アジアカップと2部制と

バスケのこと書くの3ヶ月ぶりだし全然ログインしてなくてパスワード再発行しましたねはい😅

 

さてアジアカップは連覇が途絶えたものの恩塚HCのやりたいことはまぁまぁ出来たのではないかと。私はホーバスバスケ継続では女子代表に未来はないと思っていたし、恩塚HCの目指す方向性とかは良いと思うのです。

それをオーストラリア戦でようやく体現できて見ている方としても楽しかったですよ。ステファニー選手や山本選手が輝いていて、トヨタ自動車2回目の優勝のシーズンに近い感じがありましたが、恩塚HCが選手を混乱させているだけでしかなかった3分ローテをやめたことが大きかったですかね。

個々の役割が整理されてのびのびとプレーできてました。そして何よりオーストラリアに快勝した原動力は髙田選手、星選手のディフェンスではないでしょうか。サイズ差がある中で1対1ではなかなか奪い切れないけど、しつこく粘っこくやらしいディフェンスで相手が根負けしてる感じでした。

もしオーストラリアに負けてたら準決勝進出決定戦に回って、その相手は韓国。五輪最終予選を賭けた大一番で日本相手となるとメラメラするのが韓国。絶対避けたかったのでオーストラリア戦で恩塚バスケが一応は開花したのは本当に良かったです。

しかし大会を通して見ると恩塚HCの交代策のワンパターンさが気になりました。先に触れた3分ローテをやめたのは良いが、前後半の開始4分で星選手が出てくる。ツーガードは山本選手・星選手、宮崎選手・本橋選手の組み合わせを崩すことがほぼなかった。日本のオフェンスの肝となるツーガード、全組み合わせを駆使して相手を惑わせないと!さらに言えば五輪最終予選の時には町田選手、安間選手など今大会選ばれていなかった選手が加わると対戦国を混乱させられるかも?

 

そして今大会で一番疑問に思ったのがA代表って育成とか実験の場ではないよねってことです。恩塚HCはW杯での失敗から学んで変わったと思いますが、代表HCを務めるからには常に勝利を追求し、そのための選手選考、戦術・戦略を組んでほしい。何故渡嘉敷選手ではなく朝比奈選手だったのか?もし勝利を追求する上で朝比奈選手>渡嘉敷選手だと判断したのなら朝比奈選手はもっとプレータイムがあったはず。

決勝は2点差(実質5点差?)なのでよく戦ったとも言えるが、世界トップ3に返り咲くには渡嘉敷選手はマストな存在。五輪最終予選までの約半年の中で渡嘉敷選手との共存作を見つけ出して欲しい。

 

こんな長く書くつもりはなかったけど、分けるのも面倒なので、そのままWリーグ2部制のことへ(笑)

まず…一介のファンですら2年前から小耳に挟んでたし、昨秋のリーグ発表資料の中で6月に新ビジョン発表と謳ってるのにサイレント延期したのはよろしくないですよWリーグさん。勝手に納期遅れる会社なんて一瞬で信用失いますよ……

それはさておき、何事にも完璧はないです。何かしら動かなければ衰退していくのみ。プロのようにエンタメで魅せられるリソースがない中で競技力を上げ、リーグの価値を上げる。すそ野を広げる=チーム数を増やす。そのための2部制、とても良いことだと思います。f:id:antelopes_7_12_23:20230708164353j:image

※2部は各チームのホームタウン及びその近隣県で開催(全国各地巡業形式ではない)、1会場2カード開催が中心とかで経費減らせるって話でしょうか?

Vリーグ女子は今季から3部制で計26チーム、女子サッカーはWE、なでしこ1部2部合わせて34チーム。長崎事務局長が比較に出しているBリーグは多すぎる感もあるが、Wリーグはあまりにも少ない。

【バスケ】Wリーグが24ー25シーズンから2部制に リーグ名は「プレミア」「フューチャー」 - バスケットボール : 日刊スポーツ

というかもっと早くやって欲しかった!だってトヨタ自動車×デンソーENEOS×富士通とかがシーズンで2試合しか見られないなんて面白くないですもん…!4試合見られる・2都市で見られる。これだけで2部制の価値があります!!

他にも

  • 消化試合が減る

→1部は上位4チームでプレーオフ、7位が入れ替え戦、8位は自動降格、2部は1位が自動昇格で2部は入れ替え戦

  • クラブチームは2部リーグなら勝率が上がる

→勝手な想像だが2部リーグになったからといって集客減やスポンサー離れには繋がりにくいと思う。富士通戦だけ客増える程度だし、1部で最下位争いと2部で優勝・昇格争いなら後者の方がスポンサーや自治体の印象良くないかなと。バレーボールのアランマーレ山形のように地道に競技力・知名度を上げ、収入を増やす方策を導き出して欲しい。

  • 2部リーグ創設によりキャリア晩年の選手の選択肢が広がる

→選手それぞれの実力・体力・気力にあったチームを選べる。2部リーグならWリーガーの肩書を残せる。

 

一方ウーンとなったのは

  • 1シーズンの競技成績のみを判断基準にして1部・2部の割り振り

Jリーグが1999年に2部制を導入した時は競技成績に関しては97年・98年の順位をポイント化していた(当然ながら98年にウェイトが置かれた)

  • 学生の進路選択

→2部だと代表クラスの選手が揃うチームとは対戦できない。自社雇用の秋田や就業がほぼなく、大都市のメリットもある東京羽田はまだしも他のクラブチームより銀行系チームなど地域リーグを選ぶ選手が増える可能性はある。

1部に定着するクラブチームが出てきたり地域リーグチームのWリーグ参入があると1部>2部>地域リーグという在るべき姿になっていくと思われる

以前2部制だったときにその傾向があったようで、レギュラーシーズンで対戦する相手のレベルが違いすぎるからそうなってしまうとの指摘がされている。

 

  • 2部の企業チーム

→今までずっと1部でやってきて勝率4〜5割くらいだったのが2部に回って、このご時世で大企業が運営費を同額以上出してくれるか。

マネージャー、コンディショニング系スタッフを減らす、寮での食事提供回数減らす、さらには午前中業務に就くなど環境の変化が起こることは容易に想像できる。そして有望な選手が他に流れ、競技成績が上がらず、廃部という負のサイクル…

 

最初に述べたように完璧なことはないし、痛みが一切無い改革もないので、あとは突き進むのみです。

ゆくゆくは

  • 1部2部合同の通年でのカップ戦開催
  • 1部2部10チームずつ
  • プレーオフは6チーム出場
  • 2部もプレーオフ開催
  • ホームゲーム増
  • 日韓チャンピオンシップ→ACL
  • 外国籍枠

などなど期待してしまいます!2部制は夢を膨らますものです!

私はWリーグを見始めた5年前からずっとこの夢を描いていました(女バス5年も見てるのか)

特にカップ戦のところは重要だと思っていて、シーズン中にコーチングスタッフがディビジョンの異なるチームを見る機会があることは選手にとって大きな意味があると思うのです。

これはゆくゆくというか2部制初年度から実現させてほしいです!賞金とかスポンサーとかなくても立派な会場じゃなくても良い(あれ?リーグ戦も立派な会場じゃない?)

1部と2部が戦う真剣勝負の場を!ファンとしても東京羽田がデンソーに勝つみたいなアップセット見たいし!

 

ではアイシンウィングスのプレミア参入を願ってお開きとします😆