Jリーグ 名古屋グランパス×FC東京

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Jリーグの2021シーズンは2月末に開幕。しかしWリーグが佳境を迎えていたため、試合は軽くしかチェック出来ておらず…その中で今シーズン初観戦することになったので、3/17の横浜FC戦を見て今シーズンのグランパスをお勉強。直近は3/21の鹿島戦だったが、バスケ観戦に慣れすぎて点が入らない試合はどうも楽しめない気がして(笑)スタジアムで観れば・ライブ配信ならウノゼロも美学とかんじられるだろうけど、映像で振り返るなら点が入らないとね(笑)

↑も見てたりしてたら、横浜FC戦も後半のみになってしまったが(苦笑)、開幕から6連勝している理由が自分なりに理解できた。

  • ネガティブトランジションの速さ
  • ディフェンスラインの連携
  • 真ん中を引き締めるダブルボランチ
  • 攻撃のスイッチ役柿谷選手

攻→守の切り替えが凄まじく早い。守備に回ってもハーフウェイラインを越える前に奪い返したり、サイドライン際に追いやったり。昨シーズンもネガトラの意識は高かったが、より相手陣内で奪い返せている・塞き止められているので、攻撃の回数は増え、ボール支配率も上がっている。守備重視・リアクションサッカーな感があったが自分たちで動かせている。

かといって無闇に攻撃に人数を掛けるのではなく、高い位置でビルドアップに参加する選手・サイド奥深くまで攻撃参加するのはどちらか1人・両サイドとも攻撃参加した時のボランチのポジショニングなど約束事は徹底されている印象。

米本選手、稲垣選手のプレーエリアは広大で、これによりディフェンスラインの負担は相当減っており、カバーリング主体の守備が可能。また柿谷選手、マテウス選手のプレスバックも見逃せない。

フィニッシュに絡む選手・守備や目立たない部分での貢献度は高くない印象が強かった柿谷選手、攻撃では緩急をつける役割を担っていた。相手からすると捕らえづらいポジショニング。巧みなトラップからゆったりとキープ、トリッキーなプレーで急加速、サイドを変えるミドルパスなど多彩。

ディフェンスラインからのサイドチェンジも増え、速攻だけでなくポゼッションからでもチャンスを作れている印象を抱いた。

 

そしてFC東京戦。

個々の能力が高いFC東京のアタッカー陣相手に上述のグランパスの良さは存分に出ていたが、決定機は片手で数えられるほど。FC東京も同様に少ない決定機、ゴールもビデオ判定で取り消され、スコアレスドロー。開幕からの連勝は止まった。

 

  • マテウス選手が孤立 
  • 柿谷選手のプレーエリアの低さ
  • ゴール前の厚み・迫力不足
  • ベンチメンバーの構成

マテウス選手は試合開始早々の接触プレーで痛めた影響があったのかもしれないが、パワフルな突破は影を潜め、周りのサポートも少なかった。今後は彼の単騎攻めへの研究も進むだろう。サイドバックボランチとの連携からの攻めがより求められる。

柿谷選手のポジションが低いことがこの試合で一番気になったこと。もう少し高い位置で起点になれないとボール支配率は上がっても決定機は増えないように思う。上下左右流動的な動きで得点・アシスト・チャンスメイク何でも出来るピクシーのような選手だと思うので期待してる(期待しすぎか?w)

柿谷選手のポジショニングと絡んでくることではあるが、攻勢に転じたときにゴール前の枚数が少ないのも気になった。枚数を増やせば当然守備が手薄になり、このチームのストロングポイントが薄れてしまうが、柿谷選手がグランパスでより活きるにはトップ下がベストポジションなのかもしれない。金崎選手が長期離脱中という事情もあるにせよ、優勝するためには次の補強ウィンドウでディープストライカー獲得は必要か。

ベンチメンバーは監督の特徴が現れる部分でもある。攻撃重視、守備重視、ポジションバランス重視、能力順などあるだろう。フィッカデンティ監督は昨シーズンは能力順、補強に成功した今シーズンはバランス重視の印象。交代する際も同ポジションの選手の入れ替え、逃げ切り要員として守備的な選手を投入することが基本の堅実采配。この試合ではスコアレスで残り15分を切った中で米本選手→木本選手、さらにはマテウス選手→長澤選手の交代。引き分けを視野に入れた采配である。ホームゲームなので勝ち点3を狙う采配が見たかったが、攻撃のカードが残っていなかった。5人交代が可能なレギュレーションをより活かす策を今後期待したい(イタリア人にそれを求めてはダメなのだろうか笑)いや、齋藤選手のトップ下というオプションを披露しているので、今後はどんどんチャレンジしていくはずです(笑)

 

