満を持してB1・5強の分析と優勝争い展望

2シーズン目のBリーグはレギュラーシーズン残り20試合となった。

今季は開幕前にアーリーカップが開催された。海外遠征を行ったチームもあった。

開幕後も日本代表チーム強化のために10~11月、1~2月は毎週のように強化合宿が行われた。

コンディション調整の難しいシーズンではあったと思うが、ここからは全選手・スタッフがクラブでの戦いに集中できるだろう。

言い訳が一切許されない状況となっていく。

本題へ。

中地区1位(三河)、西地区1位・2位(琉球、京都)、東京のCS出場は堅いと見ている。

今後の見所としては

・第1シードをどこが取るか

・東地区優勝争い

ワイルドカード争い(2クラブとも東地区だろう)

・中地区の2位争い

(京都が2位の中での勝率1位になれるか)

といったところだろうか。

ただ現実的に優勝となると東京、千葉、川崎、三河琉球の5チームに絞られるのではないかと考えている。

それでは上記5チームの分析をしていこう。

琉球

 〇リーグ最少失点の堅守(一発勝負のファイナルでは有利に?)

 〇チームとしての完成度が高く、金城・渡辺のプレータイムは少ないものの10人でタイムシェア出来ている。

 (特別指定選手の平岩がCSも帯同できるのであればさらに戦力は充実する)

 〇熱狂的なブースターに支えられ、どこよりもホームアドバンテージがある。

 (全体2位以上になれればファイナル進出は堅い?)

 ×外国籍選手(ブラウン含む)のファールトラブル時はチーム力が格段に落ちる。

 ×日本人の得点源がいない(古川には金丸や辻のような爆発力がない)

 ×ガードが岸本、津山中心のローテーションで、二ノ宮を活かせていない。石崎もプレータイムを限定している。

◎東京

 〇日本人選手は誰が出ても安定したパフォーマンスが出せる。

 〇豊富な得点源

 〇接戦を勝ち切る強さ

 ×カークのスクリーンを封じられると停滞するオフェンス

 (PGの選手では打開力がなく、田中依存となる)

 ×カークを休ませている時間帯のインサイドのパワーダウン

 ×前半で点差つけられた時の修正力に欠ける(一発勝負ではマイナス)

三河

 〇バスケIQの高い選手が多く、緩急自在のオフェンスが可能

 〇西川がフィットしてきたこと 

 〇リバウンド力の高さ

 ×ディフェンスが弱い・橋本がコートに居ないと前から当たりに行けない

 ×松井、狩俣もプレータイムが短く、タイムシェアが出来ていない

 (昨季の二の舞となる恐れ)

 ×この時期に外国籍選手を入れ替えたリスク

◎千葉

 〇マルチプレーヤーが多く、不測の事態への対応力が高い

 〇速い展開とアウトサイドシュート力の高さ、ファールをもらう巧みさで爆発力がある

 〇残り試合はホーム開催が多い

 ×チームリーダー不在で、劣勢になると一気にペースを奪われる

 ×パーカーの衰え、ライオンズ含めインサイドの強さで他の上位陣と比べ劣る

 ×開幕から石井、原の調子が一向に上がってこない

◎川崎

 〇ツジーカスで一気に流れをつかめる

 〇辻の稼働率が高い

〇長谷川、谷口など脇役も揃う

 ×試合ごとに良い・悪いの波が激しい

 (オン1のクオーターでの野本、鎌田の出来に左右されやすい)

 ×篠山を休ませている時間帯にバタバタする傾向

 ×ファジーカスを休ませている時間帯の得点力低下

以上を踏まえて予想をしていきたい。

・第1シードをどこが取るか

→残り対戦カードを考えると三河ではないか。

ベンチメンバーの力は劣るが、中地区優勝は3月中に決まりそうで、得意の調整力で4月前半は上手く主力を休ませながら、琉球戦からCSモードに入っていく形だろう。

東地区は大激戦で、星の潰し合いになることが予想され、琉球が第2シードか。

前述の通りホームアドバンテージでファイナル進出は堅いと思う。

・東地区優勝争い

→残り対戦カードとホームゲーム数を考えると千葉が有利と見ている。

東京との直接対決は終えており、勝率で並んだ場合は東京が上にいくが、ラスト5試合ホーム開催は圧倒的に有利だ。

ワイルドカード争い(2クラブとも東地区だろう)

→川崎、栃木と予想。

栃木は現状東地区5位、前節京都に連敗したのは正直意外だったが、田臥、渡邊、生原と充実したPG陣で今後安定した戦いを見せてくれるのではないか。

・中地区の2位争い

→名古屋、三遠、富山に加え、地元出身期待の若手・今村の活躍により、東京に連勝した新潟も加わる四つ巴の様相となってきた。

チームとしての完成度は三遠、富山が高いが、三遠は2・3番プレーヤーの迫力不足、富山は宇都への依存度が高い点が気になる。

名古屋は昨季はことごとく落としていた接戦をモノにできるようになってきており、Bリーグ開幕前に断行した世代交代が実を結びつつある。

ここまでプレータイムの少ない柏木が三河時代の昨季同様試合を引き締められる存在になれば、名古屋の2位は現実的なものとなるだろう。

なお2位の中での勝率1位になるには40勝が必要だろうが、京都が40勝するには16勝必要となるので、極めて厳しいか。

中地区2位に勝率で抜かれないよう最低でもこれまでのペースを維持したいところだ。

そして優勝予想。

ずばりア ル バ ル ク 東 京 だ!

全選手がベストパフォーマンスを発揮できれば三河が一番強いとは思うが、60試合戦った後のCSでそれは考えられない。

昨季同様SFは両カードともゲーム3までもつれるだろうし、今季はQFでもそうなるカードが出てくる可能性も十分ある。

その中でタイムシェアが出来ていない三河のファイナル進出は残念ながら考えられない。

栃木、川崎、渋谷のいずれかと対戦する可能性が高いQFでの敗退もあり得る。

琉球は昨季栃木で優勝を経験した古川、須田に日本代表ブラウン、bjリーグ時代からの主力岸本がいるが、東地区のチームとは経験値に差があるのではないか。

一発勝負のファイナルでは個の能力で勝るチームが強いと思う。

東京の課題としてはマンツーマンを基本としているディフェンスに柔軟性を持たせられるか。

そしてホームの雰囲気を確固たるものにすることも求められる。

上位陣の中で一番弱いと感じている。

昨季は上位シード2チームがファイナルに進んだが、東京の現状では上位2チームに入っても特別なホーム感がない。

優勝へのカギは試合運営担当やブースターかもしれない。

皆さんはどう予想されますか?

今季もレギュラーシーズンは残すところ20試合となりましたが、楽しく時に熱く応援していきましょう!