Wリーグ 18-19 トヨタ対山梨

11月最終週は公式戦がなく、12月1週目は皇后杯が行われたため、3週ぶりのWリーグ

山梨とのアウェーゲームだったが、1戦目は4Q序盤までリードを奪えない非常に苦しい試合となった。

底力の差を見せ、薄氷の勝利を挙げたが、デンソーとの1戦目のような不思議な勝ちであった。

山梨はこの試合を前にHCが交代となり、相当なモチベーションで臨んだことだろう。

トヨタをよくスカウティングし、オープンでスリーを打たせないだけでなく、サイズ・体格で劣るインサイドでの勝負でも互角に渡り合った。

ロースコアに持ち込み、金星を狙うのはプランだったと思うが、スター軍団をあわやのところまで追いつめた

今夏のA代表活動参加選手5人、アジア大会出場選手2人を抱えるトヨタとしては不甲斐なさすぎる試合だった。

怪我人が多いのは理解できるが、2週リーグ戦が空いた中で練習の質量を疑いたくなったのが正直な感想である。

(またファンとしては負傷選手の受傷日・個所、全治期間などが全く情報がなく、いつごろ復帰しそうなのかすら分からないのはもどかしいが、ファンのことが念頭にない企業スポーツなのでそこは耐えるしかない 苦笑)

具体的な問題点としてはオフェンスの連携の悪さだろうか。

ドライブでの単独突破や長岡の強さを活かしたインサイドでの1対1に偏り、チーム5人でのオフェンスの形が非常に少なかった。

3Q終盤にコートに立った出水田、山本が流れを手繰り寄せ、三好のアウトサイドシュートが決まり始め、相手にも疲労が出てきた中で何とか勝った1戦目であった。

1戦目の4Qではボールムーブがスムーズとなり、チームでのオフェンスが展開され始め、その良い流れを2戦目も続けることが出来た

三好が前半だけで18点を決めるなど大量リードを奪い、試合を決めた。

デンソー戦に続き、苦渋の策だろうと思われる3ガードを披露したが、山本がいつも通りのルーキーとは思えないゲームコントロール

特に後半は圧巻のパフォーマンスを見せ、1戦目の見せた不安要素を幾分か和らげた。

次戦は開幕週でデンソーを破るなど好スタートを切るも11月以降大敗する試合も多い日立ハイテクとの対戦。

きっちり連勝して、皇后杯に弾みをつけたいものだ。

今週も欠場となった水島も来週には復帰だろう。

ディフェンス、オフボールでの貢献度が高い水島の存在によりバックコート陣の負担は大幅に軽減される。

あとは馬瓜ステファニーも復帰できればインサイド陣もタイムシェアが可能だ。

ガベージタイムとなった山梨との2戦目の4Qではフル出場した近藤、馬はコンディションの問題ではなく、HCの信頼をつかめていないということが把握できたが、このあたりの選手もプレータイムを伸ばせれば、陣容は厚みを増し、JX-ENEOSにも十分対抗できる。

ここから、さらにパワーアップ」、この言葉を信じたいです。パワーアップしなくてはいけないメンバーが揃っているのだから。

イヴァン・トリノスHCの真価が問われるところだ。