厚い選手層の中で出番に恵まれなかった田代選手が大化けすれば富士通の上をいくことも充分に可能。さらには2月のデンソー戦で強烈なインパクトを残した小笠原選手をSF起用できるくらいになればENEOSに一泡吹かせることも出来るのではないか。

 

日立ハイテク大型補強に成功し、戦力値で考えれば上にいけるチームだが、内海HCが束ねられるか・PG陣が大幅に入れ替わったメンバーを牽引できるかは疑問符が残る。個人的には鶴見選手・曽我部選手と谷村選手(←シャンソン化粧品)・藤永選手(←富士通)ら新加入組の特長を組み合わせるのに時間がかかると見ている。その中で前半戦で白星を稼げれば3位、2位にいけるポテンシャルは間違いなくあるチームだ。

 

シャンソン化粧品はここ数年主力の流出が続いていたが、今オフも本川選手(デンソー→)、谷村選手が移籍。李HCへの交代もあり、ゼロからのチーム作りといっても過言ではないだろう。ルーキーの知名選手(←西原高)、野口選手、石川選手といった才能溢れる選手はいるものの今季はプレーオフ進出が現実的な目標となるだろう。8月末にルーキー細貝選手が突然の退団でロスター11人とやや心細い面はあるが、なるべくタイムシェアをして、若さ・フレッシュを前面に出してほしい。丁HC時代は時に萎縮している姿も見ただけにイキイキと戦っている姿を40分見せてほしい。

 

新潟は今まで以上に厳しいシーズンとなりそうだ。地区制によりここ2シーズン勝利を挙げていた山梨とは別地区となり、1勝がさらに難しくなる。大滝HCは75歳と高齢で、近年は指導の現場から離れていたことに加え、トップカテゴリーは男女合わせても初めて。新潟県内でのリーグ戦開催は現時点でなしとポジティブな要素を探すことも難しい。その中でもルーキーが2人加わるなど12人の選手が揃った。日々の積み重ねが練習場など環境改善に繋がっていく。1勝への足掛かりとなる。飯島選手(昨季トヨタ紡織へ移籍)のようなステップアップ例もあるかもしれない。

 

ざっくりまとめると、ENEOSは強いけど、富士通・東京羽田・日立ハイテクはほぼ横一線。シャンソン化粧品、新潟は厳しいシーズンになりそうだけど、イキの良い若手選手いるから注目してねってところでしょうか。

 

西地区のチームとの対戦がないのは寂しいですが、地区内は9〜10月で2回、1〜2月で2回対戦するので、最初の対戦時からの進化・変化を感じ取れることは見る上では楽しみです。

西地区の分析も近々アップしますので、乞うご期待(?)