当然のことながら全試合勝つことは不可能。FC東京は苦手としており、昨秋の対戦時も終了間際のPKで辛うじて勝ち点3を手にできた相手である。スコアレスではあったが、退屈さは感じず、グランパスが掲げる攻守一体サッカーを見ることは出来た。相手の決定機も少なく、終盤は監督の意図を遂行し、勝ち点1を獲得したことは評価に値する。

充分優勝を狙えるチームだが、阿部選手の復調、齋藤選手のフィット、さらには石田選手、児玉選手ら若手が台頭し、監督が誰をスタメンにするか・ベンチメンバーに入れるかを迷いに迷うくらいになればさらに期待が高まる。

そしてディープストライカーが欲しい…

 

Wリーグ2020-21 ファイナル game2

歴史はまだ変わってはいない。動かした、変わる第一歩を踏み出した。その一戦を振り返っていきたい。

 

林選手、中田選手をベンチスタートとし、宮澤選手、石原選手をスタメン起用したENEOSプレーオフ4試合全て同じスタメンで臨んだトヨタ自動車。変化を選んだENEOSは出だしでゾーンディフェンスを敷いたが、game1で不調だった長岡選手、三好選手に3ptシュートを合わせて3本決められるなどとことん裏目に出て、11-0のラン。奇襲を仕掛けたつもりが自チームを揺さぶる結果に。先勝を許している側がまたしても入りに失敗するとさすがに厳しくなる。当然このままトヨタ自動車ワンサイドゲームとは思ってはいなかったし、ENEOSタイムアウト明けでベンチスタートとなった中田選手を中心に、ボックスアウトを徹底。トヨタ自動車にオフェンスリバウンドを渡さず、粘り強く戦った。

 

  • 明暗を分けた若手起用

リバウンドで勝てなくなり、リードがほぼなくなったトヨタ自動車はgame1でDNPだったソハナ選手を投入し、打開を図った。しかし立て続けにファールをするなどむしろ流れを悪くしてしまったが、それでもモンデーロHCは代えなかった。するとわずかながらリードを奪ったENEOSはgame3を見据えてかプレーオフ初出場となる星選手がコートイン。しかしレギュラーシーズンでも主に試合の決着がついてからの起用に留まっていた高卒2年目にゲームコントロールを託すのは余りにも酷だった。2分ほどでベンチに下がってしまい、その後出番はなかった。一方でデンソーとの西地区大一番やセミファイナルも経験しているソハナ選手はリバウンドだけでなくバスケットカウントも獲得するなど大きく貢献。後半も出場し、河村選手ら主力を休ませることが出来た。戦力底上げという点では大きな差を感じた2Qだった。

昨シーズン含めての話にはなってしまうが、梅嵜HCのカラーが見られなかったのは残念。絶対女王の伝統、連覇を途切れさせてはいけないプレッシャーなど計り知れないものはあるだろう。変えることは難しいかもしれないが、優勝出来なかったからといって南米やアフリカのサッカー選手のように命を取られるわけではない。女子代表ACや山梨学院大学監督など指導者経験豊富な梅嵜HCならいくらでも仕事はあるはず。来シーズンも継続ならこれまで培ってきたものを見せて欲しいし、もし責任を取らされるのなら新天地でもう一花咲かせてほしい。ベンチでの礼儀正しい振る舞いを見ると中高生の指導に向いているのかもしれない。

 

  • 宮崎選手、岡本選手の疲労が色濃く現れた後半

スペーシングへの意識がより強く感じられたが、スペースが広くなりすぎて、オフボールの動きも少なく、パスが回らなくなった。結果宮崎選手、岡本選手の単騎攻めが増えたが、いつもなら決まるレイアップが決まらない。ファストブレイクでも急ぎすぎて、シュートまで持ち込むことすらできず、余分なオフェンスファールが増えた。スタミナが残っていて機動力もある中田選手を中心にオフェンスを組み立てようにも守備範囲の広いトヨタ自動車インサイド陣がシャットアウト。手詰まりとなった。

 

  • 孤軍奮闘する藤本選手

立ち上がりで3ptシュートは決めたもののどこかを痛めているのか三好選手のシュートタッチが悪く、他の選手も含めアウトサイドからのシュートが決まらない中でインサイドを確実に攻略したトヨタ自動車。エブリン選手、ステファニー選手のビッグプレーも生まれるなど最大18点差がついた。一昨シーズンのセミファイナルや代表戦で見せたここ一番での勝負弱さを払拭したエブリン選手。胃腸炎で当日の朝練習を欠席したという情報もあったが、連日の大活躍だった。

