なでしこジャパン強化試合 vsイングランド

一言で完敗…

 

サッカー界は男女とも代表チームの活動期間が短く、なでしこジャパンに関しても海外組が増えており、チームの完成度を高めていくことは難しい(長いからって完成度高まるとは限らないことは女子バスケを見ている身としては百も承知だが苦笑)

強豪国との対戦も少ない状況ではあったが、池田監督がコンセプトを浸透させ、7月の東アジア選手権では国内組の底上げを図り、10月の強化試合ではU20W杯準優勝メンバーも抜擢するなどやれることはやってきた。

今回の欧州遠征は実力を測る絶好の機会だったが、1戦目は木っ端微塵にされた…

 

5分見ただけでフィジカル・パワーが違いすぎることを感じた。日本としては1対1では勝てないので中盤で人数を掛けて密集を作り、ショートカウンターから決定機に持っていきたいところだが、フィジカル・パワーの違いはパスの強さ・速さにも現れていた。日本がプレスを仕掛けても素早くWBの裏のスペースに展開し、プレスを回避していた。

自陣でボールを保持していても3バックの日本に対して3トップのイングランドでは相性が悪かった。ビルドアップもままならない…シンプルにロングボールを使ったり長い距離をフリーランする選手がいたりしてもいいと思ったが、相手を恐れすぎているのか。もしくは自分たちのやり方を貫こうとしていたのかもしれないが、打開策が見いだせずに90分が過ぎてしまった。

 

なでしこジャパンの方が足元の技術は高いと思うし、長谷川選手や杉田選手が中盤の狭いスペースでボールを受けて、そこからの小気味良いパスで攻撃を作れている時間帯もあるにはあったが、これも相手を恐れているゆえかサポートが少なく決定機には至らなかった。三宅選手が高い位置でビルドアップに関わる時間帯はあったが、南選手や長野選手はボールタッチの回数自体が少なかった。

 

まとめると日本の土俵に持ち込むことすら出来なかった。身体能力がレベチだった。

イングランドの2点目が分かりやすいが、右からのクロスボールに対して1人目か合わせられず、日本基準だと凌いだと思えた。守備陣は一瞬足が止まったし、テレビ中継の実況アナウンサーも安堵の声が漏れたが、ファーサイドから選手が出てきて、難しい角度ではあったが、軽く流し込んだ。

 

監督采配や戦術では解決出来ない大きな差、というか壁を感じたが、すぐにスペイン戦が控えている。選手それぞれが何か1つでも収穫と思えることを得て、所属チームに戻って欲しい。