Wリーグ20-21シーズン順位予想 <東地区>


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スケジュール等が大幅変更され、初の2地区制にてリーグ戦が開催される。地区内での4回戦総当たり=各チーム20試合でレギュラーシーズンが行なわれ、その後両地区の上位4チームずつでプレーオフを実施する予定となっている。各チームのロスターも確定。

Wリーグはこれ以降移籍も新規入団も出来ないなかなかアレなシステムなのです(以前は5月末までしか登録できず、レジェンドが1年間プレーできなかったりもしたそうですが、一応改善はされています。翌シーズンの加入が内定している学生選手が卒業前にプレーできるアーリーエントリー制度もあります)

 

それはさておき、今回は東地区の順位予想、戦力分析等をしていく。以下は私の東地区順位予想です。

  1. ENEOSサンフラワーズ
  2. 富士通レッドウェーブ
  3. 東京羽田ヴィッキーズ
  4. 日立ハイテククーガーズ
  5. シャンソン化粧品シャンソンVマジック
  6. 新潟アルビレックスBBラビッツ

 

無敵女王ENEOSの絶対優位は2地区制でも揺るがない。というかむしろENEOSの優位性は高まったと言えるのではないか。レギュラーシーズン全勝もあり得るだろう。

今季に関しては吉田選手退団、藤岡さん引退も大きなマイナスにはならないのではないか。(春から緊急事態宣言下でもチーム練習を継続しており)代表合宿を実施する見通しも立っておらず、開幕まで全員でのトレーニングが出来そうで、連携は高まっているだろう。懸念材料としては梅嵜HCの采配か。絶対的司令塔不在の中で現有戦力の良さを引き出せず、従来のやり方やチームの伝統に固執してしまうようでは時に足元をすくわれることもあるかもしれない。

とはいえ渡嘉敷選手、宮澤選手が万全であれば大きな問題にはならないだろう。今季もENEOSは圧倒的に強いに違いない。

 

富士通は長年チームを支えた山本さん、篠原さんの引退により経験値ダウンは懸念材料だが、星田選手(←山梨)、岡田選手(←東京医療保健大)の加入によりPGに厚みを加えられたことは大きい。バックコート陣のラインナップは多彩となり、速い展開のバリエーションも増えそうだ。インサイドは昨季は怪我に泣いた栗林選手に期待。さらにはオコエ選手、内尾選手の得点力が上がれば昨季を上回るチームが完成するだろう。

 

東京羽田軸丸選手(←白鴎大)、澁谷選手(←早稲田大)とPG補強に成功。本橋選手の負担は大幅に軽減できそうだ。インサイドの大黒柱が不在だと私は見ているが、前所属の三菱電機では分厚い選手層の中で出番に恵まれなかった田代選手が大化けすれば富士通の上をいくことも充分に可能。さらには2月のデンソー戦で強烈なインパクトを残した小笠原選手をSF起用できるくらいになればENEOSに一泡吹かせることも出来るのではないか。

 

日立ハイテク大型補強に成功し、戦力値で考えれば上にいけるチームだが、内海HCが束ねられるか・PG陣が大幅に入れ替わったメンバーを牽引できるかは疑問符が残る。個人的には鶴見選手・曽我部選手と谷村選手(←シャンソン化粧品)・藤永選手(←富士通)ら新加入組の特長を組み合わせるのに時間がかかると見ている。その中で前半戦で白星を稼げれば3位、2位にいけるポテンシャルは間違いなくあるチームだ。

 

シャンソン化粧品はここ数年主力の流出が続いていたが、今オフも本川選手(デンソー→)、谷村選手が移籍。李HCへの交代もあり、ゼロからのチーム作りといっても過言ではないだろう。ルーキーの知名選手(←西原高)、野口選手、石川選手といった才能溢れる選手はいるものの今季はプレーオフ進出が現実的な目標となるだろう。8月末にルーキー細貝選手が突然の退団でロスター11人とやや心細い面はあるが、なるべくタイムシェアをして、若さ・フレッシュを前面に出してほしい。丁HC時代は時に萎縮している姿も見ただけにイキイキと戦っている姿を40分見せてほしい。

 

新潟は今まで以上に厳しいシーズンとなりそうだ。地区制によりここ2シーズン勝利を挙げていた山梨とは別地区となり、1勝がさらに難しくなる。大滝HCは75歳と高齢で、近年は指導の現場から離れていたことに加え、トップカテゴリーは男女合わせても初めて。新潟県内でのリーグ戦開催は現時点でなしとポジティブな要素を探すことも難しい。その中でもルーキーが2人加わるなど12人の選手が揃った。日々の積み重ねが練習場など環境改善に繋がっていく。1勝への足掛かりとなる。飯島選手(昨季トヨタ紡織へ移籍)のようなステップアップ例もあるかもしれない。

 

ざっくりまとめると、ENEOSは強いけど、富士通・東京羽田・日立ハイテクはほぼ横一線。シャンソン化粧品、新潟は厳しいシーズンになりそうだけど、イキの良い若手選手いるから注目してねってところでしょうか。

 

西地区のチームとの対戦がないのは寂しいですが、地区内は9〜10月で2回、1〜2月で2回対戦するので、最初の対戦時からの進化・変化を感じ取れることは見る上では楽しみです。

西地区の分析も近々アップしますので、乞うご期待(?)