トヨタ自動車が3Qで決着させてしまう勢いだったが、望みを繋ぐことが出来たのは藤本選手に他ならない。日本代表林選手ですら昨シーズンまではプレータイムが限られたチームにおいて影に隠れていた選手だったが、怪我人続出の状況で才能を開花させた。スピードはなく、一見身体も強そうには見えないが、独特のリズムのドリブルからの繰り出されるペイントアタック、ステップバックやフェイダウェイシュートでこの試合15pt。しつこいが、セミファイナル前に推してたので、相手ながら嬉しかった(笑)

 

 

何とか喰らいついてはいるものの、10点前後の差で行き来し、ついに焦りを見せてしまったENEOS。宮崎選手がボールを叩きつけてテクニカルファールを取られた。チームをコントロールするPGだけに冷静さを保って欲しかったが、元々険しい表情で熱くプレーする選手なので、時にはこういうこともある。問題はそのあと。熱くなった選手は一旦ベンチに下げて頭を冷やさせるのがバスケのセオリーだと思うが、梅嵜HCはタイムアウトを取ってしまった。選手交代に制限はないが、タイムアウトは後半は3回まで。実に無駄な消費だった。タイムアウト明けも渡嘉敷選手がコートに立つ選手を鼓舞する一方で梅嵜HCの目は泳いでいた。そしてバスケットカウント。ビッグプレーをしてもミスしても笑顔を絶やさないステファニー選手を見て、トヨタ自動車の優勝が近づいてきたと感じた。

 

残り5分以降点差があるゆえか時間を使うこと・ターンオーバーをしないことに意識が傾きすぎてしまった。結果タフショットが増え、1人冷静差を保っていた藤本選手の得点を許した。安間選手・山本選手のつーガードで安定させようとするが、山本選手も2連ゾターンオーバー。嫌な予感が漂ったが、ENEOSには身体も心も限界だったのだろう。3ptシュートは決まらず、リバウンドもトヨタ自動車。山本選手の挽回3ptシュートで決着がついた。

 

残り1分で栗原選手をコートに立たせる粋な采配を見せたモンデーロHC。これがチーム最古参選手へのリスペクトなのか花道を飾る意味なのかは分からないが、チームメイトが2回3ptシュートのチャンスを作り出すなど感動を誘っての初優勝。

シーズン通して大きな怪我人を出さず、勝利と若手育成を両立させたチームの総合力の高さが際立った優勝だった。競技成績の面で歴史を動かしただけでなく、昔ながらの実業団スポーツからの脱却を図る上でも意義のあるものではないかと思う。

 

しかし冒頭でも述べ、セミファイナル後にも当ブログで書いたが、この初優勝は歴史を変える第一歩に過ぎない。

怪我人を出さない、コンディションを整えることもチーム力のうちであり、優勝は優勝なのだが、それでも渡嘉敷選手がいて、宮澤選手が3ptシュートを何本も沈めてくるENEOSと戦って優勝するトヨタ自動車が見たい。このチームのコーチングスタッフと選手なら可能性しか感じない。来シーズンの開幕が今から楽しみでならない。

 

 

 

Wリーグ2020-21 ファイナル game1

ENEOS●66-71○トヨタ自動車f:id:antelopes_7_12_23:20210321114912j:imagef:id:antelopes_7_12_23:20210321114925j:image

両チームとも固い入りとなったこの試合だった。ENEOSは最初のオフェンスで河村選手が中田選手を封じ、中田選手は怖じ気づいてしまったか。先に落ち着いたのはトヨタ自動車。安間選手が3ptシュートを決め、オフェンスの形を整えた。f:id:antelopes_7_12_23:20210321115150j:image

地震による中断という思わぬアクシデントにも動じず、トヨタ自動車ペースで試合が進んだ。トヨタ自動車インサイド陣は高さ・強さに加えて機動力があり、ガード陣も当たり負けしない。この特長を活かして、オールスイッチディフェンスで対応。

インサイドを固め、宮崎選手・岡本選手には3ptシュートを打たせないディフェンスを徹底。結果ENEOSはらしからぬターンオーバーやエアボール、余計なオフェンスファールで全くスコア出来ない。f:id:antelopes_7_12_23:20210321115503j:image

トヨタ自動車はオフェンスではエブリン選手と林選手のマッチアップとなり圧倒的優位な3番ポジションを攻め続け、外からのシュートは決まらないものの、セカンドチャンスでスコアを重ね、まさかまさかの21-0ラン

 

  • このまま終わるわけがないENEOS

普通の強豪なら少し点差を詰まることはあるにせよ、この試合で逆転はないだろなと思う人が多いだろうが、そこはENEOS。1Q終盤に宮澤選手、藤本選手を投入し、見事的中。宮澤選手は本調子とは程遠いが、インサイドの不利を軽減し、藤本選手は独特のステップワークでこの試合のENEOSの初得点を決めた。

