Wリーグ20-21シーズン順位予想 <西地区>


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続いて西地区。こちらは優勝を争う3チームとプレーオフ進出、あわよくば3位を狙う3チームの構図か。私の順位予想としては以下の通り。

  1. トヨタ自動車アンテロープス
  2. デンソーアイリス
  3. トヨタ紡織サンシャインラビッツ
  4. アイシンAWウィングス
  5. 三菱電機コアラーズ
  6. 山梨クィーンビーズ

以前はデンソーが一歩リードと見ていたが、時を経てこうなった。理由は後述します。

 

トヨタ自動車はスペイン人コーチ体制3季目を迎える。ルーキー2選手が加入したものの、上積みは少なく、継続路線。むしろ水島さんの引退、森選手の移籍でディフェンス力の低下が懸念される。その中でトヨタ自動車を推したのは世界各国で代表チームの活動が行えず、モンデーロHCが長くチーム全員の指導をできたから。昨季開幕直後はモンデーロHCのメソッドが浸透しておらず、戸惑いも見られたが、今季は開幕までに連携を深めてくるだろう。ルーキーたちの活躍次第では勝率9割も夢ではない。

 

デンソーシャンソン化粧品の大黒柱本川選手を獲得。今季キャプテンに就任した稲井選手や飛躍を遂げた笠置選手らと噛み合えば、西地区では手がつけられないチームになる可能性すら秘めている。ただマルコビッチHCの来日が遅れているのは懸念材料で、この点からトヨタ自動車を上にした。入国が認められるのは10月以降との一部報道があり、開幕に間に合わないどころか隔離期間含めると前半戦にすら間に合わない状況。昨季率いたヴクサノビッチアソシエイトHCを中心にチーム作りを進めていくだろうが、マルコビッチHC合流後は昨季のトヨタ自動車のような戸惑いも少なからず起こる可能性はある。引き継ぎがスムーズに出来れば正直なところデンソーが一枚上かと思う。

 

昨季躍進したトヨタ紡織は大卒ルーキーを4人獲得。さらにはアイシンAWからリーグ屈指のパワー系センターの白選手を獲得。弱点を見事に補う120点のチーム編成を行なった。戦力値で見ると3チーム同格だが、経験値で劣るため3位の予想。トヨタ自動車デンソーには日本代表で五輪など大舞台を経験した選手がいる。ENEOS在籍歴のある選手以外では数少ない皇后杯優勝経験者もいるが、トヨタ紡織にはそういった経験のある選手がいない。とは言っても若さが良い方向に進むこともあるし、昨季のベースは維持した上で補強しており、突き抜ける=地区優勝する力は充分持っているチームである。

 

アイシンAWの4位は私の期待値がかなり込められています(笑)白選手の移籍は相当なダメージ。才能ある選手たちを活かせなかった一色氏は退任したが、指揮するのが小川HCなのか桜木テクニカルアドバイザーなのかよく分からず、よってチームの方向性も見えない。それでプレーオフ進出の予想は出来ないだろというツッコミは甘んじて受けますが(笑)、桜木TAの下で雰囲気が良くなった感があるのは何よりの好材料。才能ある選手たちの特長を活かして、ノビノビとプレーさせれば結果は出せるはず。

でも白選手の移籍が痛すぎるので、プレーオフは厳しいかもしれないです(笑)

 

三菱電機も引退した王さんの穴を埋めるのが難しい。田代選手(東京羽田→)も移籍し、濱口選手(←アイシンAW)が加入したが、どちらかというと小菅選手、櫻木選手と似たタイプ。高卒ルーキーの勅使川原選手(←岐阜女子高)に託すのは酷で、西岡選手に獅子奮迅の活躍が求められる。日本代表での髙田選手のような働きがコンスタントに出来れば、プレーオフ進出だけでなく、さらに上も見えてくる。また昨季はバックコート陣の層の薄さも露呈し、川井選手、渡邉選手は毎試合のように35分以上出場していた。池谷さんの引退もあり、永井選手、篠宮選手ら昨季殻を破れなかった選手たちの成長が求められる。高卒ルーキーで大型PGの藤田選手(←岐阜女子高)にも注目。

 

山梨は年々力をつけており、昨季は伊與田HCのイズムが浸透。16試合で3勝を挙げた。今季は課題だったインサイドのサイズアップにも成功し、さらなる飛躍が期待されるが、そのインサイドが他のチームと比べるとまだまだ劣る面は否めず、引き続き平面でのバスケを追求していくこととなるだろう。PGは星田選手(富士通→)、横井選手(地元長野県で新チーム設立に向けて活動中)が移籍し、大卒ルーキーの土田選手(←武庫川女子大学)、山本選手(←山梨学院大)にかかる期待は大きい。ルーキーPGがWリーグに早期適応出来ればプレーオフ進出も見えてくるのではないだろうか。

 

ということで上位予想の3チームは横一線でしょう。プレーオフのフォーマットは決まっていないが(開催されるかも未定)、普通に考えると東1位×西4位、西1位×東4位という感じでしょう。なので西地区のチームとしては4位にはなりたくない、1〜3位ならあまり変わりはない(Bリーグのように地区優勝したところで賞金ないだろうし←)といったところか。

→(公式には未発表な情報ですが)東地区某チームの告知ポスターによると、たすき掛けでセミQFを3位×4位で行ない、勝者が翌日に2位と対戦。地区優勝チームはスーパーシードという近年のレギュレーションを踏襲する模様。地区順位は大きく影響しますね、地区優勝しても賞金ないとか言ってる場合じゃないですね←

(東地区の3位と4位なら4位の方が良さげですが…)

→リーグからも正式に発表がありました。

 

 

例年のように開幕までの間で合宿も練習試合も満足に行えないだろう。他のスポーツの傾向からすると開幕直後は慎重な試合の入り方をするチームが多くなるような気がする。個人的にはピリピリとした空気感での守り合いも好きなので、それはそれでありだと思ってます。

とにもかくも無事に開幕を迎えられますように。