プロ化に向けた動きを進めていた女子サッカー界が2021年秋にWEリーグの名称で新リーグを立ち上げることを発表した。
【メディアリリース】
— WEリーグ 日本女子プロサッカーリーグ (@WE_League_JP) 2020年6月3日
日本初の女子プロサッカーリーグが2021年9月に開幕 名称は 『WEリーグ』 に決定!
✅https://t.co/R16hWTAzUS
リーグ概要や本日オンラインで実施した記者発表会の登壇者コメントをご覧いただけます!#WEリーグ #これは新しい日本のキックオフだ #女子サッカー #JFA
日本女子プロサッカーリーグ「WEリーグ」
— 毎日新聞サッカー取材班 (@mainichi_futbol) 2020年6月3日
特徴的なのは役職員の50%以上を女性とし、役員に女性を登用することを義務づける点です
チーム名には地域名を含み、ネーミングライツも認める方針です
プロ選手15人以上の契約を条件とし、最低年俸も設定。アマのなでしこリーグは存続します
女性のためのリーグというところが前面に出ていて、待遇改善を目指していく一方でアマチュア主体の現リーグも存続。これらが上手くいくかは分からないが、協会会長以下女子サッカーに携わる人達が一丸となって改革に取り組んでいる姿勢はWリーグ改革論者としては羨ましい限りである。
と思っていたら、この翌日にWリーグでも大きな動きがひっそりと発表された。
【バスケットボール女子日本リーグ加盟のお知らせ】
— アランマーレ秋田バスケットボールチーム公式 (@aranmare_basket) 2020年6月4日
プレステージ・インターナショナル アランマーレ 女子バスケットボールチームは、第23回Wリーグ(2021-22シーズン)より、参戦することが決定いたしましたのでお知らせいたします。https://t.co/xy28JPOqm5#アランマーレ秋田
運営権譲渡ではなく純粋な新規参入チームはトヨタ紡織以来で、なんと17年ぶりとのことである。全国にいくつかWリーグ参入を目標に掲げているチームはあるようだが、実際それは相当高いハードルがあり、厳しいと思っていた。参入するにしても銀行系チームが先だと予想していたので、この知らせを聞いた時は率直に驚いた。
アランマーレとはどんなチームなのか
⛹️♀️新規参入⛹️♀️
— 🏀バスケットボールキング👑 (@bbking_jp) 2020年6月4日
2021年より秋田に本拠地を置くアランマーレのWリーグ参入が決定https://t.co/5oyqKzuYLe
2021-22シーズンよりWリーグに参入が決まったプレステージ・インターナショナル アランマーレは、秋田に本拠地を置くチームです👹#Wリーグ #アランマーレ秋田 pic.twitter.com/oeemi2EiIp
- 2015年設立
- チームを運営する㈱プレステージ・インターナショナルはBPO(ビジネス・プロセス・アウトソーシング)事業を手掛けているそうです。なんのこっちゃ分かりませんが(笑)、JAFのような業務だったり、損害保険会社、不動産管理会社等々の業務を請け負っている会社とのことです。本社は東京ですが、業務拠点の一つが秋田県にあり、選手たちはそちらで勤務しつつ、バスケをしているようです。
- 富山県で女子ハンドボール、山形県で女子バレーボールのチームも持っており、女性スポーツの支援に取り組んでいる。
- GM兼HCは前デンソーアイリスHCの小嶋裕二三氏
- 昨シーズンまで東京羽田に在籍していた平松飛鳥選手が新加入
チーム力向上は今シーズン最大の課題
プレステージ・インターナショナルの財務基盤、女性スポーツ発展に向けた取り組みなどが評価されての新規参入承認かと思われるが、肝心の競技成績は現状芳しくない。2018年度から参戦した東北社会人リーグではいずれも3チーム中3位。秋田県内の大会でも社会人リーグ界の名門・秋田銀行の壁は高い。2020年度から地域リーグは再編され、東北と関東が統合される形となり、アランマーレは関東の強豪チームとも戦う。小嶋氏にはHCとして現有戦力を引き上げるとともに、GMとしてWリーグ参入後を見据えたリクルーティングも求められる。デンソー時代に指導した選手の移籍もあるかもしれない。
一線級の選手でも30歳を前にして引退することが多いWリーグだが、アランマーレが受け皿となり、その傾向が変わっていくことを願ってやまないし、志半ばで引退した選手の復帰もありだろう。そうなればアランマーレのレベルアップだけでなく、女子バスケ全体の活性化に繋がり、さらに新規参入チームがでてくるかもしれない。アランマーレがキッカケとなり、好循環が起こることを期待したい。
何はともあれ、WリーグとNPBは新規参入出来ない組織だと思ってたから、喜ばしい限りだ。小嶋さんの存在が大きいんだろうけど。
— ガ ル シ ア な ま る 🚗 ✈️ VAMOS (@LI_Garcia_10) 2020年6月4日
次は西日本にも欲しいな〜永田ミラさんの紀陽銀行、今治オレンジブロッサムが一色GM兼HCの下でFC今治と資本提携して参戦とか?!