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2Qはさらに石原選手も投入し、スペーシングオフェンスを多用し、トヨタ自動車のオールスイッチディフェンスに綻びを生じさせた。スペースが大きくなるとオールラウンダーが揃うトヨタ自動車とて対応は難しい。f:id:antelopes_7_12_23:20210321115758j:imagef:id:antelopes_7_12_23:20210321115812j:imagef:id:antelopes_7_12_23:20210321115940j:image
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安間選手を一度休ませ、山本選手がコントロールしたオフェンスの形は悪くなかったが、シュートが落ち始めて、点差が徐々に詰待ってきた。するとまだ15点差ほどあったが、タイムアウト。明けるとストライドの大きな永田選手でスペースを抑えにかかった。f:id:antelopes_7_12_23:20210321120039j:image

ディフェンスではプラン通りにはいかなかった面もあった印象だが、永田選手の豪快なドライブインにより、藤本選手のディフェンス負担が増え、オフェンスに力を注げなくなっていた。永田選手と藤本選手の姉・愛妃選手は大学の同級生。何かアドバイスとかあったのだろうか(中4日ではその時間はなかったと思う)

トヨタ自動車としては耐える2Qとなった。1Q終了時の17点差が前半終了時には7点差に詰まっていたが、ENEOS相手と考えれば及第点ではなかろうか。f:id:antelopes_7_12_23:20210321120145j:image

ハーフタイム含め栗原選手が常に選手たちに声を掛けている姿、タイムアウトやクォーター間などでは先頭に立って出迎えているのもこの試合で印象に残ったこと。日本代表経験も豊富な実力者がこうしてチームに尽くす姿を見たら選手は責任感を持つし、ファンは応援したくなる。こういうところもアンテロープスの強さの一因かもしれない。
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  • 秘策でENEOSガード陣封じ

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前半プレータイムがなかった平下選手を後半開始から起用し、ビッグラインナップを敷いたトヨタ自動車。その平下選手がENEOSの最初のディフェンスで岡本選手を止めた。そのあと平下選手はオフェンスでもコースが開けば打つの精神でルーキーらしくエネルギッシュにプレー。得点は0、6分弱出場で再びコートに戻ることはなかったが、チームにアグレッシブさを取り戻した。この策が外れたらENEOSは一気に逆転していたかもしれないし、平下選手は自信喪失していたかもしれないが、モンデーロHCには確信があり、チームメイトは信頼しているのだろう。その思いに応えた平下選手には称賛しかない。その流れでステファニー選手がウィングスパンとアジリティを活かしたディフェンスで立て続けにENEOSのオフェンスをシャットアウトすると自ら連続得点。

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パッション溢れる安間選手とベンチのコミュニケーションも熱を帯びてきた。再び15点以上の差に広がると、ENEOSは1Q同様宮崎選手、岡本選手のドライブインが増え始めた。強引とも見えるアタックは馬瓜姉妹が難なくブロックショット。3ptシュートも決まらず、3Qで後半のタイムアウトを使うなど苦しい展開が続いた。それでもなお食らいつくENEOS

 

  • 意地を見せる宮澤選手

 

宮澤選手は万全でなくても宮澤選手だった。

肩は痛々しく、3ptシュートを打ち続ける本来の役割は果たせないのかもしれない。その中でリバウンドを制し、何とか逆転圏内に踏み止まり続けた(ENEOSにとっての逆転圏内は他のチームとは違うが…)そして岡本選手の3ptシュートなどが決まり、残り5分強で1点差。トヨタ自動車タイムアウトのタイミングが遅かったと思ったが…

 

  • 安間選手のビッグショットで流れを手繰り寄せる

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タイムアウト明けの重要な場面。セットオフェンスで託されたのがセミファイナル2戦目のウィニングショットに続き安間選手。バスケットカウントでベンチも含めて皇后杯決勝の二の舞にはならないという雰囲気が感じられた。セミファイナルから中4日、タイムシェアも出来ていないENEOSトヨタ自動車のフィジカルなプレーもあって足が止まり始めると永田選手がファストブレイクで躍動。ここまできてもまだ万事休すとはならない。f:id:antelopes_7_12_23:20210321120842j:imagef:id:antelopes_7_12_23:20210321120859j:image

ENEOSの選手たちのメンタルの強さには脱帽だが、試合を楽しんでおり、心に良い意味での余裕を感じたトヨタ自動車の勝ち。f:id:antelopes_7_12_23:20210321121405j:imagef:id:antelopes_7_12_23:20210321121429j:image

緊張しない人などこの世に存在しないであろう場面で笑顔を見せたステファニー選手。3ptシュート0/5のシューターを我慢して使い続け、大事な場面で託された三好選手。エブリン選手含めFTもきっちり決めた。

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  • 本当の闘いはここから

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闘いはこれで終わりではない。セオリーで考えるとgame1をモノにしたトヨタ自動車が優位。フル出場の宮崎選手、2月以降フル出場やそれに近いプレータイムが続く岡本選手、軽傷ではなさそうな怪我を抱えながら34分出場した宮澤選手はビッグプレーがあった一方で普段の彼女たちには考えられないミスもあった。トヨタ自動車はタイムシェアをし、さらにgame1ではDNPだったソハナ選手、脇選手、栗原選手も控えている。疲労度や選手層から見ても優位がどちらかは明らかだが、ENEOSには通用しない。

game1では両チームとも3pt成功率が低かった(ENEOS5/28、トヨタ自動車3/14)。FGの成功率も両チームとも35%ほどで、ターンオーバーは両チームとも14。差がついたのはリバウンドとアシスト。

ENEOSとしてはアシストを増やして、中田選手、藤本選手、石原選手の得点を増やしたいところか。ENEOSはディフェンスに修正を加えてくるだろうが、トヨタ自動車は引き続きオフェンスリバウンドが重要。3ptシュートはまずアテンプトを増やしたい。game1では不完全燃焼だった長岡選手、試合を決定づける得点で気分よく臨めそうな三好選手に期待。

 

しかし一番のポイントはトヨタ自動車がgame1同様楽しめるか・恐れずに戦えるかだろう。この気持ちを持てれば栄冠を手に入れられる。それだけチームの総合力は高い。

 

VAMOS!Antelopes!!

 

Wリーグ2020-21 セミファイナル game2

2カードとも2戦で決着した。前評判通りの結果となった。シーズンを通してチームとして積み上げてきたことを表現する場がプレーオフ。その差は小さいようで大きいと感じた。

トヨタ自動車○61-58●富士通f:id:antelopes_7_12_23:20210316165804j:image

富士通はディフェンスの圧を40分維持した。game1ではトヨタ自動車がオフェンスリバウンドを取りまくったが、ボックスアウトを徹底した。それでもトヨタ自動車が制圧した。デカいは正義。

オフェンスでも屈強なインサイド陣とのフィジカルコンタクトを厭わず、アタックしたが、篠崎選手頼みは否めなかった。

そして3ptシュート。トヨタ自動車の成功率が高いとは言えないが、ここぞの場面では確実に沈めてきた。game1で無得点に終わった三好選手も3pt2本を含む8pt。サイズで劣る富士通が3ptシュート5/24では得点は伸びない。オコエ選手がポップして放つ以外の形が少なすぎた。

富士通がディフェンスで粘り、ロースコアの接戦で終盤まで進んでいったが、勝負を分けたのはPGか。安間選手、山本選手の2人がそれぞれクォーター終わりやクラッチタイ厶で重要な仕事を果たしたトヨタ自動車と町田選手が実質フル出場だった富士通。ここがチームとしての積み上げてきたことの中で最大の差か。

岡田選手の負傷は痛手だった。私も見たかったです(聞いてない)ただ星田選手がシーズン最後までフィット出来なかったのはなぜか?山梨での実績がある選手なので数合わせで獲得したわけではないはずだ。このあたりはチームとして今後のためにも分析してもらいたい。また谷口選手のPGを試すこともなく、リスクマネージメントが不十分だったように思う。

チームに対して厳しい言葉を並べてしまったが、今季の富士通は世代交代期。栗林選手の離脱も痛かった。ここ数年大卒の有望選手を獲得し続けており、ポテンシャルは高いと思う。3,4番ポジションの得点力不足が否めなかっただけに奥選手、渡邊選手の台頭に期待。ビッグセンターを補強し(もしくは栗林選手の復活)、田中選手、藤本選手を4番ポジションで起用できればバランスも良くなる。この負けを糧にしてほしい。

 

ENEOS○69-67●デンソー

勝ち慣れている・勝ちしか許されないENEOSENEOSから勝利する方法を知らなかったデンソー。正直なところこれが全てだが、語ります(笑)

ENEOSはツインタワー不在により全選手がアタックする意識が高い。絶対的な存在が居ないことが良い方向に働いている。特に林選手、石原選手の貢献度が高い。両選手とも皇后杯は欠場し、2月の試合でも調子は良くなさそうだったが、プレーオフに聖衆を合わせてきた。特に石原選手は2月とは別人の如くキレのある動きを見せている。宮澤選手はSF2戦ともベンチスタートでgame2では無得点に終わるなどいかにもコンディションは悪そうで休むべきだと思うが、その状態でもディフェンスとリバウンドで力となっている。宮崎選手、岡本選手の起用法含めて疑問はあるが、気持ちの強さは他のチームの選手とはレベルが違うのだろう。