ホームタウンはどこになるのか?
固定ファンを獲得するためには地に足をつけた活動が求められる。先にも述べたようにプレステージ・インターナショナルの業務拠点は秋田県にあるが、秋田市と横手市に分かれている。人口やバスケ熱等を考えると秋田市にすべきだろうが、Bリーグ秋田との兼ね合いもあり、調整は難しいかもしれない。なるべく多くの試合を秋田市で開催し、無理な場合は横手市やバレーボールチームが拠点としている山形県酒田市でも開催するのが妥当なところか。会場が確保できない→県内の色んな会場を使うという事態は避けなければならない。
山梨や新潟は県内各地を転戦してますね。新潟に至ってはアルビレックスBBを名乗ってるにも関わらず男女共催は年1あるかないか。
— ガ ル シ ア な ま る 🚗 ✈️ VAMOS (@LI_Garcia_10) 2020年6月5日
ファンを獲得するためには基本固定しないとですね。 https://t.co/03tWkbI6fE
21-22シーズンのWリーグはどうなるのか?
このままなら13チームとなるが、私は懐疑的に見ている。チーム運営が上手くいっていないと見受けられるチームがいくつかあり、コロナウィルスの影響により運営会社のコストカットも予想されるからだ。実際Wリーグからのリリースに13チームで実施するとの記載は一切なく、WEリーグのように会見を行ったわけでもない。13チームで実施、他にも新規参入チームの審査をしていてさらに増える可能性がある、2部制復活など改革があるのなら、堂々と発表できるのではないだろうか。
チーム数が奇数になることを懸念しているファンが多いが、私はチーム数が減ってしまう可能性の方が高いと捉えている。日本バスケ界は秘密主義を徹底しているが、そういうところをある程度発信していかないとマニアにしか愛されなくなるし、メディアも取材した上で記事を書いてほしいものだ。
>Wリーグは2シーズン後から13チームで争われる
— ガ ル シ ア な ま る 🚗 ✈️ VAMOS (@LI_Garcia_10) 2020年6月5日
リーグのリリースにそのことは掲載されてない、記者会見等も開催されていないのに13チームと書ける根拠は?もし13チームだとしたら2部制は導入されるのですか?@nikkansports@nikkan_tohokuhttps://t.co/lKItpsPTEm
と17年ぶりの新規参入チーム誕生はポジティブなことばかりではない。アランマーレにとってもWリーグにとっても大きな変化ではあるが、第一歩に過ぎない。これからもリーグ改革論者としての活動は続けていきたいと思う(笑)
【東北で初 Wリーグに新規参入へ】
— NHK秋田・きんちゃん (@nhk_akita) 2020年6月9日
女子バスケットボールの国内トップリーグ、
Wリーグに秋田市を拠点に活動している
「プレステージ・インターナショナルアランマーレ」が
来年秋から参入することが決まりました。https://t.co/yC3rku7WA7 #NHK秋田 #ニュースこまち