デンソーは髙田選手、本川選手依存になってしまった。今季主将に就任しリーダーシップを発揮していた稲井選手も大一番では束ね切れなかった。勝負所で決め切れなかった。安間選手のビッグショットを見たあとだっただけに期待した…マルコビッチHCもベンチメンバーを信頼して送り出せず、スタメン全員が30分以上出場し、ベンチptはわずか2。

忍耐力勝負ではENEOSが2枚も3枚も上。スコア以上に高い壁を感じたが、チームは着実に進化している。ロスター編成としては年齢もポジションもバランスが良い。あとはベンチメンバーがレベルアップして、コーチが大一番でも信頼して送り出すだけ。さらに言えば2番ポジション以外ここ数シーズン固定されている(2番も今シーズンは本川選手固定)スタメンの牙城を崩す選手が出てきてほしい。そして一度ENEOSに勝つ。前回ここで連敗したら10年勝てないと言ったが、今季はマルコビッチHCの合流が遅れたというエクスキューズがある。来季こそ高い壁を越えたい。

 

中4日で迎えるファイナル。トヨタ自動車にエクスキューズは一切存在しない。バスケの質、選手層等々優勝経験以外は全て上。これは贔屓目なしに断言できる。ツインタワーを欠くENEOSであればスウィープで優勝。これしか期待していない。だからといって気負いすぎず、中・外バランス良く自分たちが積み上げてきたことを40分×2試合遂行するのみ。怖いのはインサイドゴリゴリアタックからのターンオーバーとベンチテクニカルだけだ。

そして来シーズンさらなる進化を遂げてツインタワーが復活した相手にしても連覇。これでようやく歴史が変わる大一歩。

その序章となるファイナル2試合、3試合ではなく2試合。楽しみでならない!!

Wリーグ2020-21 セミファイナル game1

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トヨタ自動車○79-56●富士通

バスケットボールというスポーツにおいてデカいことは正義である。ベストメンバーのENEOSとの試合では毎回痛感してきたことだが(もちろんENEOSの強さはデカいだけではないです)、トヨタ自動車富士通相手に見事なまでにサイズ、フィジカルの差を見せつけた。ポイントとしては

だろうか。

トヨタ自動車が終始リードを奪っている展開だったが、立ち上がり5分くらいはビハインドの富士通の方がプラン通りの戦い方が出来ていたと思う。果敢なディナイディフェンスでインサイドで形を作らせず、ターンオーバーを誘発することも出来ていた。しかしトヨタ自動車はそれでもミドルレンジからシュートを決めていき、富士通のプランを崩し、中から外から自在に攻めてリードを広げていった。すると点差、さらにはレギュラーシーズンでの負傷も考慮してか安間選手、河村選手を一度下げるなどセカンドユニットで戦った。富士通としては詰め寄りたかったが、ここで脇選手の5ptなどでむしろ差を広げた。この時間帯を操ったのが山本選手。

余談だが私がWリーグを本格的に見始めたころバスケIQ高すぎだろこの選手と思ったのが山本選手。注目してみていくと高卒ルーキー、にも関わらず高校の大先輩にベンチから指示送ったり大物感たっぷり。トヨタ自動車では安間選手中心のチーム作りが進んでいったこともあり、鳴りを潜めていた感があったが、今日の試合ではあの時の感覚を思い出したような気がします。

と山本選手の操縦の下、前半終了時で42-21。1Q終盤の脇選手と山本選手のP&Pからの3ptシュートは富士通にダメージを与えたと思う。的が絞りづらくなっただろう。正直試合は決まってしまった感があった。解説は2Q終盤にはエブリン選手の1人キャンプについて話し始めてましたからw

 

3Qも前半の流れを維持して試合を進め、オコエ選手、内野選手が3ファールで下がらざるを得なくなった。明日に繋げたい富士通は町田選手のパスワークからオープンを作り、3ptが決まり始めた。インサイドの選手が開いて決めるのは理想的な展開だっただろう。

20点以上差はあったが、トヨタ自動車がすかさずタイムアウト。流れを切って山本選手、ソハナ選手を投入すると富士通の仕掛けたゾーンディフェンスを連続3ptシュートであっさり崩した。ここで勝負あり。フィジカルで何とか対抗出来ていたオコエ選手不在のインサイドをソハナ選手が支配。トヨタ自動車は思い切ってドライブを仕掛けることも3ptシュートを打つこともできた。富士通も最後の望みにかけて残り45秒でオコエ選手を戻して、ゾーンプレスを仕掛けるもトヨタ自動車はオフェンスリバウンドを死守すると山本選手がオコエ選手の4つ目のファールを誘発。さらには3ptシュートも決めて、富士通を意気消沈させた。桜花学園高1年生時のプレーを見て惚れたという仙人もご満足の様子です(笑)

 

富士通トヨタ自動車のサイズ・フィジカルに対抗する術を見い出せずに1試合終わってしまった感がある。選手層薄いチームの方がこうなってしまうとかなり厳しい。レギュラーシーズンが4試合中止になったのを差し引いてもアーリーエントリーの3選手をチームに組み込めていないのは戦術や約束事の特殊性ゆえかもしれないが、インカレMVPの選手を使いこなせないのは勿体ない。

秘策はあるのか、岡田選手を起用してくるのか。とにかくこのまま終わって欲しくない。

 

ENEOS○73-72●デンソー

予想通り、いや予想以上にメンタル、エナジーの闘いだった。

あの髙田選手が2本連続でFTを落とす。2本目は意図的なのかもしれないが、そうだとしてもチームとしての意思統一は出来ていたか。世界的名将とて冷静でいられなかった。

執念とか圧でコースが空いて、FTは決まるのだろうか。選手個々の経験値はこれまでの10年ほどと比べると劣るかもしれないが、チームとしての経験がモノをいうのだろうか。

途中入浴したりしてたので細かいこと分からないですが(笑)、たとえフルで見てたとしても戦術や戦略、技術の分析はしたくない試合ですね…デンソーファンだったらバスケ嫌いになりそうです。。

デンソーの選手たちのショックは計り知れない。身体の疲労度はENEOSの選手たちの方が高いだろうが、勢いで連勝しそうな気がする。名将がどう手を打つか(渡部選手今日はDNPですね)、ENEOSは正直なところメンタル勝負しかないと思うが、それで押し切れるか。

デンソーとしてはこのロスターで満身創痍のENEOSに連敗したら、向こう10年はタイトル獲れないと思う。それくらいの危機感を持って、3戦目に持ち込んでもらいたい。3日連続となるとENEOSとて気持ちが続かないかもしれない。

 

予想としては2カードとも明日で終わりだが、素人の予想を覆してほしい。せっかく3戦目までテレビ中継を組んでくれている。このご時世だからこそ見てくれる人は多いかもしれない。そういう人たちに女子バスケの魅力が伝わる試合になればと思う。いわゆる熱い闘いってだけでは伝わらない。女子バスケならではの魅力が溢れ出る試合を期待している。

Wリーグ2020-21 セミファイナル プレビュー

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トヨタ自動車アンテロープス×富士通レッドウェーブ

リーグ屈指の選手層の厚さを誇るトヨタ自動車が優位か。シーズン通して大きな怪我人がおらず、毎試合多くの選手が出場している。アーリーエントリーのソハナ選手も既にフィットし、貴重な戦力となっている。

一方の富士通トヨタ自動車同様ロスター12名で開幕し、アーリーエントリーで3名が加わっているが、苦しい台所事情。さらにレギュラーシーズン最終週では控えPGの岡田選手が負傷し、QFを欠場。トヨタ自動車の安間選手も含めSFに出場できるかは情報戦だろうが、やり繰りが苦しいのは富士通トヨタ自動車インサイドに屈強な選手を揃えており、フィジカルコンタクトで消耗させられるとあっさりと2試合で決着してしまうことも考えられる。

富士通としてはインテンシティこそ高いものの決して堅いとは言えず、細かい動きにも弱いトヨタ自動車相手に緻密なセットオフェンスで錯乱し、3ptシュートの形を多く作り出していきたい。西地区では富士通のようなオフェンスをしてくるチームはなく、2018年11月以来の対戦となるだけにトヨタ自動車としては守りづらさはあるはずだ。オコエ選手が好調だが、内野選手、田中選手も決まり始めると的が絞りづらくなる。

そうなると課題であるファールの多さも露見してきそうで、篠崎選手の爆発的なスピードもより活きてくる。そしてトヨタ自動車が焦り始めてインサイド一辺倒なオフェンスになってしまうと富士通は光速カウンターを発動。

要は富士通にも十二分に勝機はある。トヨタ自動車は一昨シーズンのSFで1戦目に大敗し、立て直し切れず敗退した過去もある。ただ手駒が豊富で出てる選手によってあの手この手打てるトヨタ自動車が有利。というのがザックリとしたところです。

 

ENEOSサンフラワーズ×デンソーアイリス

このカードは正直メンタルとかエナジーの闘いでしょう。2月の両チームの試合を見ればデンソーは徐々に調子を上げてきた。QFではベンチメンバーの活躍も見られ、良い雰囲気でSFに臨める。一方ENEOSが満身創痍なのは誰が見ても明らか。レギュラーシーズン最終週を欠場した宮澤選手が怪我なのか陽動作戦なのかは分からないが、前者ならコンディションは万全ではない。後者ならチームとして相当な焦りがあり追い込まれてる証。ただそれでも大一番では人間を超越した力を発揮してくるのがENEOS。昨年末の皇后杯決勝でもそれを見せつけた。デンソーはレギュラーシーズンでも皇后杯でもプレーオフでもENEOS相手だとどこか萎縮してしまっているが、今回に関しては本来の力を発揮出来ればデンソーが優位なのは間違いない。2戦先勝方式、3連戦となる可能性もある中で連日40分フル出場する選手が複数いるであろうENEOSは相当苦しい。経験・根性のENEOSか、戦略・勢いのデンソーか。

宮澤選手と赤穂ひまわり選手のマッチアップでどちらが主導権を握れるかがキーポイントになってきそう。相手にペースを握られている中での交代策もポイント。ENEOSだと藤本選手、デンソーだと近藤選手、篠原選手をどう使うか。さらにはデンソーの場合はジョーカー渡部選手の投入タイミングも重要(策士だけに3戦勝負と見越して1戦目では使わないとかあるかもしれない)

マルコビッチHCの駆け引きにも注目して見ていきたい。

 

試合が行われる代々木第二競技場のお隣の第一競技場ではハンドボールリーグのプレーオフが開催されているが、昨日は男女とも延長戦にもつれる熱戦だったとのことだ。WリーグSFも熱戦が連日続くことを期待したい。

 

 

 

Wリーグ2020-21 クォーターファイナル

2試合とも最終スコアは10点差以上となったが、そこまでの差は感じさせなかった。特に2試合目に関してはレギュラーシーズンで2勝2敗、オーバータイムや1ポゼッション差での決着の試合もあっただけに互角の戦いだった。

 

富士通が西地区インテンシティに最初から対応出来た。トヨタ紡織インサイドを固めて、セットオフェンスでペイントエリアを崩せなかったが、テンポの良いボール回しからオコエ選手が3ptシュートを沈めて主導権を握った。シュートが外れてもオフェンスリバウンド確保でセカンドチャンスに。ディフェンスでもオコエ選手、途中出場の田中選手が出足の良い動きでトヨタ紡織インサイドプレーヤーに自由を与えなかった。

トヨタ紡織は前日負傷した東藤選手、飯島選手も問題なくプレーできていたが、ディフェンスでリズムが生まれず、単騎攻めが増え、富士通の思うツボ。試合通して3ptシュートの成功率が悪く、後半は富士通がファストブレイクからバスケット・カウントを連発、さらには警戒度は低かったであろう内尾選手の3ptシュートが4/4。これではお手上げ。

富士通トヨタ紡織をよくスカウティングできていたこと、PGの熟練度の差がこの結果だろうか。勝因を挙げるとするとここだが、勝負どころを心得ている町田選手、篠崎選手以外も3ptシュート4/4・フル出場の内尾選手、18pt・12rebでダブルダブルのオコエ選手、スクリーン、ボックスアウトなど献身的にプレーした田中選手、さらにはディフェンスでの好プレーにも皆で歓喜し相手にプレッシャーを与え続けたベンチも含めた総合力で勝ち取った1勝だと思う。2Q半ば以降厳しすぎる罰でプレータイムを与えられなかった内野選手ら今日は結果を残せなかった選手たちの奮起がファイナル進出のカギか。


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この試合の分析をするのは極めて難しい。本当に両チームに差はない。根性で片付けてしまいたいが、それを言い始めると正直三菱電機の方が上だと思う。

レギュラーシーズン前半戦でトヨタ自動車に連敗したか星を分け合ったか、選手層の厚さ。この2つですよ。戦術、技術的なところにも差はないが、レギュラーシーズン2位のデンソーは昨日試合がなかった。三菱電機シャンソン化粧品が最後の最後まで粘り、心身ともに疲労が残っていたはず。三菱電機インサイド陣はタイムシェアできている。永井選手の成長で根本選手の負担は減った。ガード陣もレギュラーシーズン後半戦から試合の中で育てていく意思は感じられたが、それでもデンソーの笠置選手、渡部選手、篠原選手とは場数が違う。さらにはベテランの近藤選手、園田選手、畠中選手もいる。そういった選手たちの地味なディフェンスが効いていた。今シーズン平均失点最少はそういう細部に宿っているのだろう。
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クォーターファイナルをもって今シーズンの愛知県内でのWリーグ開催は終了。セミファイナルからは舞台を東京に移して、2戦先勝方式。トヨタ自動車×富士通ENEOS×デンソーと対戦となる。結果的に2カードとも東西の1位×2位となったが、各チーム地区代表の気持ちも持って闘ってほしい。

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